長年地元で愛される絶品釜揚げしらすがどっさり! 炬口漁港傍にある「中原水産」で釜揚げしらす丼を味わいました 洲本市
淡路島洲本市・炬口(たけのくち)漁港のすぐ近く、釜揚げしらすやちりめん、いかなごの釘煮等の製造・販売を行う中原水産有限会社の店舗で、今年も釜揚げしらす丼の提供が始まりました。
中原水産は創業約70年で三代続く、歴史ある水産加工品製造会社。大阪湾や播磨湾など淡路島近海で獲れたしらすを鮮度抜群なまま加工する同社の各種製品は、島内外の人々に愛され続けています。
同社作業場の道路沿いにある店舗。1階では水産加工品を販売。2階のイートインスペースでは、出来たての釜揚げしらすを使った丼類を提供しています。
2階は、80年代頃のアメリカ西海岸を思わせるお洒落な内装。店舗奥に飾られた数々のギターやミニチュアカーは、二代目現社長のコレクションだそうです。広く開いた窓からは、風情ある漁港の風景が見晴らせます。
釜揚げしらす丼のメニューは、全部で4種類。追加料金でごま油やオリーブオイル、天かす等の味変も楽しめます。テイクアウトもOK。
記者が頂いたのは、ヘルシー感あふれる「しらすネバネバ丼」。熱々のご飯の上に、どっさりと釜揚げしらすが乗っています。薄切りのオクラやミョウガが、にぎやかに色を添えます。
まずは釜揚げしらすだけ一口。真っ白プリプリにゆで上がったしらすたち。姿美しく小振りなしらすはフワッとした食感が舌触り良く、繊細ながら濃厚な風味が際立ちます。
丼にかける出汁醤油も同店の自家製。スッキリと甘いお醤油が、素材の旨味を引き立てます。すだちを絞り具材と卵をしっかり絡めて頂くと、口いっぱいに広がる爽やかさに、どんどん箸が進みます。
小さなしらす一匹ずつのパワーが体に滲みる感じを、しっかりと受け止めつつ頂きました。
店舗を切り盛りするのは、若き三代目・中原健太郎さん。「新鮮なしらすを新鮮な状態で、つまり美味しいものを一番美味しい状態で提供することを大切にしています」と話します。
冷凍ものは一切使用せず、季節や天候、漁の状態によっては店舗を休業することもあるという同社。妥協しない姿勢で、長年続くこだわりの品質を守ります。
一般的には流通のため塩辛く味付けするところを、塩味をできる限り控えめにして魚本来の味を引き出す同社の釜揚げしらす。水揚げ直後のしらすを、すぐに加工・販売する同店だからこそ実現できる味だそうです。
同社の加工場一面に並べられたせいろは、しらす漁繁忙期の風物詩。天日に晒されて真っ白に輝くしらすは、淡路島の原風景のひとつです。
確かな歴史と実績に裏打ちされ、ゆるぎない島の味を担う中原水産。同社の製品はオンラインショップでも購入できます。
場所
中原水産
(洲本市炬口1丁目1-41)
営業時間
商品販売:9:00〜18:00
飲食提供:10:00〜16:00
定休日
商品販売:月曜日定休
飲食提供:不定休
※詳しくは問い合わせてください。
TEL
0799-22-1406