今年から「2025静岡県J4クラブ強化トレーニングマッチ」が開催!藤枝MYFCとアスルクラロ沼津が対戦し、1-0で藤枝が勝利!監督&選手のコメント
静岡県内で活動する清水エスパルス、ジュビロ磐田、藤枝MYFC、アスルクラロ沼津のJリーグ4クラブは今年から、選手の強化や静岡サッカーの活性化を目的に「2025静岡県J4クラブ強化トレーニングマッチ」を開催します。ホーム&アウェー方式の総当たりリーグ戦で順位も決めます。90分間で同点の場合はPK戦も行い、勝ち点の内訳は勝利3、PK戦勝利2、PK戦敗戦1、敗戦0となります。
6月1日、裾野市の時之栖裾野グラウンドで開幕戦となる「沼津-藤枝」が行われ、後半35分に金子翔太選手のCKをルーキーの大森彗斗選手が頭で合わせたゴールが決勝点となり、1-0で藤枝が勝ち点3を獲得しました。
6月22日は「藤枝-清水」(午後4時、藤枝総合運動公園サッカー場)、6月29日は「磐田-藤枝」(時間未定、ヤマハ大久保グラウンド)が対戦します。
藤枝MYFC・須藤大輔監督
-本番さながらの白熱した試合になりました。
今回、静岡の4チームで対戦するということで、我々の位置づけとしてはやっぱり全勝して優勝し、静岡の1位を取りたいというのがありますし、公式戦さながらに結果にこだわるということをしていきたかった。最近(J2リーグ戦で)勝てていなくて、引き分け、勝ちと来て、今日の試合でその勢いの火を消したくなかったので、勝ちというところにこだわりながら、もちろん全選手のコンディションというのも上げる必要もありますし、両方を取っていきたいという位置づけで我々臨んでいます。
-得点を挙げたのはけがから復帰したばかりの新人大森選手でした。
ずっとけがをしていて、復帰をしました。CKでの得点力というのは、彼の特徴だと思います。そこをちゃんと出せたかなと思います。
-金子選手やアンデルソン選手ら主力級も出場していました。今後の出場選手についての考えは。
その前の日に絶対リーグ戦がありますから。そこはもう年間のトレーニングマッチというところですかね。出場しなかった選手たちの中のいい選手たちでいくというのは。
-先ほどおっしゃったように、普段の練習試合よりは勝敗にこだわっていきますか。
自分たちは、全部の試合にこだわってます。ただ、4チームでやるということは(メディアやファンの間で)取り上げられていると思いうので、アピールしていきたいです。表現することは大事なので、そこには結果というのが大事になってくるかなと思います。
-磐田とは9月にJ2のリーグ戦で戦います。その辺りについては。
これだけリーグ戦も進んでくると分析も済んでますから、別に何を隠そうとかもないです。
-5月31日のJ2リーグ戦では久々に勝利しました。巻き返しが期待されます。
熱さというのはみんな出せていたかなと思います。あの失点の場面というのは今までの失点の場面と一緒なので、あれは絶対直さなければいけない。ただあそこで選手たちがすごく前向きに、あの後のキックオフから前向きにプレーしたというのが逆転勝ちに繋がったのかなというのがありますから、負けているときでもやることは変わっていないので、引き続き自分たちのやることを信じてやっていきたいなと思います。6月11日に天皇杯もありますし、その後は中3日で連戦になるので、またやっていきたいと思います。
藤枝MYFC・大森彗斗選手
-得点の場面を振り返って。
相手がゾーンだったので、自分の間合いでそこに入って飛び込むことができました。本当に飛んで合わせるだけだったので、カネくん(金子翔太選手)のボールが良かったです。感謝です。
-けがをして復帰まで時間を要しました。
太もも裏の肉離れです。けがは3カ月前ぐらいですかね。3週間前に復帰して、徐々にコンディションを上げてという感じです。まだ重さはありますが、徐々に上げていかないといけないなと思っています。
-チームはリーグ戦で長いトンネルから脱出して、これからという時です。
なかなかメンバーに入って絡むことができていないんですけど、昨日(5月31日)の試合で勝って、今日も練習試合で勝って、次に天皇杯があるので、そこに向けてまたアピールして出られるようにやっていきたい。そして富山とのリーグ戦に繋げられるように頑張っていきたいですね。
