「ラージボール卓球」で全国へ 上位目指す2人 名張桔梗卓球クラブ
三重県名張市を拠点に活動する名張桔梗卓球クラブで、ラージボールに打ち込むメンバーの中から2人が、9月14日から山口県下関市で開かれる「第7回全日本ラージボール卓球選手権大会」に出場する。
ラージボールは通常の硬式球(直径40ミリ)より4ミリ大きく、より軽量で空気抵抗を受けやすく、スピードや回転数も少ないため、ラリーが長く続く特徴があるという。
同クラブには60、70代の23人が所属し、週1回、同市桔梗が丘5番町の桔梗が丘南小体育館で練習している。硬式(15人)とラージボール(8人)に分かれ、それぞれ3台の専用台で汗を流す。
1月の県予選を勝ち抜き全国大会出場を決めたのは、同クラブ会長の今村幸雄さん(75)と森田克廣さん(69)。今村さんは昨年からラージボールに絞って取り組み、地方大会に年40回以上出場しては優秀な成績を収めている。2人はラージボールの選抜メンバーで編成する「SHINOBI44」のチーム名で出場する。
男女シングルス、混合ダブルスの3種目で競う今大会には、延べ約1500人が出場する。今村さんは男子シングルスの75から79歳の部、森田さんは同じく65から69歳の部で、ブロック別予選を勝ち抜き決勝トーナメントへの進出を目指す。
今村さんは「決勝でベスト8に入るのが目標」、森田さんは「全国の精鋭ばかり。何とか予選突破を」とそれぞれ決意を述べた。
また、混合ダブルス(合計130歳以上)には今村さんと、伊賀市の「上野クラブ」に所属する南畑陽子さんが出場する。2人は「全国大会で結果を残し、未経験者でも打ちやすく、ラリーが続く卓球本来の楽しみ方ができるラージボールの魅力をどんどん広めていきたい」と口をそろえた。
2024年8月31日付874号14面から