一度でもポピパの曲を聴いてくれたすべての人に、これまでも、これからも、Poppin'Partyの音楽が在りますように――3rd Album『POPIGENIC』花園たえ役・大塚紗英さん、山吹沙綾役・大橋彩香さんロングインタビュー
Poppin'Partyの新たなステージが、ここから始まる。
結成10周年を記念して制作された「Tomorrow's Door」をリード曲とするPoppin'Partyの3rd Album『POPIGENIC』がリリースとなる。
前述の「Tomorrow's Door」の他、スマートフォン向けゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』のストーリーを彩った「雨上がり、キミと」「花咲く未来に」「DOKI DOKI SCARY」、ライブで話題を呼んだ「TARINAI」、Ayaseさん提供の「イントロダクション」など、全12曲を収録。ポピパの幅広い音楽性が存分に楽しめる一枚となった。
「おばあちゃんになるまでポピパをやりたいよね!」「姉妹のような関係性」──そんな言葉が飛び出すほど、Poppin'Partyの5人の絆は強い。Gt.大塚紗英(花園たえ役)、Dr.大橋彩香(山吹沙綾役)に、これまでの歩み、3rd Album『POPIGENIC』に込めた想い、そして日本武道館公演含む、これからの花咲く未来について語ってもらった。
【写真】ポピパらしさ溢れる、とびっきりの1枚! 大塚紗英、大橋彩香が語る3rd Album『POPIGENIC』【インタビュー】
各々マイペース。でも集まったらPoppin'Partyのリズムになる
──10周年おめでとうございます。10周年を迎えた今、これまでの道のりを振り返ってみるとどのような思いがありますか?
花園たえ役・大塚紗英さん(以下、大塚):振り返ると本当にあっという間でした。月並みな言い方ですが、ものすごく濃厚な時間で、さまざまなことがあったなと改めて感じます。(大橋さんを見て)どう?
山吹沙綾役・大橋彩香さん(以下、大橋):そうですねぇ……。10年前といえば、私はまだ20歳くらいで、技術的にも精神的にも未熟な時期でした。今振り返ると「みんな大人になったな」と感じますね。この10年、本当にいろいろなことがあって、ドタバタすることも多かったですが、そういった経験を積み重ねたからこそ、今のどっしりとしたPoppin'Partyがあるのかなと。自分自身も含めて、成長を実感しています。
── どんな部分で成長を感じますか?
大橋:技術面はもちろんですが、人間的にもみんなすごく大人になったなと感じます。
なんだろうな……言いたいことを言うようになったよね? 当時はまだ戸惑うことも多くて、思っていることを言葉にするのが難しかったんですが、今ではお互いにちゃんと伝え合えるようになりました。
大塚:そうだね。Poppin'Partyって普通のバンドとは少し成り立ちが違うんですよね。通常のバンドは、メンバー同士が自ら出会い、ゼロから一つずつ積み上げていくものですけど、Poppin'Partyに関しては、最初の「1」を作ってくれたのはスタッフの皆さんでした。そこに、それぞれ別の活動や目標を持った5人が集まって。当時は「はじめまして」の状態だったから、お互いに人柄も知らない状態で。
大橋:人見知りしまくってましたね(笑)。
──最初はお互いに気を使うところも、きっとありますよね。
大塚:そうですね。お互いを知る時間も必要でしたし。でも、それはメンバーそれぞれが優しい気持ちを持っていたからこそなんですよね。Poppin'Partyにはそういうメンバーが多いので、気遣いのあまり、本音を我慢しがちだった部分もあったのかもと振り返ると思います。
大橋:うん、特に最初の頃はそれが顕著だったかも。
大塚:最初の数ヶ月間は挨拶くらいしかできなかったんですよ。でも、バンドとしての活動を通じて関係が深くなっていく中で、彩香ちゃんが「一緒にご飯に行こう」って声をかけてくれて。あの時、すっごく嬉しかったなあ。それからプライベートでも一緒に過ごす時間が増えて、さらに距離が縮まりましたね。
大橋:私もおうちにお邪魔させてもらったこともあります。手料理を振る舞ってくれました。
大塚:当初は彼女のことを大先輩だと思っていたので、「ふたりで会うなんて大丈夫かな? 失礼じゃないかな?」と少し緊張していたんです。でも、家に呼んでくれて、お泊りもして……。
大橋:ああ、そんなこともあったねぇ(笑)。
大塚:それがもう10年前。振り返ると、頑張って距離を縮めてくれたんだなって思います。
大橋:最初はやっぱり勇気が必要でした。でも今では本当に気軽に過ごせる関係になったし、いい意味でみんな遠慮がなくなりましたね。各々それぞれのペースで過ごしていて、ベタベタしすぎない感じがすごく好きです。Poppin'Partyの距離感って独特だなって思います。
大塚:それすごくわかる。長続きの秘訣だよね。
