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出汁割りが有名な赤羽『丸健水産』の人気商品・スタミナ揚げの魅力とは?

さんたつ

丸健水産のスタミナ揚げ

今回は北区赤羽の『丸健水産』の人気商品、スタミナ揚げを紹介しよう。『丸健水産』といえば立ち飲みや日本酒をおでん汁で割った「出汁割り」が有名だが、おでん種専門店のため手づくりの練り物こそが最大の魅力といえる。今回は『丸健水産』の練り物のなかから、人気商品であるスタミナ揚げを紹介しよう。

立ち飲みだけではない、手づくりの練り物が魅力の『丸健水産』

東京都北区を代表する街のひとつである赤羽。北区の北側に位置し、JR赤羽駅には京浜東北線や埼京線などが通り、埼玉方面からの東京の玄関口として機能している。

JR赤羽駅東口を出て道路を渡ると赤羽一番街商店街に着く。メインストリートと並行する一番街シルクロードは、古めかしいアーケードの下で多くの飲食店が営業している

2023年に起きた火事の跡が残っていたが、店舗は変わらず営業していた。昭和の古き良き風情が残る場所なので、これからも存続してもらいたいものだ。

『丸健水産』はアーケードの端で営業している。1957年に創業し、手づくりのはんぺんが農林水産省長官賞を受賞するなど実力のあるおでん種専門店だ。立ち飲みをしながらおでんを味わえ、連日行列ができる人気店だ。

店頭では大きな鍋で調理されたおでんのほかに、自宅で調理するための練り物を販売している。会計をする場所が異なるので、わからなければお店の方に質問するといいだろう。

練り物の種類は15種類以上あり、日や時間によって異なる。どれもできたてで、おでんにせずにそのまま食べてもおいしい。

おでんにしてもそのまま食べてもおいしい、『丸健水産』のスタミナ揚げ

今回は調理済みおでんを複数種類と、おでんにしていないスタミナ揚げを購入した。また、『丸健水産』ではお持ち帰りでお酒は購入できないため、小山酒造の「丸眞正宗 Maru Cup」は『丸健水産』の近くの『リカースタジオ清水屋』(東京都北区赤羽1-42-11)で購入した。

おでんのスタミナ揚げは聞いたことがないという方も多いと思うが、東京のおでん種専門店では板橋区蓮根の『えびすや蒲鉾店』や荒川区東尾久の『九州屋蒲鉾店』など、取り扱っているところが多い。

ニラや胡麻、もやしやニンニクなどの具材が練り物に練り込まれているが、店舗によって種類が異なる。『丸健水産』の場合はニラ、もやし、胡麻、人参、七味が入っている。

スタミナ揚げの発祥は不明だが、『丸健水産』のレジ袋には「丸健のスタミナ食」という記載がある。スタミナという言葉が日本で一般化したのは昭和30年代頃だが、当初はボクシング用語であったという。時代が進むにつれてラーメンや定食でも使われるようになったので、練り物もその影響を受けたのだろう。

『丸健水産』のスタミナ揚げはすこし大きめのボール状になっており、ボリュームがありながらもつまむにはちょうどよい絶妙なサイズとなっている。口に含んだときのニラの香りが素晴らしく、人参の自然な甘みが心地よく、七味や胡麻がよいアクセントとなっている。また、からしとの相性も抜群だ。

おでんにせずにそのまま食べると、すり身の弾力がより強く感じられ、油で揚げた香ばしさも感じられる。ぜひおでんで煮たものと一緒に食べ比べてもらいたい。

出汁割りはもちろん、ビールや焼酎にもよく合う。できたておでんをお持ち帰りで購入するとたくさん汁を入れてくれるので、ぜひ出汁割りにするといいだろう。日本酒とおでん汁の割合は、180mlのカップに対して日本酒50ml、残りをおでん汁とするのが『丸健水産』のおすすめとなっている(厳密に計算すると1:2.6)。

もちろん、スタミナ揚げ以外のおでん種も絶品ばかりだ。大根やじゃがいもはしっかりと煮込まれて旨味にあふれており、練り物も個性的な魅力を放っている。ちくわぶは赤羽のすぐ隣にある志茂の『川口屋』のものを使用している。

『丸健水産』では今回紹介した一番人気のスタミナ揚げをはじめ、手づくりの練り物やこだわりのおでん種を取り揃えている。立ち飲みで味わうのも風情が感じられるし、自宅でゆっくり楽しむのもいい。寒さで免疫力も落ちる冬の季節、スタミナ揚げを食べて元気に乗り切りたいものだ。

『丸健水産』の基本情報

丸健水産
東京都北区赤羽1-22-8
03-3901-6676
定休日:月・水
営業時間:10:30〜20:30
丸健水産のWebサイト(https://www.maruken-suisan.co.jp/)、Instagram(https://www.instagram.com/marukensuisan/)、X(https://x.com/akabanemaruken)

取材・文・撮影=東京おでんだね

東京おでんだね
東京のおでん種・蒲鉾・練り物の魅力を紹介
「おでん種やさんでおでんを買って、家で調理して食べる」文化を盛り上げるべく、都内各地を奔走中。ビジネスでなく趣味でちまちま活動しています。

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