父「わかりやすくていいね!」…そう言うならちゃんと薬の管理をして! #母の認知症介護日記 182
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんの診察を終えて診察室を出ると「さっきの話の続きをしよう!」と言いだした父。あーちゃんが「私は娘たちに預けているの!」と言ってくれて、話は終わったと思っていたのはワフウフさんたちだけだったようで、父は納得していない様子。あーちゃんに対してしつこく「本当にいいのか?」と聞きますが、あーちゃんが「娘に任せている」としっかり答えてくれて、ワフウフさんもひと安心。しかし、どうしてもあーちゃんのお金を取り上げたい父は、その言葉を聞いて怒りに震えていたのでした。
薬が全然飲めていない…!
お財布をなくしてしまったあーちゃんのために、ワフウフさん姉妹とあーちゃんは新しいお財布を買いに出かけました。これ以上父にお金を抜かれないよう、常に身につけていられる腹巻タイプを選んだのですが、新しいことを覚えられなくなっているあーちゃんは、翌朝にはすっかり腹巻の存在自体を忘れてしまい、ワフウフさんはガッカリしてしまうのでした……。
郵便の転送手続きをしていたので、あーちゃん宛ての郵便がわが家に届きました。宛名はあーちゃんですが、明らかに父の字……。あーちゃんに開封してもらうと、中身は戸籍謄本でした。
あーちゃんが言うには、父にすべての財産が相続されるように遺言書を書くように迫られたことがあったのだとか。
このときは、ちゃんと拒否したみたいです。
その後、父に連れられておそらく公証役場(公正証書の作成や私文書の認証、確定日付の付与などの公的な手続きをおこなう役場)に行ったようなのですが、やさしそうなおじさんの助言によって、何もせずに帰ってきたそうです。
父は、嫌な顔をしていた……とのこと。公正証書遺言(公証役場で公証人が作成する遺言書)を作ろうとしていたのか? 真実は父のみが知るところですが、あーちゃんの財産を取り上げることを諦めていないのは間違いなさそうです。
そんな父は、先日糖尿病の病院で先生に言われたことを実行していました。
新しい薬を渡そうとあーちゃんの家に行くと、そこにはお薬カレンダーが……!
しかし、ほとんどのポケットに薬が入っています。つまり、全然薬が飲めていないということ。しかも、私たちが書いた日付の上から父が新たに日付を書いていて、とにかくわかりづらい状態に……。
飲み忘れた薬を回収していると、急に父が怒り出しました。もしかして、このお薬カレンダーを飲み忘れの管理に使っている……!?
とりえあえず、予定通り飲み忘れの薬を回収して新しい薬をセットすると……。
父はご満悦。こんなふうに言うなら、薬を飲み忘れないように管理してほしいです……。
ちなみに、このお薬カレンダーの設置代という謎の請求が父から届いたのでした。設置代とは……!?
父のセコさに、姉妹でドン引きです……。
あーちゃん宛ての郵便は私の家に転送されるように手続きを済ませてあります。今日も一通の手紙が届いたかと思えば、中身は戸籍謄本でした。あーちゃんが思い出したことをいくつか話してくれましたが、父が何を企んでいるのかはわからず……。でも、あーちゃんの遺産がすべて父に相続されるように遺言書を書かせようとしていたことはわかりました。父は一体何歳まで生きるつもりなのでしょう…!?
先日、糖尿病の病院へ行ったときに、先生から薬の管理にはお薬カレンダーを使うといいと言われました。私たちも検討したことはありますが、新しいやり方が覚えられないだろうと結局は試しませんでした。しかし、父はそうは思わなかったようで、新しくもらった薬を渡すためにあーちゃんの家に行くと、そこにはお薬カレンダーが設置されていました。……が、ほとんどのポケットには薬が入っています。つまり、薬が全然飲めていないということ。
ショックを受けながら飲み忘れの薬を回収しようとした私に向かって、父は「どれだけ飲めていないかわからなくなっちゃうじゃないか!」とご立腹。いや、飲めていない分がわかるように管理するものじゃないんだけど……。結局、飲み忘れを回収して新しい薬をセットしたのですが、父はそれを見て「わかりやすくていいね!」とご満悦。そう言うならちゃんと管理してほしいのですが。ちなみに父が飲み忘れの薬にこだわったのは、おそらく次の処方のときに飲み忘れの薬の分を調整してもらって薬代を減らせると思ったから。セコすぎる……!
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ワフウフさんの知らないところで、父は何か目標を持って動いているようで気になります。そして、お薬カレンダーも、飲み忘れていることが見てわかるのだから、父がひと言声をかけて飲むように促してほしいものです。あーちゃんのお世話に首を突っ込むなら、最低限のことはしてほしいと思ってしまいますね。
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