-静岡の4クラブでのトレーニングマッチですが、今日やってみていかがでしたか。
チームとしても全部勝って優勝しようという話をしてるので、そこに向けて自分も力になれたらいいなと思います。
アスルクラロ沼津・中山雅史監督
-初めての試みとなる大会です。この取り組みについてお考えは。
今日やって、すごくいい引き締まったゲームだったので、これがしっかりと、大会というよりもチームの強化、個人の強化、そういうものに役立ってくれればと思います。
-カテゴリ-が上のチームとできるメリットもあります。
カテゴリーが上のスピードであったり、強度であったりというものを体感できる。そこから自分たちの未熟なものを実感できて、それを生かしていければ、それが一番だと思います。
-今日は会場の都合で基本的には一般非公開としましたが、今後は藤枝総合運動公園サッカー場やIAIスタジアム日本平などで試合をする可能性があるそうです。
いいグラウンドでやれることが一番だと思います。そこでお客さんを入れるのも一つの方法なのかもしれませんが、冷静な判断ができるかどうか懸念点です。当然いた方が選手もやる気が出るんだろうなとは思いますけど。そういうところでしっかりとした判断が養えればいいのかなというところはあります。
-将来的にこの大会がどんな方向に発展するのが良いと思われますか。
県内のJの4チームにそれぞれにいい刺激が相互に与えられれば、静岡県のサッカーの飛躍に繋がると思います。ただ各チーム、事情が違ってくるので、難しいところがあると思います。グラウンドの確保などもそうです。だからそれを手拍子でやれるのかもっと考えなければいけないと思います。
-今日の試合で藤枝のGKが一発退場となった場面がありましたが、沼津側の意向で11人対11人で続行することになりました。勝敗を決する一方、プレシーズンマッチではなく、トレーニングマッチという位置付けを色濃くした場面でした。
非常に引き締まったゲームだったので、お互いのチームがそれでよければというところだと思うんですよね。特にキーパーなんか、多いチームは何回かに分けて変わりたいから、キーパーに関しては回数に入れないで、すぐゴールの裏からすっと変われるという、そういう利点はあると思います。そういうものを柔軟に取り入れていければいいんじゃないのかなと思います。
-ただ大会なので今後勝ち点や順位で競ってくると、そういうのがダメと言う人が出てくるかもしれません。
それはあるでしょう。あとは賞金なり何なりが発生するのかどうなのかというところ。そこは必要かもしれません。
-J3リーグ戦の方は、前節は引き分けましたが、まだまだ厳しい戦いが続きます。
ここで勢いをつけたいところですが、ここにいるメンバーたちが上を突き上げていくことが必要です。お互いがお互いを刺激し合えるチームでありたいと思いますし、それがやはりチームを強くしていきます。今日のゲームに関しては負けましたが、そういった意味では非常に熱のこもったゲームができてよかったです。ただやはり結果が欲しいところです。結果にはしっかりこだわっていかなければいけないなとも考えています。
アスルクラロ沼津・森夢真選手
-藤枝のGKが退場になった場面で、背後を突く素晴らしい動きを見せて、倒されました。
けがが明けて、最初の方はあまり良くなかったんですけど、徐々に上がってきています。もっと上がると思うので、練習からもっと頑張りたいです。
-初めての取り組みとなる大会です。プレーしての感想は。
サポーターも入って(一部沼津サポーターや少年サッカーなど別の試合で来て偶然通りかかった人など)すごい緊張感がある中でいい雰囲気で出来たので良かったかなと思います。
-普通の練習試合とは違いますか。
やっぱりお客さんが見ているのと見ていないのは全然違うし、相手もJ2ということでやっぱりうまいです。モチベーションはこっちもかなり高くやれたかなと思います。
-今日は会場の関係でお客さんは少なかったですけど、今後は大きな会場で有観客試合をやるそうです。
強いチームと自分たちがどれだけやれるかというのはすごい楽しみな部分なので嬉しいですね。上のカテゴリーとやることはあまりないし、沼津は同じカテゴリー(J3)もやらない。その下とかが多く、上とは本当にたまにしかできないので。