小田原箱根商工会議所 人材育成で事業創出を 事業構想大学院大と新事業
異業種の地元企業が集まり、1年をかけて新たな価値などを考え、事業創出することを目的に、小田原箱根商工会議所(鈴木悌介会頭)が事業構想大学院大学(東京都)と「小田原箱根新価値創出プロジェクト研究」を開講する。4月10日に両者が商議所で連携協定を締結した。
農林水産や観光、歴史などの地域資源を活用して新規事業の創出を構想する同プロジェクト。マーケティングや事業アイデア、計画策定などを学ぶ専門的なカリキュラムを通じ、異業種の連携による事業創出の実現までを目指していく。
締結式の席で鈴木会頭は中小企業の地域課題として人材不足を挙げ、「地域企業は自らの人材を育成していくことが大切。課題をビジネスに変える、イノベーションを生み出す人材が育成できれば」と意気込みを語った。同大の小端進専務理事も「地域の企業課題に求められるのは多彩な視点の構想力。新たな事業の芽から持続可能な地域社会ができる」と期待を語った。
プロジェクト研究は約10人の定員で今年10月から翌年9月まで全24回行われる予定。現在会員企業の参加者募集や説明会などが行われている。