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梅雨時期におすすめ!低山と登山口周辺の温浴施設が楽しめるトレッキングコースをご紹介します【静岡県西部編】

アットエス

梅雨の合間に身近な低山に登って景色を楽しんだら、下山後は温泉に漬かって汗を流したいものです。静岡新聞「しずおかアウトドアファン」では、県西部でハイカーに親しまれている標高1000メートル以下の三つの山を選び、トレッキングコースと周辺の入浴スポットを紹介しました。

粟ケ岳(掛川市)→倉真温泉

掛川市にそびえる巨大な「茶」文字のある山と言えば、「なるほど」と分かる人も多いはず。粟ケ岳(標高532メートル)は掛川のシンボルの一つとして親しまれています。

地場産品などを販売する麓の休憩所「東山いっぷく処」そばに車を止めて出発。しばらくは茶畑を縫うように続く道を歩きます。次第に高度を上げ、山道に入ってしばらくすると、眼下に大井川や伊豆半島を望む山頂の「世界農業遺産茶草場テラス」に到着。絶景を堪能して下山するのもよいですが、山中の「松葉の滝」まで足を延ばす手もあります。急な坂道を通ってたどり着いた滝で見る、豪快な水しぶきは格別です。

下山後は西側の麓にある倉真温泉(掛川市倉真)へ。三つの旅館で日帰り入浴を楽しめます。

小笠山(掛川市・袋井市)→和の湯

掛川市と袋井市の境にある小笠山。標高は265メートルと低いですが山域は広く、地形は変化に富みます。両市からハイキングルートが延び、初心者から健脚向けまで多彩なコースを選べます。

掛川市の富士見台霊園を発着点に山頂や小笠神社を周遊するルートを想定しました。霊園から案内標識に従って道路を歩き、与左衛門池方面に進むと本格的な山道へ。一登りしたら景勝地「六枚屏風(びょうぶ)」に向かいます。雨水の浸食でできた切り通しのような地形が連なる様子は圧巻の一言です。ただ、屏風に至る道の一部は崖上で細く、転落の危険があります。屏風内でも落石や崩落の恐れがあるので十分注意してください。

山頂を踏んだら、戦国期の小笠山砦(とりで)の遺構や神社を見て、掛川市街や南アルプスなどを望む展望台というポイントに立ち寄って戻ります。
 
気軽に楽しむなら小笠神社近くの駐車場からのルートもあります。下山後の入浴は、琥珀(こはく)色の湯が自慢の「和(やわらぎ)の湯」(袋井市諸井)が便利です。

湖西連峰(静岡、愛知県境)→ホテルリステル浜名湖

静岡、愛知県境付近を南北に延びる湖西連峰は、なだらかな尾根歩きが楽しめる山として人気があります。湖西市北部の「おちばの里親水公園」に車を止め、同連峰の魅力の一端に触れるルートを歩きます。

公園から山中に入ると、緩やかな上り坂が続きます。道の脇には「豊川道」の石碑。静岡と愛知を結ぶ古道で、かつては人々がこの道を通って行き来していたといいます。樹林を抜けて空が明るくなると、標高約350メートルの大知波峠に到着。国指定史跡の同峠廃寺跡が広がります。峠からは浜名湖方面の眺望が開けています。

峠での休憩を終えたら、稜線(りょうせん)を歩いて富士見岩(標高415メートル)へ向かいます。頂上部分に巨岩があり、よじ登れば格好の展望スポットです。公園に戻ったら近くの「ホテルリステル浜名湖」(浜松市浜名区三ケ日町下尾奈)に寄り、露天風呂からゆっくり湖を眺めて帰りましょう。
 

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