東大島小4年生 長十郎梨普及で感謝状 地元キムチ店から表彰
川崎区発祥の長十郎梨の普及に尽力したとして、市立東大島小学校4年生(川崎区大島)の児童に、学校近くのキムチ専門店「おつけもの慶」から感謝状が贈られた。9月9日に同校で行われた贈呈式では飯村梨沙さんと古賀海渚さんが渥美和幸社長、朱美取締役・祭事隊長から感謝状を受け取った。
中田雅美教諭によると、子どもたちは総合学習を通じて長十郎の存在を知り、「川崎の宝」であると思いを深めたという。多くの人に知ってもらう手段として地域との有名店とのコラボを考案。複数のソウルフードの候補があがった中で相性の良さそうなキムチを使うことを決めた。製造依頼を受けたおつけもの慶の渥美社長は東大島小学校の卒業生でもあり、二つ返事で引き受けたという。販売した「長十郎梨キムチ」は長十郎梨をカクテキのように角切りにし、ヤンニョムに漬けてつくりあげた「甘辛で梨の味がした」と子どもたちからも好評を博した。販売にあたり、児童たちはパッケージイラストのデザインをそれぞれ作成し、梨への思いを込めた。長十郎梨は瞬く間に完売したという。「有名なお店とのコラボで長十郎梨が知られていく広がりを実感した。大きな勉強になった」と結城俊一校長も驚きをみせる。
この日は授業に協力した市民団体「多摩川クラブ」の阿部英夫さんにも感謝状が贈られた。