大橋:そうかもしれない。過干渉しないんだよね。でも集まったらPoppin'Partyのメンバーのリズムになる。「あ、ポピパの空気になったな」って、楽屋に入った瞬間から感じます。
── Poppin'Partyの空気って言葉にするとどのようなものなんでしょう。
大橋:親戚が集まったときみたいな感じ(笑)。
大塚:夏休みとか新年の帰省みたいな(笑)。
大橋:そうそう! ライブ前もみんなでテレビをつけて普通の番組を見たり、ケータリングのご飯を食べたり、すごくリラックスした空気なんですよ。
大塚:確かに。現場によるのかもしれませんが、本番前って「ここもっとこうしようね」とか細かく打ち合わせをすることが多いと思うんです。でもPoppin'Partyはそういうのがほとんどない……(笑)。
大橋:普通テレビつけないよね。
大塚:もちろん話し合いがゼロなわけではないんですけど、基本的にみんなリラックスしているというか、自然体ですね。
大橋:それに、楽屋の人数が基本5人だけなんですよ。他のコンテンツだともっと大部屋の楽屋だったりしますけど、Poppin'Partyはいつも少人数なので、自然とそういう雰囲気ができるのかもしれないですね。みんなそれぞれ楽器を触ったり、誰かがフレーズを口ずさむと、みんなが乗ってきて口で演奏し始めたり。
大塚:みんな本当に自由にやっているし、それがすごくありがたいなって思います。
── では、ステージに上がる瞬間はどういう感じでスイッチが入るんですか?
大塚:いや、多分最後までそのままだと思います(笑)。普通のバンドとは違う形で活動している分、どうしてもイレギュラーなことが多いんですけど、トラブルが起きてもそれをトラブルだとあまり感じないんですよね。
大橋:そうそう。でも、どんなトラブルがあっても、みんな「ぎゃはぎゃは」言いながら乗り越えるタイプですね(笑)。本当に、ステージでも楽屋の空気感が続いていると思います。バタバタしながら「わー!」ってステージに行くこともあるし、ちゃんと背中をポンと叩いてもらってから出ることもありますね。そういえば、前は「ポピパ ピポパ ポピパパピポパ!」って円陣をやってたんですよ(笑)。
大塚:あったあった! いつの間にかやらなくなっちゃった……(笑)。バタバタとしていることが多いしね。去年の横アリのライブ(※)とか、バタバタしてて「ポピパさん、どこですか!? もう出番ですよ!」って言われて。普通だったら「やばいやばい」ってなるじゃないですか。なのに、全員平常モード(笑)。全員廊下を全力で走る中、メンバーだけが「大変たいへん~!」って笑いながらゆっくり行くっていう。
※2024年4月29日、横浜アリーナにて開催されたPoppin'Party×MyGO!!!!! 合同ライブ「Divide/Unite」
大橋:ヘアメイクさんは楽屋内でかなり慌ててましたけどね。「やばいやばい」って。あれは語り継がれるエピソードな気がする。
大塚:焦らないポピパ。
──あははは。マイペースなエピソードが多いですね(笑)。
大塚:私たち、本当にマイペース集団だと思います(笑)。
大橋:うん、メンバー全員がマイペース。
大塚:でも、それが無理しなくていい雰囲気を作っているんですよね。それはすごくありがたいなって思います。
大橋:本当に。バンドの場合はアイドルのようなコンテンツと違って、メンバーが最小で成り立っているんですよね。だからこそ、ピースがうまくはまらないとバラバラになってしまう可能性もあると思うんです。でも、Poppin'Partyはすごくいい形でまとまったなって感じますね。
大塚:最初の1年半くらいは、やっぱり試行錯誤の連続だったようには思います。ものすごいスピードでコンテンツが成長していった時期で。もちろんそれはすごく幸運なことだったんですけど、正直ついていくのに必死なところもありました。ただ、それは振り返った今だからこそ思うことであって、その当時はそんなことすらわかってなくて。とにかく目の前の道を走り続けていた感覚ですね。
大橋:うんうん、周りが見えなくなるくらいのスピード感だったよね。でも、それぞれのメンバーに悩みもあったと思うし、私自身もいろいろ考えることが多かったです。
でも、アニメが始まって、ようやくキャラクターやストーリーが明確になってきたことで、自分たちの立ち位置も少しずつ見えてきた気がします。アニメのアフレコが始まり、ようやく「沙綾ってこういうキャラクターなんだ」と実感できるようになったんですよね。そこから『バンドリ!』というコンテンツの全体像が見えるようになってきたなって。
大塚:うんうん、そうかもね。
「もうひとつの人生」。『バンドリ!』という路線が横に在る
── そうして時間が経っていく中で、ご自身の演じるキャラクターはどのような存在になっていますか? きっと、もう相方のような存在だとは思うのですが。
