子ども食堂で防災食作り 地元団体が朝日町自治会と協力
災害時に作れる料理を学ぶ体験型の子ども食堂が8月9日、朝日町自治会館で開かれた。区内外で環境にやさしい暮らしの提案などを行う(一社)スマート・ウィメンズ・コミュニティが主催。
この子ども食堂は、食事を提供するだけでなく、いざという時に子どもたちが自ら考え、行動できる力を身につけてほしいと「元気が出る防災クッキング」をテーマに体験型で開催した。
当日は25人が参加。調理には同自治会婦人部が協力し、子どもたちは身近なスナック菓子と耐熱ビニール袋を使ったオムレツ作りに挑戦。
袋の中に卵とスナック菓子を入れ、振って混ぜたものを湯煎すると美味しそうなオムレツが出来上がった。「自分で卵を初めて割った」という子どもや「家で一緒に作りたい」と話す親子など好評だった。また、区社協から非常食の混ぜご飯も提供され、参加者たちが味見を楽しんだ。主催者は「南海トラフ地震の注意報が出た翌日の開催で、子どもから高齢者まで一緒に防災について考え、楽しみながら調理できてよかった。また、婦人部の方も快く手伝ってくださり、こうした活動がいざという時の炊き出しや助け合いにつながれば」と話した。
同団体では、この「まなぶ子ども食堂」を防災だけでなく、地産地消や郷土料理などをテーマに、毎月定期的に開催していきたいとしている。