[マネしてみて] 子どもの「おてつだい」 させたいけれど何をさせる? 先輩ママが伝授する〔おてつだいタスク〕はこれ!
子どもの自立のためにおてつだいをさせるのが有効なのはわかっている。でも忙しさやフォローの大変さからなかなかさせられないというジレンマ。共感必至のモヤモヤを集めるとともに先輩ママおすすめのおてつだいもご紹介。
子どもにお手伝いさせているパパママはどのくらいいる?(アンケート結果)みなさんはお子さんに「おてつだい」はさせていますか? 子どもの自立をうながす意味でも「おてつだい」が大切なのはわかっているけれど、毎日忙しくて相手してあげられないというママも多いのでは? 本記事ではおてつだいの実態を調査するとともに、すぐに始められるおすすめのおてつだいタスクをご紹介します。
アンケート概況:
コクリコラボアンケート「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に 2025年1月31日~2月13日インターネット上で実施。有効回答数は112件。
約6割のパパママがおてつだいを意識している
コクリコラボアンケート
おてつだいできる年齢の子どもをもつパパママ111人に、子どもにおてつだいをさせているか聞きました。
結果は、「まあまあさせている」54.1%が最多で、半数を超える結果になりました。一方で「あまりさせていない」と回答したパパママは17.1%にのぼり、「よくさせている」はわずか7.2%という結果だったことから、あまりさせていない家庭も多いことがわかりました。
おてつだいさせたいんだけど…抱えるモヤモヤ
子どものおてつだいに関して、ママが抱えている本音をご紹介します。
……お手伝いは子どもの発達にはとてもいいことだと思うが、なんせ時間がかかるし汚れるしで親の負担が多くなるのでなかなかお願いしにくくなってしまう。
もっとも多かったモヤモヤを凝縮したお答えがこちら。やらせたほうがいいのはわかっているけれど、時間や片付けなど親の負担が増えるのがネック……という声が大量に寄せられました。
……余裕なく急いで料理作るときにお手伝いしたいー! といい出し、暇なときはいわない。また特にお手伝いすることがないときにやってきて、ひとまず仕事を与えるが簡単すぎて仕事がなくなり、拗ね始める。
共感しかないこちらのご意見。ママの余裕がないのを察しておてつだいを申し出てくれているとしたら気持ちは嬉しいのですが……まだ戦力にならないので忙しいときは無理なんです。そして、勇気を出してやらせれば……
……忙しいときにお手伝いして失敗されたときに、チャレンジを認めてあげたい気持ちとやることが増えた憤りの気持ちのシーソー。
という結果に。心の余裕がない時には余計困ってしまいます。
……料理をしているとき野菜などを切りたがります。包丁を扱わせるのがまだ怖いと感じる一方、お手伝いしたいという子どもの成長の芽を摘み取ってしまっているのでは、と感じモヤモヤしてしまいます。
子どもの安全を考えたい気持ちと、子どもの成長を促したい気持ち。はざまで揺れるママの心境、よくわかります。
……すぐにアドバイスしてしまって見守りがなかなかできない。
……完成度が気になってしまう。お風呂洗いをしてもらっているが、水あかが残っている箇所があるなぁ……など。
子どもにまかせた場合の完成度が気になったり、口出しをしてしまったり。ほかにも「たたんだ洗濯ものの袖がぐちゃぐちゃ」といったモヤモヤが寄せられました。
一方で、子どもの年齢が上がってくると、おてつだいも上手になり、スムーズに任せられるようになるかというとそうでもないようで……
……年齢が上がるごとに、お手伝いを頼んでも気持ちよく返事をしてくれなくなった。
……都度「○○をお願い」と声をかけなければならないこと。ただでさえ「片づけなさい」やら「勉強しなさい」やらと口うるさくいってしまうことがストレスなのに、これ以上何もいいたくない! となり、結局自分でやってしまう。
声かけしないとおてつだいをしない子にモヤモヤ。「これって小さいときにおてつだいする気持ちにこたえなかったから?」なんて、ママが自責の念にかられることもあります。
……家全体で必要なこと(ごはんの準備)のお手伝いでおこづかいをあげるべきか、で悩みます。個人的に頼むことであればお駄賃としてあげてもよいかと思うのですが、すべてにお金が発生する心づもりでいられると現実的にお金が続かないので。
……「お手伝いしたらおこづかい」というルールにしているが、「お金もらえるよね?」と聞いてくるのは、少しいいのか悩む。手伝おうという気持ちが大事かなと思っている。
「おてつだいとおこづかい」の問題を取り上げてくれたママも。おこづかいをきっかけに「手伝おう」という気持ちを育めればいいのですが……。
2021年9月のコクリコラボの調査では「おてつだいにおこづかいをあげるか」は、あげる派が7割、あげない派が3割という結果でした。みなさんはどうお考えでしょうか。
・参考:コクリコラボ記事 「子どものお手伝い「おこづかい」あげる派は32% 減点方式や現物支給も」
先輩ママおすすめのおてつだいタスク
続いて、先輩ママおすすめのおてつだいタスクを紹介します。
多くのパパママが悩む子どものおてつだい問題。とはいえ「やらせたほうがいい」というのは共通認識なのではないでしょうか。そこでここからは、先輩ママおすすめのおてつだいタスクをご紹介します。
……2歳の子で、洗濯ものを洗濯バサミから外す。
こちらのおてつだいは、「二度手間にならない」「指先のトレーニングを兼ねて」などほかのママからもさまざまなメリットを挙げられていました。
……玄関掃除。ものが壊れたりびしょ濡れになったりせず、目に見えてキレイになるから。
……4歳ごろから、靴をそろえる。失敗もない、危なくもない。
玄関周りは親のフォローが少なめでできる、おてつだいの穴場スポットのようです!
