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Peel the Apple[ライブレポート]感謝の気持ちを伝え、絆の強さを示した松村美月&黒嵜菜々子卒業公演

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Peel the Apple[ライブレポート]感謝の気持ちを伝え、絆の強さを示した松村美月&黒嵜菜々子卒業公演

Peel the Appleが、12月7日(土)に日比谷野外大音楽堂にて<松村美月 黒嵜菜々子 卒業記念公演 Peel the Apple 年末スペシャルライブ2024〜RESTART〜>を開催した。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

・Peel the Appleの写真 26枚

満員御礼の会場には、推しメンのグッズやサイリウムを持ちながら、Peel the Appleを心待ちにしているファンが詰めかけていた。Peel the Appleが登場すると、割れんばかりの拍手と声援が送られていた。

オープニング楽曲は、「はじまりのはじまり」。イントロパートでは、グループのセンターを務める浅原凜が、メンバーに囲まれながら天女のようなダンスを披露して、同公演の開幕を告げた。“はじまり”を宣言したあとは、90年後半のJ-POPソングの匂いを醸し出す楽曲「サニーガール」、観客が必ずジャンプをしてしまう「勇敢JUMP!」を続けて歌唱した。4曲目「Happyyyy Pop!」は撮影可能曲ということもあり、観客はスマホを持ながらもパフォーマンスに目が釘付けとなっていた。

華麗なオープニング後には、メンバーたちがトークを展開。2024年末をもって、グループを卒業するリーダーの松村美月 、黒嵜菜々子に話が振られた。黒嵜は“夢の中にいるみたいで、観客のみんなが夢の住人みたい。現実なのかなと思ったけど、めっちゃ現実!”、松村は“今日は、1曲1曲心を込めて大切に歌います”と、それぞれ緊張した面持ちで心境を明かした。

続いては、2024年の夏の定番曲として、数多くのフェス、ライブで披露された「灼熱Glitter」。嵐、AKB48、ももいろクローバーZといったトップアーティストにも楽曲を提供する多田慎也が手掛けた楽曲で、冬空の野音が真夏日のような熱気が帯びていた。続けて“卒業”を連想させる歌詞もある春ソング「大好きだよ、ブロッサム」をしっとりと歌い上げて、夏の恋愛ソング「夏、恋はじめます」を届けた。

ここで同公演のサプライズとして、伝説のアイドルとして人気を博した26時のマスカレイドの「GoWay」をパフォーマンス。ニジマスの追加メンバー最終オーディションに参加したメンバーが多く所属するPeel the Apple。オーディションの課題曲として一生懸命覚えた感慨深い楽曲であり、歌唱力が必要とされる難曲にも関わらず、見事に歌い上げていた。パフォーマンス後に春海りおが、オーディション当時を振り返りながら、“オーディションの時は、本当に一般人で、ダンスも歌もやったことなかったんです。だから今日は、ちょっとみんなに成長した姿を見せられたんじゃないですか。どうでしたか?”と観客に問うと、たくさんの声援が飛び交い湧いていた。声援を受けた春海も、嬉しそうな笑顔を見せていた。

リーダーの松村が、“野音ステージが、現体制ラストのワンマンライブとなります。ラストスパートとなります!”と宣言しながら、ライブは終盤戦を迎える。土砂降りの雨が降ってきて寒さが増していく中で、松村・黒嵜・佐野のユニット曲「リフ:レイン」を披露。サビでは“雨”というワードが出てくる別れのソングをクールに歌唱した。続いて大人な別れの歌「涙のDestiny」が続き、空から降る雨が舞台演出となっていて、楽曲にぴったりムードが出来上がっていた。

自身のグループ名も模した楽曲「リンゴの皮を剥くな!〜Don't Peel the Apple〜」、黒嵜のソロ歌唱からスタートする「VIVA夏サンシャイン」が続き、寒波を吹っ飛ばすほどのダンスと掛け声で、会場は大盛り上がり。季節色を感じる冬のナンバー「冬色センチメンタル」、多田慎也が手掛けた「青春グラフィティー」を経て、最後の楽曲として同公演のテーマソング「はじまりはまだ」を歌い上げて、ライブを締め括った。

舞台を降りたPeel the Appleだったが、“夢が詰まったライブ、まだまだライブを見たくないですか! 美月、菜々子、Peel the Appleの未来を願って、アンコールをお願いします!”という呼びかけとともに、会場一体となってアンコールが鳴り響く。

アンコールを受けて舞台に戻って来たPeel the Apple。同公演のために製作された新衣装に身を包んでいるが、松村、黒嵜は豪華なドレスを着て登場。“可愛いー”という声が聞こえる中で、アンコール1曲目としてパフォーマンスされたのが「バトン」。歌い終えると卒業する2人が手紙を用意してきており、読み上げていく。

黒嵜:
可愛い、好きとか、たくさん幸せな言葉をくれたよね。本当に救われてるし、弱音を吐いても、ハードスケジュールで頭が回らず迷惑かけてしまった時も、メンバーやスタッフさん、そしてファンのみんなが支えてくれて、ここまで一緒に来ることができました。本当にありがとう。そして嫌なことがあったら、すぐどこかへ連れて行ってくれたり、楽しくおしゃべりしてくれる友達のみんなもありがとう。そしてちゃんと叱ってくれて、どんな時も悪い時もずっと私の味方でいてくれた、家族のみんな本当に大好きです。たくさん恵まれすぎていて、幸せだなと改めて感じました。これからも私は自分らしく生きていくので、私もみんなのことを支えられるような笑顔にできるような人になりたいなと思うから、もっともっとみんなに恩返しできるように頑張るね。みんなのこと、大好きです。改めて今日は本当に、来てくれてありがとうございました。