大橋:『バンドリ!』のキャラクターって珍しくて、ちゃんと年齢を重ねていくんですよ。だから、いろいろな節目を見守っていて……なんだか保護者みたいな気持ちになってきていますね(笑)。「進路どうするんだろう?」「大学行くんだね!」とか、本当に親のような視点で見ちゃいますね。ストーリーの中でも悩みの質が変わっていっているので、成長しているのがすごく伝わってきます。最初は同じ場所に立っている感覚だったんですけどね。今は「頑張れ!」って応援する気持ちが強くなってきました。
大塚:普通、演技をするときって、ある一部分を切り取って掘り下げる作業になると思うんですけど……『バンドリ!』の場合は時間軸がどんどん進んでいく。しかも、リアルと同じスピードで進んでいるんですよ。だから、例えば「10年後の役」を演じる時って、通常は自分の想像でその時間の間を埋める作業が必要なんですけど、『バンドリ!』は自分の時間とキャラクターの時間がリンクしている感じがあるんですよね。一緒に進んでいる感覚がある。台本に触発されるところもあるとは思うんですけど。だから、自分が出した声に自分でびっくりすることがあるんです。「あ、大人になったんだな、たえ!」って(笑)。あまり理性的に考えるというより、感覚的(に演じている)というか……
大橋:わかる。たえもそういうところあるもんね。
大塚:確かに、役に引っ張られるところが結構あるかも。でも、すごく不思議な感覚なんですよ。もう一個、人生ある感じしない?
大橋:ああ、なるほど。
大塚:もう1本の電車が自分と並走している感じなんですよ。アフレコがある時はその電車に乗り換えて、終わるとまた自分の電車に戻る、みたいな。
大橋:ずっと『バンドリ!』という路線が横に走っている感覚ですね(笑)。
大塚:そうそう、並走してる。本当に不思議な感覚。
── それだけ、お二人にとって欠かせない作品なんですね。
大橋:もう、人生ですよね。
今のポピパらしさが詰まった「Tomorrow's Door」
──では、今回の3rd Album『POPIGENIC』についてお伺いさせてください。原点回帰のような部分もありつつ、進化も感じられる作品だなと感じたのですが、おふたりが思う今回の作品のポイントはどこでしょうか?
大橋:大人っぽい1枚ですよね。前のAlbumよりも全体的に落ち着いた、大人な雰囲気の曲が集まっているなと感じました。はっちゃけた曲が少ないというか……。だって「ぽっぴん'どりーむ!」くらいじゃない?明るく弾ける感じの曲って。
大塚:確かに。全体的にエモーショナルな感じがするかもしれない。
大橋:ラインナップを見て「大人になったな」って思いました。
──青春感はしっかりあるんですけどね。
大橋:そうなんですよ。変わらない軸はありつつも、キャリアを積んできたポピパだからこそ出せる、説得力や経験がすごく滲み出ている気がします。
大塚:踏襲されているジャンルにも、挑戦している部分が曲ごとにあるかなと思っていて。視野が広がったからこそ生まれた表現が多いなと感じます。やっぱり何と言っても「Tomorrow's Door」(M-1)ですよね。個人的には、初めての「Yes! BanG_Dream!」のアンサーソングだと感じました。トゥルーアンサーソングといいますか。
──「Tomorrow's Door」のお話もぜひ聞きたいです。
大塚:あくまで個人的な見解ではあるのですが……。例えば「STAR BEAT!〜ホシノコドウ〜」は香澄の信条である“キラキラドキドキ”を核にした曲なんですよね。このモチーフは、これまでも楽曲だけでなく、コンテンツの世界観にも在ったものだと思うのですが……それを経て、今回始めて「Yes! BanG_Dream!」の、トゥルーアンサーソングが作られたように思っています。
歌詞もさることながら、展開、コード進行も、「Yes! BanG_Dream!」を感じて。制作陣が10年間の情熱を注いでくれたことや、コンテンツとキャラクターへの愛情がすごく伝わってきました。それだけじゃなくて、キャストに対してリスペクトを持ってくださっていることもいつも感じます。ただ、前置きした通り、あくまで私の見解なので、リスナーの皆さんのお考えも聞きたいです。
大橋:うんうん。でもやっぱり、私も「Tomorrow's Door」を聴いた時、始まりの曲「Yes! BanG_Dream!」を思い出して、すごく嬉しくなりましたね。初期のポピパの曲は“がむしゃら”で気持ちだけで突っ走りながら、みんなの背中を押す、みたいな感じがあったんですけど、「Tomorrow's Door」には余裕があるというか。背中の押し方が変わったなって感じました。やっぱりみんな成長したんだなあって嬉しくなりましたね。ちょっと違う場所から応援しているというか。
大塚:歌詞も俯瞰的になったような気がする。振り返って、過去を見つめるような視点が増えた気がします。
──〈いつもの帰り道で ふと気が付いたんだ みんなの横顔は あの頃と違う〉という歌詞も、これまでの道のりがあるからこそ言えることというか……。
大橋:そうですね。人生の経験値って影響があるんだなあって。
── 「Tomorrow's Door」はライブでどうなるんでしょうね?
