働き方改革高水準で認定 名張の農業機械メーカー「タカキタ」
三重県名張市夏見の農業機械メーカー「タカキタ」(藤澤龍也社長)が、仕事と育児の両立や年間総労働時間の削減など働き方改革に高水準で対応しているとして、このほど厚生労働大臣から「プラチナくるみん認定」を受けた。伊賀地域では「安永」(伊賀市緑ケ丘中町)に次いで2社目となる。
認定は次世代育成支援対策推進法に基づき始まったもので、タカキタでは2年前に、優秀な子育てサポート企業として「くるみん認定」を取得し、その後、更に高いレベルの「プラチナくるみん認定」を目指し、全社挙げて取り組んできた。
同社の従業員は300人(男性265人、女性35人)。2023年度の総労働時間は1895時間40分と前年より32時間40分減少。育児休業制度については、育休を取得しやすい環境整備を進めた結果、この2年間で男性従業員の育児休業取得者は、14人中6人になり、取得率42・9%を達成した。
また、時間外労働時間は、毎月40時間を超える人数を把握し、業務の効率化やDX化を積極的に進めた結果、前年より1人当たり3・3時間削減でき、月平均15・8時間になった。更に女性従業員を対象にした「キャリアデザイン研修」も実施した。
同社総務部長の中坊督さんは「今後、プラチナくるみんの認定マークを使用することが可能になるので、採用活動での優秀な人材の確保や従業員の長期定着化にもつながる。多様な働き方に対して今後もさまざまな支援策を拡充し、子育てと仕事の両立支援を行っていきたい」と話している。