【7/13(土)開催】第15回真備・船穂総おどり ~ 飛び入り参加OK!オープン直後のまびふれあい公園で総おどりをみんなで踊ろう
筆者にとって、2024年は倉敷で初めて夏を迎える年。
筆者は移住してくるまで、地元のお祭りに関わる機会がほとんどありませんでした。
「せっかくなら地域のお祭りを楽しんでみよう」と思い、市内のお祭りを調べたところ、第15回真備・船穂総おどりを見つけました。
平成30年7月豪雨やコロナ禍を乗り越えてきた真備・船穂総おどり。
2024年はどのようなイベントになるのか、実行委員会のかたにお話を聞きました。
「第15回真備・船穂総おどり」とは
第15回真備・船穂総おどり(以下、「総おどり」と記載)は2024年7月13日(土)に開催されるお祭りです。
もともと真備町では1985年から盆踊りが開催されていました。2005年の倉敷市・真備町・船穂町の合併後、2007年に「第1回真備・船穂総おどり」が開催され、地域の人で賑わう夏の風物詩となりました。
平成30年7月豪雨災害や新型コロナウイルス感染症の影響で、中止になる年が続いていましたが、4年ぶりの開催となった2023年は約5500人がお祭りに訪れたそうです。
総おどりの最大の目玉は、地元の人が踊る「真備と船穂でひと踊り」。世代を超えて気軽に参加できるような、簡単な振付が特徴の盆踊りです。今回は25の地域団体が参加し、会場内を踊りで盛り上げます。
簡単な振付なので、当日踊れそうだと思ったら、最後の団体「真備・船穂支所職員」の後ろについて飛び入り参加も可能です。
ほかにも、飲食の出店や生演奏のステージイベントなど、お祭りらしい内容が盛りだくさん。
2023年の総おどりにて電化製品や旅行券などの景品が用意されたうちわくじは、今年も1本100円で販売されます。どのような景品が当たるのかが楽しみです。
会場となるまびふれあい公園は、2024年7月3日(水)にオープンしたばかりの公園で、緑に囲まれた景観の良さが魅力です。
9月には、総おどりの魅力を伝える「第15回真備・船穂総おどり写真展」が開催されます。展示する作品は8月9日(金)まで募集中です。観客の笑顔や、素晴らしい景色など、踊り手以外の被写体の写真も応募できます。写真撮影が好きな人は、ぜひ応募してみてください。
担当者インタビュー
新たな会場となるまびふれあい公園で開催される2024年の総おどり。内容について、真備・船穂総おどり実行委員会の角南誠(すなみ まこと)さんにお話を聞きました。
──昨年の総おどりと違う点はありますか?
角南(敬称略)──
今までは倉敷市真備支所付近で開催していましたが、2024年は7月3日(水)にオープンしたまびふれあい公園で開催されます。
会場が広くなったことで、出店数も少し増えました。
また、今回は「おどりコンテスト」と称して7つの賞も用意しています。
被災前の総おどりにも3つほどの賞がありましたが、被災後は競い合うような時期でもなかったのでお休みしていました。
2024年は一致団結して総おどりをさらに盛り上げてもらいたいという思いもあり、賞の数も7つに増やしています。
・最優秀賞(真備・船穂総おどり実行委員長賞)
・優秀賞(地産地消&ふれあい祭り実行委員長賞)
・優秀賞(まちづくり推進協議会連絡会会長賞)
・パフォーマンス賞
・エンターテイメント賞
・スマイル賞
・審査員特別賞
総おどりの参加団体も毎年少しずつ増えていて、「みんなで地元を盛り上げよう!」という気持ちで参加いただいていると思います。総おどりをより一層盛り上げるコンテストですので、注目してもらえるとうれしいです。
──2024年の総おどりの見どころについて教えてください。
角南──
会場を変更したのは今回が初めてなので、まびふれあい公園の見晴らしの良さや、開放感のある園内のようすを楽しんでもらえたらと思います。河川敷も近いですし、園内には芝生もあるので、お子さんも楽しめる会場だと思いますよ。
さまざまな催し物が披露されるステージにも、ぜひお越しください。
午後5時15分ごろにおこなわれる「橋本里香&中井太一コンサート」は、まびふれあい公園のオープンを記念するような演奏になると思います。橋本里香(はしもと りか)さんは真備町出身のピアニスト、中井太一(なかい たいち)さんはくらしき作陽大学でヴァイオリンを学ばれたヴァイオリニストです。
ほかにも、ステージには地域の市民楽団や倉敷にゆかりのある人たちが集まります。今回初めての参加となる「オカリナアンサンブル フェリーチェとなかまたち」のみなさんは、船穂から来てくださいます。総おどりをさらに盛り上げてくれる演奏を、ぜひ聴いてみてください。
──前回(2023年)の総おどりで印象に残っている出来事や場面はありますか?
角南──
2023年の総おどりは新型コロナウイルス感染症の流行が明けて4年ぶりの開催ということもあり、地域の人たちもお祭りを楽しみにしてくださったようで、自由参加のひと踊りで多くのかたが飛び入り参加してくれました。50人以上は参加していたと思います。
特に、小学生・中学生・高校生の10代の子どもたちがノリノリで参加してくれて、とても盛り上がりましたね。踊りの列がどんどん延びて、楽しい時間がずっと続きました。
──どのような人に来てもらいたいですか。
角南──
地元を愛しているかたや、地域を盛り上げたいかた……あとは、楽しいことが好きで「一緒に踊りたい!」というかたにもお越しいただけたらうれしいです。
平成30年7月豪雨災害の復興を応援してくださるかたには、現在の真備のようすを見ていただきたいと思います。
総おどりは見るだけではなく、ぜひ一緒に踊ってみてください。一緒に楽しんで盛り上げていきましょう!
──読者にメッセージをお願いします。
角南──
平成30年7月豪雨災害から6年目を迎える今年(2024年)は、復興や防災の取組を継続することはもちろん、総おどりはその活動を後押ししていくようなイベントにしていきたいです。
総おどりを通して、いざという時の備えになるような住民同士のつながりや、地域の結びつきも深めることができれば良いなと思います。
今まで以上に地域が盛り上がるお祭りにしていきますので、ぜひ多くのかたに参加していただきたいです。真備町・船穂町の元気な姿をお見せします。
みなさん、一緒に踊りましょう!
おわりに
取材の数日前、真備町でおこなわれた総おどり練習会を撮影しました。
練習会には100人ほどの地元の人が集まり、活気のある掛け声が室内に響き渡ります。
振付は30分もしないで覚えられるほどの簡単さなので、お祭り当日は飛び入り参加する人も多いと思いました。筆者も地元の人に混ざって総おどりを練習しましたが、楽しく踊れました。
笑顔で練習する地元の人たちを見ていると、地域のお祭りはみんなで作り上げるものだと実感します。
総おどりは、地元の人たちの「地域を盛り上げたい!」という想いが感じられるお祭りだと思いました。
地域の活気を感じたい人や、地元の人と一緒に踊りたい人は、ぜひ第15回真備・船穂総おどりに足を運んでみてください。