大橋:感動するでしょうね。10年分の感謝も届けられる楽曲になっていると思いますし。泣かないように気をつけなきゃ(笑)。
大塚:思い出すだろうね、いろいろなことを。次のライブ(Poppin'Party 10th Anniversary LIVE5月26日(月)/日本武道館)で披露されるかはわからないですが、セットリストのどこに入るかでまた感じ方も変わりそう。
大橋:ファンの方の表情を見たら泣いちゃいそう。それと、私はあいみん(香澄役・愛美さん)の涙に弱くて。あいみんが泣いてたらきっと泣いちゃう(笑)。
大塚:でも難しい曲だから、意外と浸る余裕がないかも(笑)。ファンの皆さんに代わりに泣いてもらおうかなあと。
──いろいろなことを思い出しそう、というのはこれまでの思い出とか?
大塚:もちろん、良いこともあれば悪いこともあって、正直いつでも超ハッピーだったわけではなくて。大変だったこともあるんですけど……でも、ファンの皆さんが喜んでくれると、その“大変だったこと”がふわっと昇華されるんです。やってよかったな、と思える。そういう瞬間にも涙腺を刺激されます。しかも今回は武道館なので、これまでのライブの景色が絶対に思い出されると思います。
大橋:確かに。バンドリーマーの皆さんの声を聞いたら心に来そう。私も具体的な何かを思い出すというより、10年分の経験、そしてバンドリ!が体に染み付いているからこそ、自然と感動が湧き上がってくるんだと思います。
大塚:分かる〜!
── 続いて、Ayaseさんが作詞作曲を手掛けた「イントロダクション」に続きます。2021年発表ということで、この中では早めの発表の曲。ライブで「イントロダクション」を披露した際のエピソードを教えていただきたいなと。
大橋:「イントロダクション」はメロディ系の楽器が難しそうな印象ですね。シンプルだけど、技術的に奥が深いというか……。
大塚:キーの変化が多くて、運指もフレーズも細かくて、ライブでは結構大変なんですよ。しかも、盛り上がる曲なのでパフォーマンスも含めるとさらに難しくて。でも、すごく楽しい曲でもあるんですよね。サビではみんなが同じ動きをしてくれて。ベースのりみりん(牛込りみ役/西本りみ)と私は、一緒にステージの端に行くことが多くて、お客さんの表情を間近で見ることができるんです。それがすごく印象に残ります。
大橋:その姿をニコニコしながら見てる(笑)。私は(ドラムなので)動けないから(笑)。
大塚:ドラムは演奏的にはどう?
大橋:ドラムは比較的シンプルなので、個人的には余裕があるんです。だからこそ、メンバーを後ろからニコニコと眺めているのが楽しい曲ですね。ザ・ポピパというような曲というか。青春キラキラな曲だなと思います。
ポピパって仲が良いのが特徴的で、そんな友情感が表れてる曲だなあって思います。MVもすっごくかわいいですし。それがライブでも表現できているんじゃないかなって思います。
── 今回のAlbumで「これは難しそうだな」と思った曲はありますか?
大橋:絶対「TARINAI」(M-3)です!
大塚:同じくそう思います!
──記念すべき20枚目のシングルの曲でもありますね。
大橋:MyGO!!!!!との合同ライブのときだったかな? まだ「TARINAI」が出来立てで。ご挨拶に来てくださった藤永龍太郎(Elements Garden) さんから「次の曲、ドラムやばいです」って事前に謝罪されたくらいなので(笑)。
で、実際に完パケ音源聴いたら「とんでもないことになってる〜」と身が引き締まりました。なかなか事前告知されることはなかったんですよね。よほど難しいんだろうなと覚悟はしていたんですけど、ライブで盛り上がるだろうし、みんな絶対大好きになる曲だから、頑張ろうと思えました。
大塚:「TARINAI」は本当に早くて細かくて、キメも多いから難しいですね。でも、弾けるとすごく気持ちいいフレーズが多いので、バンドをやっている高校生とかがカバーしたくなるんじゃないかなって思います。弾きごたえがあるんじゃないかなと。
── 挑戦の多い曲があるというのも、Poppin'Partyらしさのような?
大橋:毎回必ず“試練”があるという(笑)。だからこそ「できるようになりたい!」って頑張れます。
「情景を描写させたら天下一品なんですよ、うちの香澄は(笑)」
── おふたりが特に思い入れがある曲というと?
