全日本ジュニアでテコンドー茅ヶ崎道場の6選手がメダル
全日本ジュニアテコンドー選手権大会が7月21日、東京都日野市で開催され、テコンドー茅ヶ崎道場(茅ヶ崎市若松町)の6選手が入賞した。
U14男子マッソギ(組手)マイナス45kg級の決勝では、堀口虎之介さんと伊藤類児さんによる同門対決が実現した。
同時期に同じ道場でテコンドーを始め、階級も同じという2人。手の内を知った者同士だけに接戦となったが、堀口さんがわずかにポイントで上回り優勝を果たした。
「僅差だったので結果が出ても勝っても実感がなかった」と堀口さんがいえば、伊藤さんは「攻撃が単調になる悪いくせが出たけれど、2人で決勝を戦えたことはうれしかった。次こそは優勝したい」と話した。
小泉愛(まな)さん(高校2年生)はU18女子トゥル(型)黒帯の部で優勝。大会前には動画を研究し「点で狙うこと」を意識し、キレや緩急のある演技に仕上げた。大会本番は「緊張感があった」というが、集中して力を出し切り、ジュニア最後の大会で有終の美を飾った。「シニアでは体格や筋力で劣っている部分もあるけれど、自分らしさを磨いていきたい」と話した。
塚木爽さんはU16男子マッソギマイナス60kgで3位に入った。
準決勝では攻撃の形を作れないまま敗戦。しかし気持ちを切り替えて臨んだ3位決定戦では「自分から攻撃する『らしい』戦い方ができた」と納得の内容で目標だったメダルを手にした。
「大会で練習の成果を発揮できると自分の成長を実感できる。もっと技を増やして、世界大会に出られるような選手になりたい」と話している。
石井歩音(ほの)さんは、U12女子マッソギマイナス40kgで優勝、U14女子トゥルで3位に入った。
マッソギでは昨年に続く連覇を目指した石井さん。決勝の相手は「横蹴り」を武器にする「あまり対戦したことのないタイプ」だったが、得意の回し蹴りを決めるなど攻撃的なスタイルを貫いた。一方のトゥルは準決勝で完敗。「パワーだけでなく滑らかさも出せるようにしたい」と見つかった課題の克服に挑んでいる。「先輩や仲間から生活面でも学ぶことがたくさんある。中学生になったら世界大会に出場して優勝したい」
益田煌生さん(中学3年)は、U18男子トゥル赤帯の部で優勝。「飛ぶ動作の時にバランスを崩さないように、足の広さを意識した」と細部にまでこだわった。
一方でマッソギはメダルを獲得できず。「もっと技や戦術の幅を広げたい」と課題を口にする。今後は「黒帯を取り、先輩たちのように全日本で優勝したい」と意気込んでいる。
また、同道場からは金(キム)載允(チェユン)さんがU16男子マッソギマイナス50kgで3位に入っている。