猫のお世話にかかわる『名もなき家事』3つと対処法 地味に負担になる“やるべきこと”を減らすには?
「名もなき家事」って何?
「名もなき家事」とは、とある住宅メーカーが生み出した言葉です。
掃除や洗濯のように名前が付けられているものではなく、テーブルを拭く、ボディソープの詰め替えをするといった細やかな作業のことを指します。
誰かがやってくれるからと、ついつい放置してしまい、家庭内でのトラブルの原因になりがちです。
最近では、自治体もこの問題を取り上げており、行政の立場から家事負担軽減のためのさまざまな提案を行っています。
実は、人ではなく「猫」のお世話の場合でも、知らず知らずのうちに、名もなき家事が発生しているのです。
具体例と対処法を解説していきます。
1.飛び散った猫砂の掃除
砂のかけ方には個体差がありますが、肉球に砂が引っかかりやすいこともあり、トイレ以外の場所でも、砂が散見される場合があります。
猫の習性であり、自分の匂いを隠そうとしているだけなので、それを無理にコントロールすることはできません。
トイレ付近や部屋の導線上に、小型のほうき・ハンディクリーナーを設置しておくと、わざわざ通常の掃除機を取り出すことなく掃除ができ、日々の家事時間を削減できるでしょう。
トイレをカラーボックスなどで囲ったり、屋根付きのトイレタイプに変えてあげたりするのも有効です。
しかし、猫はトイレを縄張りと感じていますので、頻繁(ひんぱん)にトイレ環境を変えることはオススメできません。
愛猫の反応を見ながら対応し、心地よい環境を整えていきましょう。
2.おもちゃ・盗まれたアイテムの捜索
おもちゃや、飼い主さんが愛用しているヘアゴムといったアイテムが、気が付いたら神隠しにあっていたという経験も、猫飼いさんのあるあるではないでしょうか?
猫はモノを隠す習性がありますが、遊んでいるうちに手に届かないところに転がってしまっただけという可能性も考えられます。
探す手間自体を省くために、行方不明になる前に、片付けることを習慣づけていきましょう。
おもちゃは飼い主さんがいるときに遊ばせ、遊び終えたら決まった場所にしまうのもひとつです。
見えない場所に保管しておくと、おもちゃに対する新鮮さも継続しやすくなります。
猫が興味を示しそうなアイテムも、蓋つきのボックスなどに保管するようにしてください。
予期せぬ誤飲事故の防止にもつながり、片付けのメリットは大きいです。
3.フード・消耗品の買い足し
フードや消耗品の買い足しも、飼い主さんに負荷をかける要素があります。
猫のためとはいえ、猫砂や大袋のドライフードなどは重たく、持って帰ることも一苦労に感じることでしょう。
時間と労力を減らす一手として活用したいのは「通販」です。
自宅まで届けてもらえるだけでもありがたく、サイトによっては定期購入の設定ができる場合もあり、利便性に優れています。
しかし、いつも愛猫が食べているお気に入りであればよいのですが、今までに食べたことがないフードを大量買いしてしまうと、愛猫が食べてくれないリスクがあります。
筆者も通販をフルに活用している1人ですが、商品を吟味し、まずはお試し程度の量から購入される方がよいでしょう。
フードだけではなく、猫砂などの消耗品にも好みがありますので、ご注意ください。
まとめ
「名もなき家事」は、家庭内トラブルの原因としても注目されつつあります。
猫のお世話にかかわる名もなき家事も例外ではなく、飛び散った猫砂の掃除を始め、細々とした家事は尽きないものです。
たとえ大好きな愛猫のためであっても、毎日の繰り返しとなると、飼い主さんの地味な負担となってしまいます。
やるべきことは工夫次第で減らすことができますので、猫と人のお互いが心地よく暮らせるよう、これを機に見直していきませんか?