米軍池子住宅地区 46年ぶり0.25ha返還 逗子医療センター進入路
米軍池子住宅地区に隣接する逗葉地域医療センター・逗子市保健センターへの進入路(約0・25ヘクタール)が11月30日、国に返還され、12月1日に逗子市に譲与された。逗子市内では1978年の旧池子弾薬庫マイクロ通信施設(約0・13ヘクタール/第一運動公園)以来、46年ぶり4カ所目の返還。
返還されたのは2001年に開設した両センターへの進入路として整備された道路で、これまで日米で共同使用し、逗子市が市道として維持管理してきた。02年には米軍の事情によらない安定した通行を確保するために市が返還申請し、22年12月に日米両政府により返還が合意され、今年8月の日米合同委員会で11月30日までに返還されることが正式に決まっていた。
返還前日の11月29日には南関東防衛局の末富理栄局長が桐ケ谷覚市長を訪れ、池子住宅地区及び海軍補助施設の土地及び工作物の一部が返還される旨の通知を手渡した。
末富局長は「今年は逗子市制70周年と承知しており、こうした節目の年に返還のお知らせが出来たことをうれしく思う」と語った。
桐ケ谷市長は「逗子市にとって長年の課題だった進入路の返還を大変うれしく思う。今後も共同使用地の約40ヘクタールの返還について米軍、防衛庁と関係を密にしながら時期を見て進めていきたい」と話した。