母の介護サービス利用を阻止しようと試みて暴走する父。その結果はいかに #母の認知症介護日記 159
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんに年金を1円も渡すことなく、すべて自分で使っている父。普通に生活するには十分な額をもらっているはずなのに、なぜあーちゃんのお金に執着するのか、ワフウフさん姉妹は不思議に思っていました。しかし、若くてグラマラスな女子とたくさんつながっている父のSNSアカウントを見て、それが女遊びのためだと気付いてしまい、げんなり……。さらに父は、あーちゃんになりすまして預金残高を聞くメールを姉・なーにゃんに送ってくるなど、だいぶ暴走気み。メールに違和感を覚えた姉のおかげで、預金残高を教えることはありませんでしたが、なりすましメールまでするなんて……と、ワフウフさん姉妹はあきれています。
作戦失敗…!
父が暴走し始めているのを感じ、このままじっとしているわけにはいかないと、ワフウフさん姉妹も動き出します。あーちゃん本人を連れて、再び地域包括支援センターへ相談に訪れますが、事情を話しても返ってくるのは「なかなか対応が難しい……」という言葉だけ。そして、父の行動をいくら説明しても、相談員さんにあまり理解してもらえず、ワフウフさん姉妹はもどかしい思いをしていました。
地域包括支援センターからの帰り道。見知らぬ番号からの着信に気付きました。調べたところ区役所の電話番号のようなので、折り返してみると……。
介護認定の認定員さんからでした。どうやら父が「同居の自分から話を聞かずに介護認定はおかしい」とクレームが入ったらしく、用件は父と電話で話してもいいかというもの。
なんと父は、電話だけではなく手紙まで送りつけていました。長々と書いてありますが、要するに「介護認定は娘が勝手にやったことで、あーちゃんは日常生活に困っておらず、介護の必要を感じない」という内容でした。
父の手紙は真実と異なることを認定員さんに伝えると、認定員さんからは父があーちゃんのことをまったく見ていないことがわかったという言葉をもらい、私もひと安心です。
そんなやりとりをしているとは知らず、きっと今ごろ父は勝ち誇った顔をしているでしょう……。
それからしばらくして、今度はあーちゃんから電話がかかってきました。銀行の預金について知りたいと言っています。
しかし、父に言わされているのか確認すると、状況を理解できていないあーちゃんは、素直に「そうよ」と認めてくれました。
それから、次々に質問してくるあーちゃん。
どうやら父は、あーちゃんを不安にさせて、自分から断らせようとしているようです。
姉があーちゃんにもわかるように説明すると、あーちゃんは納得したようで電話は終了。あーちゃんを操ろうとした父の作戦は、また失敗に終わりました。
地域包括支援センターへの相談を終えた帰り道。知らない番号からの着信に気付きました。折り返すと、相手は介護認定の認定員さん。なんと、父から「同居している自分から話も聞かずに介護認定とはおかしい」とクレームの電話が入ったそうで、父に電話をしてもいいかというお尋ねでした。なんと父は、電話だけでは飽き足らず、この認定員さんに「介護認定は娘が勝手にやったことで、あーちゃんは日常生活に困っておらず、介護の必要を感じない」という手紙まで送りつけていました……。
父と電話で話し手紙を読んだ相談員さんは、父があーちゃんの状態をまったく見ていないことがよくわかったと言ってくれて、特に修正を加えずに報告書を提出してくれたとのこと。つまり父は、良き夫風の手紙を頑張って書いて介護認定結果を軽くして、あーちゃんの介護サービス利用を阻止しようとしていたのに、結局自分があーちゃんを見ていないことを認定員さんにバラしただけになったというわけ……。娘としては、父の自爆に感謝したいくらいです。
それからしばらくすると、今度はあーちゃんから電話。預金残高を聞いてきたので、父に聞けと言われたのかと尋ねると「そうよ」とひと言。状況が理解できていないので、あーちゃんは取り繕うこともできず、素直に話してくれます。あーちゃんを操る作戦も失敗に終わった父、今度はどう攻めてくる……!?
--------------
預金残高が知りたい一心で勢いだけで行動し、父が自ら墓穴を掘ってしまっているようですね。おかげで、これまで相談してきた人たちにはさらに状況を説明しやすくなるでしょうし、悪いことばかりではなさそうです。次にどんな手で攻めてくるかはわかりませんが、姉妹で協力しながら冷静に対応してほしいですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。