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河原町四条で使い勝手のいいカジュアル割烹店 料理が丁寧で良心的な価格設定「とのみず」

キョウトピ

河原町四条で使い勝手のいいカジュアル割烹店 料理が丁寧で良心的な価格設定「とのみず」

河原町四条下ル、2025年1月オープンの「カジュアル割烹 とのみず」で、軽めのディナーなり。このご時世では非常に良心的設定、お料理が非常に丁寧で、これは使い勝手良好だよということに。

河原町四条にオープンしたカジュアル割烹

美味しいものを食べて気分転換だ!とやってきた河原町四条下ル。今日の目的地は、この近くに出来た居酒屋割烹店。こちらですな。
お店の名前は「カジュアル割烹 とのみず」。2025年1月オープンのまだまだニューカマー店。我々的には食堂デイズがある筋で、デイズの3軒ほど東隣りのビルB1Fという物件。食べログでネット予約可能でした。店内に。

とりあえず喉が渇いていたので、生ビールから。「プレミアムモルツ」¥650から、ゆるゆるとスタート。
カウンター席が6席 小上がりに4人テーブルが2つ。こじんまりしていて、こりゃ落ち着きますな。ご店主は先斗町の京料理店で14年というキャリアの持ち主なのですが、童顔で笑顔の可愛らしいお兄さんで、多分まだ30代後半ほどかなあという風貌。ぜんぜん型苦しくない雰囲気。店名の由来はご店主のお名前でした。

このお店のルールは、まずはお決まりで「一汁一菜」(多分、¥1650/人)が出てきて、その後はアラカルトから好きなモノをという段取り。「お料理、ご準備しますね~」と出てくるのを待っていると・・・

ばばーんと、まずはこういう前菜盛りが。奥は雲丹が乗っかったサワラとホタルイカ入りのミニ茶碗蒸し。中央は炭火焼ヤングコーンで柚子味噌味、手前は初鰹刺身、切子の器には牡蛎おろしポン酢、という、ああ、これは確かに京料理店で居られた方だなあというものが出てくるわけで。ちょっと変化球も織り交ぜつつ、ですな。 

更に椀物がばばーん。デッカイ鰻の蒲焼に隠れていますが、下には胡麻豆腐、奥に揚げ茄子。木の芽の香りがふわーんと。これも品のいいお味ですな、相方もかなり気に入った模様。

で、これはお料理に移行だ!とメニューをチェック。現在はこういうお決まりがラインナップされていまして、カウンター内に黒板メニューも完備。正統派京料理居酒屋!というようなメニュー編成ですな。GW中にちょっと食べすぎているので、若干控えめな感じで注文。

後程日本酒にスイッチ予定で、そういうアテっぽいものを数点。いやー、これもウマーだった「地鶏肝 低温調理」¥660なり。もう、火入れはぎりっぎりを狙っておられるようで、超とろんとろん。甘醤油系の味付けですが、味はしっかり乗せていて、間違いなくウマー! 胡麻油に梅塩をいれたのがつけダレなのも斬新ですな。

更に概ねどこででも食べているポテトサラダなのですが、これがまた芸達者なわけで。「たっぷりチーズの焼きポテトサラダ」¥880なり。下に半割りのでっかい茹でジャガイモが置いてあるのですが、提供前に炭火で焼き直してバターを乗せて、温かくなったのにマヨ味のポテサラを乗せて、更におろしチーズたっぷり!という芸達者な一品。温かいのと冷たいのが混ざって、なんだかめっちゃウマー。間違いなく優秀な酒のアテ。

これは日本酒にスイッチだよ!ということになるのですが、相方が燗が欲しい!というので、お酒メニューを確認。いやー、これはなんだか色々と面白いラインナップですな。グラス売りですが6勺ほどかな。

燗なので一合でお願いしたのですが、こちらをチョイス。ご店主が一押しなのがこちらの福島は仁井田本家謹製「にいだしぜんしゅ 純米吟醸 」なり。多分、燗で呑んだのは初めてですが、全然大丈夫ですな。パワーのあるお酒!という感じでした。初めに貰った、鶏肝とめっちゃ合うという喜びよ。

で、更にアテを追加。「三元豚炭火焼」¥1100なり。焼いたジューシーな豚の上には金山寺味噌をちょびっと、木の芽と柚子味噌ソースという、これまた細かいことをされているのですが、ウマー!な。付け合わせまで細やかな心遣いが見える一品。

燗酒が無くなったのでグラスにスイッチ。こういう品のいい切子のグラスで提供。
右手、福井は吉田酒造謹製「DRAGONWATER ミルキーうすにごり」¥880なり。正にミルキー&マイルド。左手は宮城は「萩の鶴 メガネ専用 新酒 生」¥880。京都市内で結構定期的にみる季節の定番酒ですが、これも旨かったような!

今日はなんだか酒だけでイイ感じでお腹が膨れてくるなあと思いつつ、野菜系のアテが欲しいと「せせりとモヤシ炭炒め」¥550なり。なんと、せせりに炭火を押し付けて仕上げるダイナミックな手法。ちょっとジャリッとする気がしますが、これもなかなか乙なお味&値付けですな。気になる方は是非~。

「巻寿司の天ぷら」、「鯛胡麻茶漬け」、「鰻ご飯」など名前だけで旨そうな〆メニューが揃っているのですが、今日は炭水化物よりタンパク質で体をいたわろうということに。で、これも旨かった&非常に良心的価格設定な一品「鴨ロース炭火焼」¥1100なり。この仕上がり&上に乗せてある牛蒡の超細切りささがきがめちゃ良いアクセントでした。あしらいもお上手ですな。

〆飯ならぬ〆酒がこちら。多分人生初挑戦!だった福島は豊国酒造謹製「一歩己(いぶき) 純米吟醸 生」¥880なり。調べますと福島県初のオリジナル酒米「夢の香」で醸したお酒のようです。ふっくらボリューム感のあるまろやかな一杯。

以上で〆まして、¥12000割れという大大大納得なお支払い。通常ペースで呑んで喰うと¥15000は余裕でいきそうですが、それでもこのご時世では非常に良心的設定。写真が示すようにお料理が非常に丁寧で、これは使い勝手良好だよなということに。 

余談ですが、ご店主とお話ししたところによると、ワタシと同郷の和歌山は田辺ご出身だということが判明。いやはや、京都市内ではほぼ出会わない和歌山人! いや、出会いは色々とありますな。美味しかったので次回は、もっと体調の良いときに来て吞んだくれることにします、ご馳走様でした~、良きお店です。

店舗情報

店名:カジュアル割烹 とのみず
住所:京都市下京区市之町240-1 河原町アペックスビルⅡ B1F
営業時間:17:00~23:00(LO 22:30) 
定休日:不定休
TEL:050-5596-1302
https://www.instagram.com/casual.kappo.tonomizu/

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