交通空白地域の解消に向け、政府が官民連携の組織結成へ! 果たして成功するのか!?
9月4日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、政府が交通空白地域解消のために新たな組織を作るというニュースについて意見を交わした。
政府は、公共交通機関を利用しにくい交通空白地域を解消するために、官民が連携して検討する組織を作る。自治体と新興企業などが連携して先進的な取り組みができるよう促し、財政支援も行う。今年の春に解禁した日本版ライドシェアの普及も加速させ、全国の自治体で移動の足が確保できるようにすることを目指す。
国交省は交通空白地域として、タクシーが30分以内に配車されないなど、移動したい人が公共交通を自在に利用できない過疎地を想定している。近年は鉄道の廃線や路線バスの減便に加え、病院や学校の統廃合も進んだことで、地域住民に新たな公共交通の必要性が高まっている。こうした課題を解決するため、新たに設ける組織では、自治体と民間企業を結びつける場を設け、自治体などが運行管理を担う公共ライドシェアの担い手を増やすことを狙う。
寺島尚正アナ「交通空白地域の解消を目的に、官民が連携するライドシェアのカギとなるのかどうかなんですが、森永さん、このあたりいかがでしょうか?」
森永康平「まあどこまでこれがうまくいくのか、なんですけどねえ。実際地方とかへ講演なんかで行くじゃないですか。タクシーに乗って運転手さんに話を聞くと、事実上今地方は、ライドシェアのアプリみたいな状況になってるって皆さん言ってて」
寺島「あっ、もうすでに!」
森永「要は流してても、都内みたいに人がいっぱいいるわけじゃないんで、客が拾えないと。
かといって駅に張ってても人が来るかわからないんで、ひたすら電話とか、乗りたい人から連絡が来たらって感じで、タクシーではあるんだけどライドシェアみたいな感じになってますって、言ってましたけどね」
寺島「ですから、その運転手さんがいうにはですね、ひとところにずっと待ってて、連絡が来たら稼働すると」
森永「それって今のライドシェアのアプリとまったく発想が一緒じゃないですか!」
寺島「そうですねえ。それが、普段はそれでいいんでしょうけれども、過度に集中したりする時っていうのが困るんですかね、やっぱりね」
森永「そうですね。そうすると、その場に居るタクシーの運転手の量だとさばけない時に、タクシーじゃないけど自家用車でタクシー的な動きをしてって話なんでしょうけど、ただ果たして過疎地域にそんな爆発的に人が来ることがあるのか? っていうところも、疑問はありますね」
寺島「確かに。これ、公共ライドシェアの実現って記事には出てますけど、今森永さんのお話を聞くと、『そこまでなのか?』っていう感じはしますねえ」
森永「だから一部、反対が出にくい、人の少ないところでやって既成事実化して、徐々に都心とかに広げてゆくっていう考えかも知れないですね」