洗剤が原因で「キッチン」が臭うワケ。「肝心なところ抜けてた」「洗っただけで満足してた」
お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。毎日の料理で使うキッチン、見た目はキレイでも排水口の中が汚れだらけ……なんてことは少なくありません。そんな排水口汚れが、キッチンの悪臭の原因になってしまうケースも。そこで今回は、ふだんの習慣が詰まり・臭いの発生源になりかねない、“キッチンの排水口”の「NG習慣」についてご紹介します。
NGその1. 食べ残しをそのまま流す
「少しくらいなら大丈夫かな……」と、おかずの食べ残しや調理中に出た食材・調味料の余りを、シンクに直接流していませんか? じつはこれ、やってはいけないNG行為です。
野菜くずや油分、ごはん粒などは排水口に詰まりやすく、悪臭や水の流れの悪さの原因になります。特に油分は冷えると固まりやすく、配管内にこびりつくことで詰まりを引き起こすおそれも……。
面倒でも、生ごみは三角コーナーや排水口ネットでしっかりキャッチしてゴミ箱へ。排水口のごみ受けもこまめに洗って、詰まりにくい環境を保ちましょう。
NGその2. 掃除の後に、水で洗い流し足りない
シンクをこまめにお手入れしていても、やり方に問題があると詰まりや臭いの原因になる場合があります。
特に注意したいのが、洗剤を使って掃除をするとき。最後に十分な水ですすがないと、排水口内に洗剤が残って素材が傷んだり新たな汚れを生み出したりする原因になります。
ステンレスやプラスチックの排水口は、洗剤が長時間付着していると変色や劣化の原因に。洗剤が残ることで再びぬめりや臭いが出やすくなるおそれもあるんです。これでは、掃除をしている意味がありません。
掃除を終えたら、30秒~1分ほど時間を使ってしっかり水を流すことが大事です。キレイにしたつもりが逆効果……にならないよう、最後のひと手間を忘れずに行いましょう。
NGその3. お手入れの頻度が少なすぎる
見えにくい場所だからといって、つい後まわしになりがちなのが排水口の掃除。掃除する頻度が少ないと汚れがどんどん蓄積して、ぬめりや悪臭の原因になってしまいます。
毎回しっかり掃除するのは大変な場合は、ゴミ受けの排水口ネットを取り替えるタイミングでお手入れする習慣をつけましょう。排水口ネットに台所用中性洗剤をつけて、さーっとこすり掃除するだけなので簡単。時間にして1分あれば終わります。
キッチン泡ハイターやオキシクリーンを使って、“つけ置き掃除”をするのもおすすめ。掃除は徹底的に行うのではなく、できるだけ手間のかからない方法を取り入れるとラクに続けられますよ。
排水口の使い方・お手入れを見直そう
キッチンの排水口は、毎日のちょっとした習慣で差がつく場所。食べ残しを流さない、洗剤をしっかり流す、定期的なお手入れをする、ふだんの行動を少し見直すだけで、臭いや詰まりを防げますよ。
今日からできること、改善できそうなことがあれば、ひとつずつ取り入れてみませんか?
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア