劇26.25団、半径1.5キロ圏内のミニマムな世界線に生きる女たちを描いた20周年記念公演『振り向け!』が開幕
2024年11月22日(金)下北沢OFF・OFFシアターにて、劇26.25団 20周年記念公演『振り向け!』が開幕し、舞台写真と、主宰・杉田鮎味のコメントが届いたので紹介する。
劇26.25団(ゲキニジュウロクテンニーゴーダン/通称、ニーゴーダン)は、2004年11月に旗揚げされ、主宰の杉田鮎味が全作品の脚本・演出を担う。東京を拠点に活動しており、現代の日本を舞台に、社会の境界線に立たされている人物を切り取り、その背後にあるものを立ち上がらせる作風を持ち、サスペンスフルな物語展開を特徴とし、大きな波に翻弄される人間の無様さや可笑しみを描く。2008年には第5回公演『博愛』で佐藤佐吉賞(優秀脚本賞)を受賞している。
そんな劇26.25団の20周年記念公演である『振り向け!』は、アトリエ公演企画「ハコ会」の第一弾として2023年に発表した作品を、ブラッシュアップし劇場に挑む公演。
異なる立場の二人の女性の交錯を通して、個人の葛藤と社会の歪みを鋭く切り取り、「持てる者」と「持たざる者」という普遍的なテーマを、日常に潜む偏見や同調圧力といった身近な問題に重ね合わせ、二人の女性の微妙な関係性を通じて、現代を生きる人々の孤独や不安を浮き彫りにしていく。
なお、本公演は24日(日)まで上演。
主宰 杉田鮎味 コメント
半径1.5キロ圏内のミニマムな世界線に生きる女たちを描きました。
この作品はオートフィクションです。作者自身が辿ったかもしれない人生を<虚像>の登場人物たちが創り上げました。
劇団員に加え、実力を備えたゲスト出演者たち、そして精鋭スタッフたちの力で、この作品はまもなく劇場の舞台に<実像>として現れます。
20年の集大成となるこの作品を、ぜひ目撃してください。