……ドアの開け締め、電気のスイッチ、スプーンフォークを配るなどは、「できた感」が強いので子どもも満足そう。
こちらも子どもの満足感が得られ、失敗のフォローも少なめのお手伝いです。
……タオル交換(キッチン、洗面所、トイレ)。意外と毎日交換しに行くのは、親が大変。カウントダウンや何秒でできるかなど工夫して声かけしてます。また、子どものいい運動になる。
親が切実に大変なことを手伝ってもらいつつ、子どものタイムトライアルという楽しみ&運動にうまく変換している、まさにおてつだいの理想の姿です。ほかにも、
……食器洗いの泡流し。2歳くらいの子に、簡単にできそうなお箸とかを渡しておけば水遊び感覚で楽しめる。
というように、遊び感覚のおてつだいのアイデアが寄せられました。
今回の調査で感心したのは、本当に小さいころからおてつだいの習慣をつけているママがいたことです。
……1歳前に、親がテーブルを拭いているのを見て真似し始めた。
……おもちゃを片付ける、洗濯ものを洗濯機に入れる。1歳半ごろから大人のすることをなんでも真似したがるので、遊びの延長でさせています。
……2歳2ヵ月、保育園から持ち帰ったおむつを自分でゴミ箱に捨ててもらっている。
1~2歳のまねっこの時期は、おてつだいできる子を育てるためにキーポイントとなりそうです。
……卵の殻割り! 『しろくまちゃんのほっとけーき』などの絵本にも「卵を割る」という作業はよく登場するので、子どもがやりたいお手伝いNo.1です! 「粉を混ぜる」は意外と大変で、飛び散ると悲惨。卵の殻が入ったら、茶漉しなどでこしたら殻は取れるので意外といいです。
キッチン関連のおてつだいは、ママにとってちょっと勇気のいる分野ですが、できそうなことから任せるのもいいのかもしれません。別のママからは「ホットケーキづくりは子どもたち(に任せている)」という回答がありました。
……洗濯もの畳み! 年中さんくらいから、家族の仕事だよ~! って楽しみながらやっていたら、リビングに取り込んだ洗濯ものがあると、何もいわずとも畳んでくれるようになりました。
小さいうちから自然におてつだいをしていた子の成功例。何もいわずにやってくれるとは本当に素晴らしいです!
……5歳から朝の家族分の洗濯もの集め、洗濯ものたたみをやらせている。安全で、失敗してもやり直しができるし、食べこぼしすると洗濯ものがふえて大変になるというのがよくわかるようです。
おてつだいの先、きっと多くのパパママが目指すところであろう「家事の大変さを実感する」まで実現した事例です。ママの声掛けが上手なんだろうなと想像できます。
座談会では特定の作業を子どもにおまかせするという意見もありました。
小5女の子、小3・年中の男の子のママ……うちは子どもひとり一人に持ち場があります。一番下の子は玄関周り担当です。「○○が靴を並べてくれたから今日も気持ちいいね! 行ってきます!」と、テンプレートになってはいますが、毎日伝えています。
お子さんのやる気が続くよいアイデアですね。
夏休み、おてつだいをさせるチャンス!
7月になると長い夏休みがやってきます。家にいる時間が長くなるこの時期こそ、おてつだいをさせるチャンスなのではないでしょうか。みなさんはお子さんにどのようなおてつだいをお願いしますか?
※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。