人気投票で全国2位 浜松のキャラクター「うなも」 モチーフの「うなぎいも」とは?
■突然変異したうなぎいも うなもが約150のキャラで2位
ゆるキャラグランプリの後継イベント「ゆるバース」の投票結果が発表され、浜松市の「うなぎいもの うなも」が全国2位に入った。優勝は熊本県八代市日奈久の公認キャラクター「ちくワン」だった。
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ゆるバースは昨年、ゆるキャラグランプリから名称を変更した。今回は全国各地から約150のキャラクターがエントリーし、開催地となった石川県七尾市での現地投票とインターネット投票の合計で順位を競った。
その結果、熊本県八代市日奈久の特産品・ちくわをイメージしたキャラクター「ちくワン」が1位に輝いた。2位は浜松市の「うなも」、3位は福井県坂井市の「坂井ほや丸」だった。坂井ほや丸は「らしさ、かがやく」がブランドメッセージの坂井市で、「らしさ」を模索中の探偵犬だという。
うなもは浜松市の名物・ウナギを肥料にして栽培していたサツマイモが突然変異して生まれたキャラクター。浜松を農業から元気にすることが生きがいで、うなぎいも関連の商品をPRしている。頭はサツマイモで体はウナギ、性別は不明だという。「優しいだけの男じゃつまらない」を口ぐせにしている。
うなもはXのフォロワーが2万4000人を超える人気者。ゆるバースで2位となり、Xで喜びをつづっている。
「嬉しくて悔しくて涙が出ちゃった!!準てんこちょありがとうなも!!! 応援してくれたみんな、本当に本当にありがとうなも!!!現地に遊びに来てくれた能登のみんなと仲良くなれて嬉しかった!!!ちびっこたちー!覚ててくれるといいな~~うなももがんばったなも これからも活動がんばるなもー!」(原文のまま)
■ウナギを肥料にしたうなぎいも 遠州地域に根差す郷土食材
うなぎいも協同組合によると、うなぎいもは普段捨てているウナギの骨や頭を肥料にして栽培している。浜松や浜名湖と言うとウナギが認知されているが、遠州地域ではサツマイモの栽培が何百年も前から続いており、郷土食材の1つになっている。サツマイモの歴史を広め、サツマイモの栽培や加工に関わる業者が連携して地域活性化につなげる目的で、うなぎいもが誕生した。
ゆるバースは2020年に惜しまれつつ幕を下ろしたゆるキャラグランプリの復活を望む声を受けて、昨年から再開した。オンラインのメタバーストオフラインのリアルイベントを組み合わせたハイブリッド型で、ご当地キャラクターを通して地方創生を応援する目的がある。ゆるキャラグランプリでは、浜松市のイメージキャラクター「出世大名家康くん」が2015年にグランプリを受賞している。
(SHIZUOKA Life編集部)