大塚:私は「星の約束」がすごく好きです。劇場版『BanG Dream! ぽっぴん'どりーむ!』のエンディングなんですけど、アニメーションとしてのPoppin'Partyの大きなテーマやアンサーが詰まっているように感じています。それと、エモーショナルな展開や泣きメロにグッとくるものがありますね。
── 挑戦の多い曲があるというのも、Poppin'Partyらしいですね。
大塚:そうなんです。こういう曲って聴いていて楽しいし、「どのフレーズを”泣きメロ”として表現しようかな」とか、フレーズをどう弾こうか考えるのも楽しいんですよね。歌うように弾く、みたいな感じ。それが気持ちよくハマる曲は個人的にすごく好きです。
大橋:私はラストの「花咲く未来に」(M-12)がすごく好きで。ドラムのリズムパターンが今までのPoppin'Partyにはない、新しい感じがしました。年々、明るい曲ほど涙腺に来るようになってしまって……。
──すっごくわかります。なんででしょうね?(笑)
大橋:本当に、なんでなんでしょう(笑)。明るい曲でありながら、ちょっとだけ泣きメロが入っていて、サビの折り返しにもぐっとくるんです。未来を感じる曲なのに切なくて、最後に配置されたのも納得ですね。しかも、フェスティバル感もあるのに、なんでこんなにぐっとくるんだろうって思います。すごく感動する曲になりました。
『ガルパ』のストーリーと連動している曲なんですけど(イベント「Poppin' Starry Future!」テーマ曲)、曲単体として聴いてもグッとくるものがあります。
──ゲームと連動した曲と言えば「雨上がり、君と」(M-11)もエモーショナルな曲ですよね。
大塚:そうですね。個人的には主線が高くて難しかった記憶があります(笑)。FからFへの跳躍、しかもハイで抜いてないんですよ。チェスト(ボイス)でそのままいってて。キャラの声ということもあって「出ない出ない!」って言いながら録った記憶があります(笑)。楽曲の内容に関しては、すごく『バンドリ!』っぽいなと思いました。『バンドリ!』のエモ曲枠の王道ソングというか。それこそ「二重の虹(ダブル レインボウ)」などと並べて、天気の移り変わりプレイリストを作ってもいいかも。
大橋:うんうん。この曲も泣きメロですよね。水溜まりをバシャってしながら走るような疾走感がPoppin'Partyらしいなと。「夏に閉じこめて」(M-6)もそうですけど、疾走感と泣きメロはPoppin'Partyは輝くなあっていつも思いますね。
大塚:情景を描写させたら天下一品なんですよ、うちの香澄は(笑)。情景描写の際の日本語がとても綺麗だなあと個人的にいつも思っているんです。作詞を担当してくださっている中村航先生の小説家ならではの美しい言葉が情景描写と絡み合って、ポピパは唯一無二のブランドになっていると感じます。随一の答えというか……。日本語としての美しさも楽しめるので、こういう曲はすごく好きですね。
大橋:確かに小説みたいな曲ですよね。「いつか披露したいな」と思っていた曲のひとつです。
“ニコ”じゃなく“ニヤ”でつながる関係性
──「ぽっぴん'どりーむ!」は演奏が楽しそうな曲ですよね。
大橋:めちゃくちゃ楽しいです! 演奏していると、息を吸ったと思ったらもう曲が終わってたくらい(笑)、あっという間に感じます。分かる?
大塚:うんうん。終わった瞬間、まるでずっと水の中で泳いでいて、ようやく地上に戻ってきて空気を吸ったときみたいな感覚です。全力で泳ぎ切った達成感がすごい。「ああ、地上だあああ〜!」って(笑)。中でも間奏のジャンプはアドレナリンが爆発しますね。
大橋:いいなあ。そこ飛びたい。スタンドセットだと飛べるんですけど、普通のドラムセットだと動けなくて。
── でも大橋さんは立ち位置に、全員のことが見えるわけじゃないですか。それってすごく良い光景なんだろうなあって。
大橋:楽しいですね。山吹沙綾自身も少し離れたところからみんなを見守っているところがあるので、沙綾と同じ目線でみんなを見られることが嬉しいです。ライブ中、メンバーの何気ない姿を見ているのも楽しいですね。
