三重ホンダヒート、32年ぶりにトヨタを破る、粘り強く後半に逆転
ジャパンラグビーリーグワンの三重ホンダヒートは12月28日、今季第2節でトヨタヴェルブリッツと対戦、21対17で勝利した。三重ホンダヒートがトヨタを相手に勝ったのは32年ぶりといい、選手らも喜びに包まれた。
三重ホンダヒートのこれまでの対トヨタの戦績は1勝31敗。1勝は1992年の関西Aリーグ時代のことという。試合会場は岐阜メモリアルセンター長良川競技場で、約5900人の観客を沸かせた。
試合は前半の開始早々、相手のミスを誘い、三重が立て続けにペナルティーゴールを奪って6対0とリードしたものの、今度はトヨタに立て続けにトライを決められ、前半は6対10のビハインドで折り返した。
後半、9対17までリードを広げられたが、交代で入ったフェインガ・ファカイ、平野叶翔、土永雷の各選手らが勢いをチームにもたらし、後半28分に14対17とすると、その6分後には土永選手がゴール前の密集から抜け出してトライを奪い、21対17と試合をひっくり返した。最後はトヨタの怒涛の攻撃をゴール前でしのぎ、勝利を収めた。
ゲームキャプテンを務め、チームを引っ張ったパブロ・マテーラ選手
三重ホンダヒートのキアラン・クローリーHC(ヘッドコーチ)は「プレシーズンにきついフィットネスなどをしてきて、その結果、終盤でも離されず、逆転につなげることができたと思います」とコメントした。
ゲームキャプテンを務めたパブロ・マテーラ選手も「粘り強く戦い続けることができており、チームを誇りに思います。我々のフィジカルのレベルが上がっていることが証明できたのではないかと思います」などとコメントした。
次週は鈴鹿でのホーム戦で、クボタスピアーズ船橋・東京ベイと対戦する。(記事中の写真は三重ホンダヒート提供)