松村:
今日は、私の夢だった日比谷野音でのワンマンライブ。みなさん来てくださって、本当にありがとうございます。Peel the Appleで過ごした4年半の月日を振り返ると、オーディションで、このメンバーに出会って一緒に戦って、Peel the Appleとして活動すると決断した日が、とても懐かしく感じます。Peel the Appleになってからも、メンバー同士戦わされてばっかりだったなとか、駅伝を2回やったりとか、<TIF>の直前に怪我しちゃったりとか、毎回誰かしら出れないことが多かったり、突然始まったPeel the Apple荘が過酷で、対バンライブの前にみんなで楽屋で号泣したり、みんなでつかみ取った@JAMのメインステージも、3人お休みでみんな病み上がりだったり、ほかの道に進むメンバーや新たな仲間が増えたり、いろいろ大変だったことがたくさん浮かぶぐらい、私たちっていつも何かしら事件が起きて、デコボコ道だったなと思います。私自身、初めてリーダーになり、最初は悩むことばかりで、泣きながら帰った日もありました。いっぱい怒ったし、いっぱい反抗されたし、言いたくないことも言わなきゃいけなくて、きつく言ってしまって傷つけたこともあったかもしれません。ごめんね。周りを見ることに慣れると、いろいろなことが見えすぎて、嫌になってしまうこともありました。私は全然しっかりしてなくて、それをファンのみんなはわかってくれてるから、優しく支えてくれるのが本当に嬉しかったです。みんなのおかげで、頑張ることができました。卒業発表してから5ヵ月、いろんなことが最後になって、寂しい気持ちもあるし、みんなにも寂しい気持ちにさせてしまってごめんなさい。私は、本当にPeel the Appleになってよかったと心から思っているし、ここでたくさんの経験をさせてもらって、もうアイドルやりきった、幸せ!て思って卒業すると1周年記念インタビューの時の夢を、しっかり叶えられることができて、そして6年前から思い続けていたこの野音で卒業公演をやらせていただけて、本当に幸せに思います。たくさんの夢を叶えさせてくれてありがとうございます。出会ってくれて、居場所をくれて、支えてくれてありがとう。みんながいるから、私は輝くことができました。Peel the Appleで過ごした5年間は、私の一生の宝物です。本当にありがとうございました。

気持ちを込めた手紙に鼻をすすりながら涙しているファンもいる中、ステージに立つメンバーたちも感動の表情を見せていた。特に背を向けて涙を隠す浅原凜は、松村から心配されていたが、メンバーたちの絆の強さが確認できる一幕だった。

「さんきゅー!」では、メンバー全員の手書きの歌詞が、スクリーンに映される演出が施される中、Peel the Appleは《さんきゅー!》《ありがとう》といった歌詞を、気持ちを込めながら歌唱していた。

卒業記念公演の最後は「Va!Vamos!」。未来へ向けて明るい一歩を踏む出す楽曲で、ライブパフォーマンスを締め括った。

パフォーマンスを終えた直後、黒嵜は“秒で終わった”、松村は“これは終われないね。幸せで楽しかったです!”と、笑顔でメッセージを伝えた。

ここで長年リーダーを務めてきた松村から、次期リーダーが浅原凜だということが発表される。新リーダーの就任が決まった浅原は、“まとめる立場とか人生で経験したことないんです。ただPeel the Appleに加入してから、こんなに真剣に考えたり、ただ優しいだけじゃなくて、いろいろ意見が言えるようになり、人としてもアイドルとしても、たくさん成長させてもらえています。今日が2人との最後のワンマンライブですが、ほぼ5年ずっと一緒にいたので、来年から2人がいないなんて想像できないんです。来年から本当に予想がつかないんですけど、私はPeel the Appleでまだまだやりたいこと、叶えたい夢がありますし、グループを守っていきたいです。リーダーとしてやれることを成し遂げて、大きなステージに立ちたいと思っています。これからも応援よろしくお願いします”と、新リーダーとしての最初の挨拶をした。

最後にライブの定番となっているサプライズ演出が行なわれて、2025年1月24日(金)に品川ステラボールにて<Peel the Apple 新体制1stワンマンライブ>開催を発表。驚くメンバーたちだったが、いつの間にか土砂降りだった雨は止み、代わりに虹のようなサイリウムの光が、Peel the Appleたちを照らしていた。

アイドル界の頂点を目指すという目標に向かって前進し続けるPeel the Appleの活躍に、目が離せないライブだった。

Peel the Apple<松村美月 黒嵜菜々子 卒業記念公演 Peel the Apple 年末スペシャルライブ2024〜RESTART〜>

2024年12月7日(土)
日比谷野外大音楽堂

1.はじまりのはじまり
2.サニーガール
3.勇敢JUMP!
4.Happyyyy Pop!
5.灼熱Glitter
6.大好きだよ、ブロッサム
7.夏、恋はじめます
8.GoWay
9.リフ:レイン
10.涙のDestiny
11.リンゴの皮を剥くな!〜Don't Peel the Apple〜
12.VIVA夏サンシャイン
13.冬色センチメンタル
14.青春グラフィティー
15.はじまりはまだ

〜アンコール〜
16バトン
17.さんきゅー!
18.Va!Vamos!

<Peel the Apple 新体制1stワンマンライブ>
日程:2025年1月24日(金)
会場:品川ステラボール

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