一段高い場所でもあるので、見える景色がより広がっていて。私、ライブが始まった瞬間が一番気持ちがクライマックスのようになるんです。ステージに立って、最初に見た景色が心にグッときて。メンバーの姿も一緒に視界に入るのがすごく嬉しいですね。良いポジションを獲得しました(笑)。自分の人間性的にも合ってるなって思うところがあって。あまり特攻隊長タイプではなくて、周りを見て考えるタイプなので。
大塚:ああ、それはすごく感じる。普段から俯瞰的にモノを見ているもんね。視野の範囲的には私たちって近いところがあると思うんだけど……出方は真逆かもね。
大橋:ああ、確かに(笑)。
──へえ、面白い分析! 根底にある感性が近いってことですよね。
大塚:そうですね。私はもし建築するとしたら、骨組みを組んで「あとはどうぞ」ってお任せするから、タイプは逆。でもいつも、いちばん似たようなことを考えてるんだろうな、って思いながら話しています。パフォーマンスも、音の聴き方も近いなあって思ってて。
大橋:うんうん。
大塚:お互いわりと、ニュートラルな視点で見ている気がします。パートの特性的に違いはもちろんあるんだけど、似てるよね。
大橋:似たもの同士かもしれない。
大塚:たまに(本番中にステージで)寝っ転がると、目が合います。
──「あ」っていう(笑)。
大橋:そうそう、まさに「あ」ってなってます。そもそも、パートの特性で言ったら、目が合うのもおかしい立ち位置なんだけどね(笑)。めっちゃ笑っちゃうもん。
大塚:本番の演奏中の、素の瞬間にふっと目が合うんですよ。決め打ちで目を合わせに行くとかじゃなくて、自分たちだけが「あっ!」となることがおきたとき、絶対にいちばんに目が合うのは彩香ちゃんですね。
大橋:「あっ、ちょっとミスったかも!?」みたいな時とか、ニヤリとしてくるんですよ。で、ふたりでニヤ(笑)。
大塚:そうそう。ニコ、じゃなくて、ニヤ、で目が合うんだよね。
大橋:そういう瞬間に「バンドしてるな!」って感じる。
大塚:分かる〜! そもそも、そこまで深く付き合えるっていうのが、このコンテンツのすごいことだなと思っているんです。姉妹・兄弟のような感覚に近いんですよね。だから「仲いいんですか?」と聞かれると、仲は良いんですけど、ちょっと違うというか……「仲いいんですか?」って、友だちの範囲じゃないですか。そこよりも濃い。実際、仲の良い兄弟・姉妹に「仲が良いですか?」って聞いたら「仲いい方だと思いますよ」って感じじゃないですか(笑)。そのほうがしっくりくる。
大橋:ああ、確かに。親戚とかね。「毎日会ってるわけじゃないけど」っていう。
大塚:互いのことはよくわかっているよな、ってたぶん全員思ってるよね。何があっても受け入れ合える信頼があるんですよね。言わなくても「今この人こう思ってるだろうな」ってお互いに察していて。それがすごいなって。だからもう、ライブ前は打ち合わせをせずとも、みんなでテレビを見ているっていう……(笑)。
大橋:バンドに喧嘩は付き物、みたいなことはよく言うけども、そもそも喧嘩もしないんですよ。仮に何かあっても絶対に修復できるっていう安心感があります。
大塚:(何か、この先に)あるかなぁ。
大橋:何かがあったとしたら家族の喧嘩みたいな感じじゃないかな。
大塚:ああ、そうね(笑)。みんな気遣いしいなんですよね。ちょっとしたすれ違い、勘違いはあったかもしれないけど、大きく喧嘩したことってないよね。
大橋:ないね。みんな大人ですね(笑)。争いが嫌いだし、穏やかで、平和主義なところがあります。
大塚:あ、私Poppin'Partyの好きなところがあって……。
大橋:なになに?
大塚:みんな言葉遣いが綺麗なんです。みんなネガティブなことを言わないし、たとえ言うとしてもちゃんと言葉を選べる人たち。そこがすごく好きです。
──今、バンドとして最強じゃないですか? それがAlbumの歌詞にも出ている気がします。
大橋:ああ、確かに。たくましくなったなって思います。
──では3枚目となるAlbum、改めてどんなところを楽しんでもらいたいですか?
