【横断歩道設置は困難】新潟市の中原八一市長が新潟駅バスターミナルを視察、バス通路横断問題などを受け
視察の様子、新潟駅周辺整備事務所の清水洋所長(写真右)から説明を受ける新潟市の中原八一市長(写真左)
新潟市の中川八一市長は6月4日、JR新潟駅(新潟市中央区)の新バスターミナルを訪れ、現状や改善点などを直接確認した。
リニューアルされたJR新潟駅のバスターミナルは、3月31日に開業。しかし、バス専用走行路では、乗り場間の移動が不便と感じる利用者が走行路を横断することが後を絶たない状態が続いている。
中原市長はそういった指摘などを受けて現地に赴き、新潟駅周辺整備事務所の清水洋所長からの説明を受けながら現地を確認した。視察時間は約30分。中原市長はバスターミナルを説明を受けながら見て回った後、エレベーターで新潟駅構内も視察し、各種案内看板や通路の現状などを確認して回った。
視察の様子
視察の様子
視察終了後、報道陣への取材に応じた中川市長は、「新潟駅のバスターミナルは、1日2500台のバスが発着する交通拠点であり、人と公共交通が共存し、円滑な運行が求められるため、バス交通を優先することとしている。関係者との協議の結果、横断歩道の設置は困難だと判断した結果については、現在も認識は変わっていない」と話した。
今回の視察については、「新潟駅はこれまで以上に大きくなり、まだできてから数カ月という事もあり、慣れていない部分があると思う。そして、新潟駅全体はまだできていないので、地元の方々にとっては、利用が不便な所もまだまだあるのでは」と語った。
GW中の新潟駅バスターミナルの利用者は、前年比に比べ1.2倍(速報値)に上がった。また、携帯電話の位置情報をもとにした分析では、来訪者が前年度の約2倍にまで上がっているという。
指摘のあった利用者のバス走行路横断問題については、現在、新潟市では暫定的に注意喚起を促すシールを張るなどの措置をとっている。