【食べて検証】ドライフルーツ6商品 ダイエットにも備蓄にも “推しフルーツ”はどれ?
保存できて、おいしくて、栄養満点。 ドライフルーツは日常生活にも防災備蓄にも活用できる、万能な食材です。人気上昇中のドライフルーツを徹底比較。あなたの“推しフルーツ”を見つけてみてください。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへオススメは「しっとり半生タイプ」と「トロピカル系」
ドライフルーツといえば、以前は菓子やパンの材料、酒のおつまみとしての出番が主でしたが、近年は健康食材としての認識が高まり、幅広い年代の消費者に支持されています。
近頃、コンビニなどでもさまざまな種類を見かけるようになりましたよね。
かくいう筆者宅でも、子供のおやつとしてだけでなく、職場で小腹が減った時の間食や、ドライブのお供、そして備蓄としても重宝しています。
満足感なら「しっとり半生タイプ」
「ドライ」と聞いて「堅くて乾いている」とイメージする人も多いかもしれませんが、筆者のオススメは「しっとり半生タイプ」です。
職場のデスクの引き出しに欠かせません。パクっと口に放り込めば、音もせず、職場でも周囲にバレることなく、しばらく楽しむことができます。
手が汚れにくい、音やニオイが立ちにくいのは、周囲に気を使う避難所でも大切なポイントです。
ドライフルーツはどれも一般的なスナック菓子に比べて脂質が少なく食物繊維が豊富なため、満腹感が得られやすく、食べ過ぎを防ぐ効果も期待できます。
気分転換には「トロピカル系」
保存がきくドライフルーツの強みのひとつは、季節を問わずに好きなフルーツを楽しめるところ。ドライブなど気分をアゲたい時には、「トロピカル系」がおすすめです。
驚くなかれ、丸西産業の「ドライフルーツ(パイナップル)」は、果肉ではなく廃棄されるはずの「芯」を使ったエシカルな一品。
形状もスティックタイプで手に取りやすく、芯ならではのしっかりとした食感です。
個性派にもトライ!
近所の店で見かけては、ついつい買ってしまう「個性派」もあります。
味源の「塩トマト甘納豆」は、考えるよりまず食べよ!
初めて商品名を見た時には「塩? トマト? 甘納豆?」と頭が混乱して、味のイメージが全くできませんでした。
いざ食べてみると塩味と甘みのバランスがよく、意外なおいしさでクセになります。
友口の「黒糖バナナチップ」は食べ過ぎ注意の一品です。
バナナチップといえば、ドライフルーツの定番中の定番。
バナナならチョコレートコーティングが好きという方もいるかもしれませんが、チョコは気温や環境によって変質しやすいため、「災害備蓄」として考えると黒糖はおすすめです。
ドライフルーツの王様「デーツ(なつめやしの実)」
昔はわざわざ探さないと買えなかったデーツですが、最近はどこでも見かけるようになりました。
財務省の貿易統計によると、日本のデーツ輸入量は2019年の約1300トンから、2024年には約2800トンと、わずか5年で2倍以上に増加しています。
デーツは、ドライ加工の工程で砂糖を添加する必要もないほど、強い甘みを持っています。
食物繊維だけでなくカリウムやマグネシウムなども豊富なので、1日1粒程度をナッツなどと合わせてバランスよく食べれば、普段も災害時も、手軽にエネルギーが補給できます。
ダイエット中のおやつからローリングストックまで、ムリなくおいしく備蓄するには、ドライフルーツは強い味方といえます。ぜひ、あなたの”推し”フルーツを見つけてみてください。
取材/子育て防災アドバイザー・髙良綾乃