大橋:Poppin'Partyの歴史を感じながら聴いてほしいです。最初はシンプルに聴いて、2回目は歴史を振り返りながら聴くと、また違った味わいがあるんじゃないかなって。二度美味しい感じになるかと思います。もちろん、最近好きになってくれた方は1st Albumから聴いてみるのもおすすめです。
大塚:この記事を読んでくださっている方の中には、ポピパという名前は知ってるけど、意外と最近の曲は知らないという方や、ライフステージが変わって追えなくなってしまった方もいると思うんです。でもそれは全然良いことだと思っていて。
でも、皆さまの生活の中で良いこと、悲しいこと……何かしらの変化があったときにそばにいたいと言いますか。ふとした時に思い出して「変わらずにポピパはいるんだ」と思ってもらえたら、活動している励みになります。だから今どこにいたとしても「帰る場所はそのままあるよ」というか。ぜひ気軽に、今のPoppin'Partyをぜひ聴いてもらいたいです。
──『POPIGENIC』というタイトルも素敵ですよね。
大塚:そうなんですよね! ポピパの彩色豊かな作品であることが伝わるんじゃないかなと。
ライブで発表になった、今年の日本武道館公演
── 今回のAlbumには、2024年10月14日(月・祝)に河口湖ステラシアターで開催されたPoppin'Party LIVE 2024『Poppin'Canvas 〜芸術の秋、音楽の秋!〜』の模様も収録されています。あの日のライブは今振り返るといかがでしたか。
大塚:登場の演出もいつもと違っているんですよね。それと、会場が半野外で、ステージ後方の壁面が開いて森の中で演奏しているような演出が印象的でした。開いた瞬間、冷たい風が吹いて一気に寒くなったのが思い出深いです。客席からは見えにくかったかもしれませんが、各々、寒さと戦いながら演奏していました(笑)。
大橋:逆にリハーサルの時は日差しが強くて暑かったんですよ。本番は急に寒くなって驚きました(笑)。でもその野外感がすごく楽しかったです。
大塚:寒すぎて面白かったよね(笑)。さっきまで汗をかいていたのに、その1秒後には震えるくらいで。
大橋:春夏秋冬、いろいろなステラシアターの景色を見てみたいなと思いました。空が見えたり、花火が上がったりして、本当に特別なライブでしたね。
大塚:演出面でもあたらしい挑戦もあるので、映像美も楽しんでもらえると思います。ライブ初披露の「TARINAI」もあって。それと久々のカバーや、アコースティックコーナーでの長めのトークも収録されています。メンバーで手書きした質問ボードがカオスで面白くて。1枚は5人で絵を書いたんですけど……前衛的なアートになりました(笑)。あれは映像でしか見られないと思うので、ぜひ見てほしいですね。
──前衛的!(笑)
大橋:ポピパらしいマイペースさが絵でも表現されています(笑)。各々が描きたい絵をただただ描いていて「ああ、ポピパだな」って思いました。でも、一つひとつのパーツはバラバラなんだけど、並べてみるとちゃんと一つの作品になっているというか……。そう思えちゃうのも、ポピパっぽいんです。
大塚:こんな感じで、ポピパって基本的に肯定するんです。お互いを否定しないんですよ。誰かが「こうしよう」って言ったら、「いいね、いいね!」って肯定していく雰囲気があって。
大橋:あいみん(愛美)も「みんなで褒め合っていこう!」ってよく言うよね(笑)。「最高じゃん!」ってなるのがポピパらしさだよね。
── そしてそのライブでは、日本武道館でのライブ開催も発表されましたね。
大塚:そうなんです! 長く活動してきたからこそ、いろいろなタイミングでポピパに出会ってくれた人がいるんですよね。その皆さんが応援してくれているのは本当にありがたいことなんですが、それと同時にすごく大変なことでもあるなとも思っていて。
ライブを観に来てもらうって、時間もお金もかかるし、スケジュールを調整したり……いろんな制約の中で足を運んでくれるわけで。(武道館ライブ発表は)個人的にすごく感慨深いんです。発表したときの、ファンの皆さんの表情を見て、武道館ライブの発表によって少しでも恩返しになっていたらいいなと思いました。
そういう思いもあって、今回のライブは本当に大切なもので。もちろん「武道館」という会場の特別感もあるけど、それにとらわれすぎるんじゃなくて、ちゃんと「ポピパとしてのライブ」を届けることが一番大事だなとも思っています。
── ステージから見たファンの皆さんの表情は、どんな感じでしたか?
大橋:呆然としてる人もいれば、顔をくしゃくしゃにして泣いてる人もいて、目をカッと見開いて「うわー!」ってなってる人もいて(笑)。ニコニコしてる人もいましたね。もう、めちゃくちゃいろんな表情がありましたよ。ステラシアターは客席との距離も近いので、いつも以上によく見えて。すごかったです。リハにはなかった光景で……私もビリビリっときて、じわああ……ってなりました。
大塚:「でも泣かない」の顔してたね(笑)。
大橋:うん(笑)。「泣いて良いのはあいみんだけ」って思いながらこらえていました。
大塚:ごめん、でも大体、端のふたりが泣くっていう(笑)。
大橋:それも好き(笑)。その姿もかわいいなあって思いながら見てる。
── では、改めて武道館ライブへの意気込みを聞かせてください。
大橋:今回は3回目の武道館で、しかも10周年という特別なタイミングなので、すごく大きな節目だと感じています。究極の節目というか。その分、スタッフもメンバーも「絶対にいいライブにしよう!」っていう気持ちが強くて、演出やセットリストについても、すごくじっくり考えています。皆さんに満足してもらえるような、「ポピパを応援しててよかった」って思ってもらえるライブにしたいですし「いや、しよう!」ってみんな考えています。
大塚:うんうん。すごく大切な節目のライブだからこそ、セトリ会議はめちゃくちゃ白熱しました。
ポピパって自分たちではあるけれど、自分たちのものだけではないとすごく思っていて。ポピパを一度でも好き!と思ってくれたことがあったとしたら、その人のものでもあると思うんです。そうやってポピパに触れてくれたことのある人たちに恩返しができるチャンスだとも思っているので……気負う部分もありますが、みんなに楽しんでほしいなあって。
大橋:うん、楽しんでほしいよね! だから私たちも楽しもうって思っています。
── そんな緊張感の中でも、楽屋でテレビを見ているポピパであってほしいなあと(笑)。
一同:(笑)
大橋:決まることが決まれば、いつものポピパになるだろうなとは思っています。武道館の楽屋ってテレビありましたっけ?(笑) それよりも、私は(ケータリングの)ホットミールの時間が気になってるかもしれません。いつも現場のホットミールについて、めちゃくちゃ詳しい(笑)。ご飯が楽しみ!
