学芸員・佐々木秀彦さんが4月に講演「柏に美術館を創りましょう」【柏市】
去る4月19日、ラコルタ柏の講堂で、柏市出身の学芸員、佐々木秀彦さんによる講演会「柏に美術館を創りましょう」が開催されました。
美術館を創るために重要なこととは
主催の「柏の文化を育てる会」が市民や関係者に呼びかけ、昨年10月にキックオフミーティングを開催。
講演会はその活動の一環で企画されました。
内容は、美術館がもたらす価値、柏にある美術文化資源、タイプ別に見た美術館、柏で美術館の建設を実現するための方策など、課題の概観から今後の道筋までにおよび、会場には100人を超える聴講者が訪れていました。
「美術館を創るには、まず何よりミッション・ビジョンが重要」と佐々木さん。
自身が東京都美術館の学芸員時代に同館のミッション・ビジョンの策定に関わった経験談も交え、そのポイントや方向性を示しました。
また、柏にふさわしい美術館を考える方法の一つとして、柏ゆかりのアーティストやその作品をはじめ市内に所蔵されている作品、歴史・文化・自然を含めた価値のリサーチの必要性を語りました。
地域にどんな効果をもたらすか
また、これからの美術館は作品を展示するだけの「ハコモノ」ではなく、地域にどんな効果をもたらすかを見込んだ施設づくりが必要とも語り、それを実現する方法として複合文化施設があり、その在り方についての提言や事例紹介がありました。
育てる会代表の三坂(みさか)俊明さんは「柏にふさわしい美術館の在り方について多くの方の意見を聞き、議論を重ねて実現に向け進めていきたい」と語りました。
問い合わせ
電話番号/04-7132-5868
柏の文化を育てる会(大洞院)