生まれて初めて『三角チョコパイ』を食べてみた / あるいはマクドナルドで最高な1000円の使い方について
スマホを触っていると、マクドナルドのアプリから通知が来た。その内容は次の通り。「三角チョコパイの季節がやって来ました」
──それを見てふと気が付いた。あれ? そういえば三角チョコパイって今まで一回も食べたことがないな?
なんとなく通年販売されている商品だと思い込んでいたのだが、実は毎年秋に発売される期間限定商品なんだとか。しかも今年限定の味は「おいもとキャラメル」。
えぇっ、美味しそう! そんなの知っちゃったら食べるしかないじゃん~っ!!
・マクドナルド=ハンバーガー?
そもそもなんで三角チョコパイを食べたことがないかっていうと、筆者がマクドナルドを訪れる時間帯に理由がある。
我が家ではオヤツを外で食べる文化がなく、マクドナルドへ立ち寄るタイミングといえば もっぱらランチタイム。つまりマクドナルド=食事の場としかとらえられていなかったのである。
ランチとなると、当然ハンバーガーが食べたくなる。あと、ポテトも。
その結果 必然的にハンバーガーセット、しかも「せっかくなら」と期間限定のバーガーでLセットを注文することとなり、それだけでお腹いっぱいに。スイーツまで手が届くことはなく、これまでの人生で三角チョコパイの存在を意識することがなかったのであった。
・マクドナルドで最高な1000円の使い方
ってなワケで、三角チョコパイを求めてマクドナルドを訪れた。暇な時間に来ようと思ったら いつも通りランチタイムに来てしまったため、食事も兼ねることにした。
……のだが!!!!
セルフオーダー端末を前に、注文しようとする手が止まってしまった。そのワケはズバリ、
「バーガーセットを注文したくてたまらない!」
──そう、筆者にとってマクドナルドでバーガーセットを注文するのはもはや条件反射のようなもの。
さっきまで「食事は控えめにしてチョコパイメインだな」とウキウキだったのに、店に入った瞬間にすっかりバーガーセットの頭に切り替わってしまったのである。
「ガッツリめのハンバーガーは外せない」
「せっかくならサムライマックにしたい」
「でもでも、よく考えたらポテトの方が外せないかも」
「それならハンバーガーを食べた気分になれるサイドメニューで手を打つべきか」
「……でも、それって何?」
短時間で思考をぐるぐると巡らせ、選んだのはコチラの内容だ!
・マックフライドポテト Lサイズ: 280円(クーポン価格)
・チキンナゲット5ピース: 240円(クーポン価格)
・三角チョコパイ 黒: 150円(クーポン価格)
・三角チョコパイ おいもとキャラメル :170円(クーポン価格)
・コカコーラゼロ Sサイズ: 120円 …… 合計 960円
(価格は地域・店舗によって違うのでご注意ください)
ハンバーガーセットの成分をナゲットとポテトで補いつつ、三角チョコパイは2種類すべての味を頼み、余った金額で飲み物までゲット。あえてレギュラーメニューのハンバーガーではなくナゲットにすることで、似た価格帯ながら よりガッツリ感を狙う作戦だ。
ねぇねぇ、コレってもしかして、マクドナルドで最高の1000円の使い方で優勝狙えちゃうぐらい優秀なデッキが組めちゃったんじゃないの!?
お目当ての三角チョコパイは、パッケージに柴犬とキツネのイラストが描かれており 秋らしくて可愛い。
食べる時箱ごと持てるから手が汚れにくいんだね! よく考えられているなぁ!!
・お腹も心も満たされる旨さ
まずは食事からいただこう。過去にあひるねこ記者が「マックのポテトは唯一無二」と語っていたが、筆者もその通りだと思う。
特に今回は揚げたてのアツアツポテトがゲットできたため、美味しさもひとしお。外はカリカリ中はホクホクで最高である。
ついでにナゲットのBBQソースで味変すれば、Lサイズのたっぷりボリュームでも最後まで飽きることはない。
ナゲットも外はカリッ、中はジュワッと柔らかくて最高。
マックチキンバーガー的な満足感が大容量で味わえて、意外とバーガーなしでも “マクドナルド気分”。ナゲットのポテンシャルに驚かされた。
ふたつを食べ終わった時点でお腹が満たされつつあったが、デザートへと移ろう。
三角チョコパイ、まずはおいもとキャラメルから。
かぶりついた瞬間、何層にも重なったパイ生地が「サクサクッ」と気持ちいい音をたてる。
あ、三角チョコパイってパイっぽいテキトウな生地じゃなくて本当にパイ生地なんだ。しかも焼き立てでサクサクなんだ。チョコパイ経験者にとっては当たり前のことかもしれないが、単純なことに感動してしまった。
3口目まで食べたところで芋のペーストがムニュッと口に飛び込んでくる。
ちょっと待って、うっま……!
滑らかな芋ペーストはカスタードクリームみたいに柔らかく、そして温かくて優しい味。おまけに芋の味が濃い! 一気に秋のほっこりした気分に誘われた。
キャラメルチョコレートのクリームは、芋の風味をさりげなくアシストしているようなイメージ。さりげなく、しかし濃厚にまったり感と甘みを足す。
いやいやヤバいな、芋とキャラメルのマリアージュ最高じゃん。濃厚クリーミーでパイ生地ともめちゃめちゃ合ってて、一生食べ続けられそうだ。三角チョコパイ最高かよ!!!!
お腹はいっぱいになったけど、せっかくだから温かいうちに黒の三角チョコパイも食べておきたい。だって、どんな味なのか期待に胸がワクワクしている。腹よりも心がチョコパイを欲している。
黒の三角チョコパイはチョコクリーム入りらしい。
サクッ。ひとくちめではクリームまでたどり着かなかったのだが、よく味わってみると生地にもココアっぽい風味がついていることがわかった。手が込んでるなぁ、マクドナルド。
サクッ。ふたくちめで温かいクリームが口の中にすべり込んできた。
滑らかな舌触りのチョコクリームは、しっかり甘みがありながらほろ苦さも感じられてしつこくない。なにより濃厚で、満足度が非常に高い。大人も子どもも楽しめそうな味だ。
クリームには細かいアーモンドが入っていて噛むたびポリポリと心地よく、パイ・クリームとの食感の差がイイ感じ。ヤバい、こっちのチョコパイもクオリティが高過ぎる!
両方に共通して言えるのが、サクサクのパイ・できたての温かさ・パイにマッチする濃厚クリームという3点だろうか。正直クオリティの高さに驚いた。これが200円以下で食べられるっておかしいでしょ!
そしてさらに幸せを上乗せしたのが、マクドナルドで1000円を使えば「これでもか!」ってほどに食べられるということ。摂取カロリーは想像したくもないけど、今私はとても満たされている。
マクドナルドでハンバーガーを食べないという選択もアリ、そして三角チョコパイが信じられないほど美味しいのだと知った週末の昼。コレって、間違いなくマクドナルドで最高な1000円の使い方じゃないかしら?
参考リンク:マクドナルド『三角チョコパイ』
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.