大塚:あはは! フェスなどのイベントでもみんなに「夕方の切り替わりは3時からだよ」とか、メニューの内容とか、めちゃくちゃ詳しく教えてくれるんですよ(笑)。ご飯、大事ですからね!
おばあちゃんになってもポピパを続けていたい
──10年は節目でもあり、新たな始まりだとも思うんです。最後に「花咲く未来に」にかけて、今後のポピパの未来について、どんなビジョンを持っているかを教えて下さい。
大橋:もう、とにかく元気でいたいですね(笑)。私たちだけじゃなく、スタッフさんも含めて。
大塚:それ、すごく分かる!
大橋:だって、次の10年後って、私たち40代になってるんですよね? だからこそ、バンドリ!っていうものがずっと続いていってほしいし、そのためには私たち自身も体作りや健康管理をしっかりしないと(笑)。
大塚:でも、これくらい大人になってくると、自分たちの意思さえあればポピパは続いていくんじゃないかって思いますね。
大橋:確かに。おばあちゃんになってもポピパを続けていたいもんね。
大塚:うん、やるよ?(笑) 1年に1回でも良いから。60歳になっても、70歳になっても。ライブハウスが小さくなってもいいから、ずっと続けていきたい。「まだポピパやってるんだ」って言われつつ、ファンの皆さんもシワが増えながら、一緒に年を重ねていくのが理想ですね(笑)。もうグッズの種類も変わって、ブランケットとか座布団とか……ペンライトも持つのが大変になってきたら、ヘッドライトにして(笑)。
大橋:あはははは、良いですね。ずっとみんなと一緒にいられたらいいなって。
大塚:形はどんどん変わっていくものだけど、そういう変化を楽しみながら続けていけたらいいですよね。
── それこそ、最強の“キラキラドキドキ”ですね。
大塚&大橋:確かに!
大塚:そこまでやることができたら、かっこいいよね!
大橋:でも“キラキラドキドキ”の質も、ちょっと変わってくるかもしれないけど……(笑)。キャラたちもどこまで年を重ねていくのか気になりますよね。
── 10年後、キャラたちはどんな未来を迎えていると思いますか?
大橋:沙綾はどうなってるんだろう。自分の店を出しているのかなあ。それか、カメラマンとして大成している可能性もあるかも……?
大塚:そっちの可能性もあるもんね。10年って何があるかわからないし……たえは日本にいない気がする。(たえのあこがれの人物と語られている)凄腕ギタリスト・モーティンの背中を追ってそうですね。でも言語は習得せずに帰ってきそう(笑)。「そこは気持ちで」とか言ったりして。
大橋:ハートでね(笑)。
大塚:そのうち OL版〜 みたいなストーリーもできたりして…そしたらキャラクターが乾杯してるシーンとかもできるのかな……!?
大橋:お酒が登場するのも年齢を感じますね(笑)。5年後の15周年でも、何か見てみたいなあ。
大塚:意外とすぐですよね、5年後って。なにかしらやれたら嬉しい。じゃあ、それを目標に……。
──5年後の物販も楽しみにしております(笑)。
大塚:ワイングラスやビールジョッキが並んでたりね(笑)。
大橋:プロテインも出てるし、なにがあるかはわからないよね(笑)。
大塚:やりたいことはまだまだあります! ぜひ楽しみにしていてください。
【インタビュー・文:逆井マリ 撮影:小川遼 編集:鳥谷部宏平】
CD情報
3rd Album『POPIGENIC』
Blu-ray付生産限定盤
11,000円(税込)
【特典】
・アニメイト特典:アクリルスタンド(限定盤 市ヶ谷有咲ver.)
・アニメイト特典:缶バッジ(56mm/限定盤 市ヶ谷有咲ver.)
・アニメイト特典:L判ブロマイド(限定盤 市ヶ谷有咲ver.)
・封入特典:オリジナルキャラクターカード1枚(全5種)(初回)
・封入特典:2025年秋以降開催予定 Poppin'Party ライブイベント 最速先行抽選申込券(初回)
通常盤
3,850円(税込)
【特典】
・封入特典:オリジナルキャラクターカード1枚(全5種)(初回)
・封入特典:2025年秋以降開催予定 Poppin'Party ライブイベント 最速先行抽選申込券(初回)