使い捨てプラスチックのない未来へ アイデアコンペ「NEXT ECO 100」グリーンピース・ジャパンが立ち上げ
「グリーンピース・ジャパン×imageMILL」使い捨てプラスチックのない未来を描くアイデア・コンペ開催
国際環境NGOグリーンピース・ジャパンが、世界環境デーの6月5日、使い捨てプラスチックがなくなった未来の世界を想像し、カフェやスーパーなど店舗の新しいビジョン創生を目指すアイデア・コンペ「NEXT ECO 100」を、サステナブル・ブランディング・エージェンシー、imageMILLと共同で立ち上げた。
創作的なアートを通じて、国際的な問題となっているプラスチック汚染の認知度を高めることを目的としていて、8月31日まで作品を募集している。
ベストアイデア賞に選ばれると、2024年11月25日〜12月1日に韓国・釜山で開催される、国際プラスチック条約の策定のための第5回政府間会合(INC-5)関連イベントに招待される。
「NEXT ECO 100」応募概要
募集テーマ:
「コンビニ、カフェ、スーパーなど、身近なお店からプラスチックがなくなったら?あなたが考える、使い捨てプラスチックのない未来の姿を作品にしてください」
応募期間:2024年6月5日(水)〜8月31日(土)
参加対象:年齢・性別不問(グループ応募可。未成年の場合は保護者の同意のもと応募が必要)
作品形式:未発表、オリジナルのイラスト、文章、彫刻、デジタル・アート、アニメーション、動画など。提出の際に画像や音声等へ変換し、フォームに添付できるものであれば何でも自由。
※生成AI(Adobe Expressのみ)の使用も可
※内容が差別的・暴力的と捉えられる作品は、審査・公開の対象外とする場合あり
提出方法:公式サイトの応募フォームより作品を添付して送付
入賞:
・ベストアイデア賞(1点)
受賞者は韓国・釜山で行われる国際プラスチック条約の策定のための第5回政府間会合(INC-5)関連イベントへ招待される。
・ベストサステナビリティアイデア賞(1点)
・ベストユースアイデア賞(1点)
授賞式への参加およびグリーンピース・ジャパンが企画する国内ワークショップへの参加権が与えられる。(詳細は後日webにて発表)
審査基準:「提案の適正性」、「提案の未来性」、「提案の独創性」を総合して評価
著作権:
応募作品の著作権は制作者に帰属するが、応募者は事務局が作品自由に無償で使用(頒布、公衆送信、上映、複製、編集その他あらゆる二次使用を含み、第三者に対する使用許諾をも含む)すること、著作者人格権を行使しないことについていずれも同意いただく。詳細は応募ページに記載。
全体スケジュール
6/5(水)一般公開、アート作品の募集開始
8/31(土)募集終了
9/1(日)〜9/28(土)選考期間
9/30(月)入賞者発表
11/25(月)〜12/1(日)
韓国・釜山で行われる国際プラスチック条約の策定のための第5回政府間会合(INC-5)関連イベントに受賞者を招待
12月予定 授賞式・展示会(集まった作品の中から100点を公開)
審査員紹介
アレクサンドル・ダイ・カスタン氏
作曲家、ミュージシャン。フランス人の父とベトナム人の母のもと、パリで生まれ育ち、6歳からクラシックピアノを始め、パリでクラシックピアノ、ジュネーブでコンテンポラリーミュージックとジャズドラム、ベトナムの伝統的なドラムを学ぶ。
多様な文化とジャンルに精通するカスタンは、映画、舞台、キャンペーン広告など幅広い音楽制作に携わる。2022年11月にはジュネーブ・バレエ団の芸術監督を担当。『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』の音楽も手がけた。
スヴェンソン・アン氏
グリーンピース・ジャパン、デジタル・ストラテジスト。自身の経験を生かし、LGBTQライツと障害(個性)をもって生まれてきた子どもがより社会の中で平和かつバウンダリー無しで暮らせるよう活動をしている。アーティスト、ライターとしても活動してきた。2022年より現職で、デジタル コンテンツを担当。ポーランドと日本のハーフ。
リック・グレハン氏
imageMILL 代表。ロンドン、ヨハネスブルグ、東京で、20年以上にわたって企業の広告やブランディングに携わる。2007年より日本初のサステナブル・ブランディング・エージェンシー「imageMILL株式会社」を設立。陸海空を問わず地球の美しい自然を撮りつづけている。環境保護、動物愛護、人権保護の活動家としても活躍中。アイルランド出身。
「NEXT ECO 100」メッセージ
未来はビジョン、つまりアイデアから始まる
「10年後、20年後の世界はどんなふうになっているのだろう。私たちの暮らしはさらに「便利」で「豊か」になっているかもしれません。
しかし、いまプラスチック汚染などにより環境危機に直面している、私たちの地球はどうなっているのでしょう。
ふだんから買うものや利用するサービス。もっと暮らしにエコを取り入れたら世界は変わる。『使い捨てプラスチックのない世界』へのヒントは意外と身近にあるものかもしれません。クリエイティビティという自由な視点から一緒に考えてみませんか」
「NEXT ECO 100」が立ち上がった背景
現在、国際社会では深刻化するプラスチック汚染の解決に向けて法的拘束力のある国際条約を策定するための交渉が続いている。
私たちの生活の身近にあるプラスチックはとても便利な存在だが、一方で、化石燃料を原料とするため生産から廃棄まですべての段階でCO2を排出し、気候変動を加速させる一因となっている。
また、自然界に流出したプラスチックごみは生物多様性を脅かしているほか、先進国が途上国にリサイクルの名目でプラごみを輸出し、放置されたプラごみの山が現地で健康被害を引き起こすという問題も起こっている。
これらの問題を解決するためには、市民、政府、企業、国際社会がそれぞれの役割を果たし、資源を使い捨て続ける大量生産大量消費の社会を変えていくことが必要と言える。
日本からもプラスチック汚染の解決に向けて声を上げていくために、NEXT ECO 100における「使い捨てプラスチックごみのない未来」のビジョン創生を通じて、プラスチック汚染について考える機会を提供したいという思いから立ち上がったのが「「NEXT ECO 100」だ。
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン
世界55以上の国と地域で活動し、国内だけでは解決が難しい地球規模で起こる環境問題に、グローバルで連携して解決を目指す国際環境NGOグリーンピース。
オランダ・アムステルダムに本部を置く同団体の日本支部として、1989年にグリーンピース・ジャパンは誕生した。政府や政党、企業から資金援助を受けない独立型のNGO団体として、科学的知見に基づいて、さまざまな立場の人と協力して活動することを大切に、全世界300万人以上のサポーターとともに地球環境を守るために行動している。
imageMILL
日本初のサステナブル・ブランディング・エージェンシーとして2007年に設立。広告の革新的な形態としてブランデッド・ジャーナリズムを推進し、さまざまな団体のために環境、文化、社会問題を取り上げたドキュメンタリースタイルのショートフィルムを制作。
Redbull、Monocleなどの著名なブランドや、NHKテレビをはじめとするオンライン/放送プラットフォーム向けに魅力的なコンテンツを制作している。
お問い合わせ先/国際環境NGOグリーンピース・ジャパン
https://www.greenpeace.org/japan/