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焼津沖シロアマダイで初心者含めて全員安打達成!【大丸】タイラバに好反応

TSURINEWS

大丸で大漁(提供:TSURINEWSライター・黒犬ちこり)

10月中旬、解禁されたばかりのシロアマダイ釣行に、「船釣りをやってみたい」という初心者を連れ、タチウオからのリレー便で挑戦してきた。釣具屋スタッフと同船となった釣行は初心者も含めて全員安打。しかも帰り際にカツオナブラに遭遇しお土産まで獲れてしまった。この釣行の模様をレポートする。

焼津のシロアマダイ釣り

焼津エリアでは今年(2025年)より、資源保護などを目的としたシロアマダイ漁の禁漁期間が定められており、漁船・遊漁船問わず10月1日から解禁となる。

ここ数年はコンスタントに釣れるようになってきたシロアマダイだが、今年も船中ツ抜けの報告が多く好調が続いている。

釣り方としては餌釣りとタイラバがメインだが、エビラバやジギングでも釣果が上がっており、釣り人が自分のスタイルに合った遊漁船に乗りそれぞれ楽しんでいる状況だ。

お世話になった遊漁船

シロアマダイ狙いの船は多く出ているが、今回は、焼津小川港『大丸』にお世話になった。船長の田村さんはまだ若いが、ルアーメーカー『DUO』のフィールドスタッフを務める凄腕の釣り師。お父さんも清水港で遊漁船を営んでいる船長一家である。若いのに気配りが行き届いており、釣れない初心者のフォローや釣りあげた魚の処置など全て対応してくれた。

船長の田村さん(提供:TSURINEWSライター・黒犬ちこり)

当日使用したタックル

タチウオからシロアマダイのリレーはタイラバタックルで対応。記載以外に1.2号のライトジギングタックルも使用したが、問題なく釣ることができた。

・ロッド:紅牙AIR N69XHB-MT(ダイワ)
・リール:炎月CT 150PG(シマノ)
・ライン:PEライン0.8号 300m
・リーダー:ナイロン20lb 3m

前日に「カツオが沸いていたので、念の為キャスティングタックルも持ってきてください。」と連絡があったので急遽用意した。内容は駿河湾で一般的な構成。

・ロッド:カレントラインキャスティズム 74ML(ゼニス)
・リール:セルテートSW 5000XH(ダイワ)
・ライン:PEライン2号 300m
・リーダー:ナイロン40lb 1m

タチウオ釣りは激シブ

当日は筆者たちのグループ2人と3人グループの定員5名で出船。3名グループは『釣具のイシグロ』スタッフの皆様で、しかも1名はタチウオ釣りで使用した『サーベルカブラ』の考案者。色々教わりながら釣りをすることができた。

頂いたプロトタイプ(上)(提供:TSURINEWSライター・黒犬ちこり)

この日のタチウオは反応が薄い上に散っていて非常に渋い。サーベルカブラは広く探れる釣りなので(詳細はイシグロブログにて紹介中。)適任のはずなのだがほぼアタリなし。アタっても喰い込まず餌だけ取られてしまう。

ヒットは単発

しかし手練れの釣具屋スタッフの皆さん、テクニックやセッティングを工夫しながら情報交換し続け、どんどん狙いを定めていく。筆者もそれに便乗し、釣り開始から1時間半ほどでようやく1本目のタチウオを釣りあげることができた。

そこが時合だったのか、皆さんポツポツと釣り上げるが後が続かない。日も出てすっかりアタリも遠のいたので、諦めてシロアマダイを狙いに行くこととなった。

浅羽さんはF4サイズの良型を上げていた(提供:TSURINEWSライター・黒犬ちこり)

タイラバにシロアマダイ好反応!

一転してシロアマダイは好調で、第一投目から1kg超えの良型が上がる。「最近は餌釣りよりタイラバが良い」という船長の言葉通りで、筆者は120g前後のタングステンヘッドにハイアピールのカーリーネクタイ、さらに『熟成タイラバアクア(エコギア)』を付けたものが絶好調だった。

筆者のタイラバセッティング(提供:TSURINEWSライター・黒犬ちこり)

当日の釣り方

当日反応が良かった釣り方は、
1.着底を取る
2.3~5m程巻き上げ(速度はシマノカウンターリールで0~1くらいのデッドスロー)
着底が取れる限り(1)~(2)を続ける。着底が取れなくなったら回収して落とし直し。

アタリの出方とアワセ方

アタるときは1m程巻き上げたところでアタリが出る。アタったら決して止めず、さらにゆっくり巻き続ける。喰い込んだら合わせを入れてフッキング。

初心者も本命ゲット!

シロアマダイ狙いは水深が浅いので着底が分かりやすく、初心者でもタイラバが成立するのがとてもありがたい。連れて行った初心者に何とか本命を釣らせることができて心底安堵した。

初心者でも高級魚を手にすることができた(提供:TSURINEWSライター・黒犬ちこり)

エビラバも好調!

またこの日はエビラバも好調。海エビを付けた仕掛けを送り込み、出たアタリをしばらく喰わせてタイミングを見極め、大きく合わせて掛けるゲーム性は見ていて楽しそうだった。

タイラバとエビラバの同時ヒット(提供:TSURINEWSライター・黒犬ちこり)

シロアマダイの釣果

結果的には、3時間ほどのシロアマダイ狙いで船中20本程度の全員安打と絶好調。筆者もタイラバにて、シロアマダイ4本に加えて2kg超えの良型マダイまで釣ることができ、大満足の釣果となった。

まさかのカツオキャスティング

本来ならこれで帰港だったのだが道中でカツオナブラに遭遇する。船長によると「前日はいたるところで跳ねていた」らしく、50本以上釣った船もあったとの事。キャスティングタックルを念の為持ち込んでいて本当に良かった。

使用したジグは『TGベイトスリム30g(ダイワ)』に『ジャコフックMサイズ(シャウト!)』をセッティングした物。シラスパターンを意識して用意した。

筆者のジグセッティング(提供:TSURINEWSライター・黒犬ちこり)

「もっと右!」とか「いいとこ入った!……喰わねー!!」などと、皆ではしゃぎながら楽しめるのがキャスティングの醍醐味である。群れの進行方向にジグが入り、高速スキッピングが決まれば喰ってくるので楽しいことこの上ない。タックルが2セットしかなかったので交代で使いながら皆で釣果を伸ばしていく。

あちこちにナブラ

ある程度釣ったところで「では、終わりにしましょうかー。」と船長のアナウンスが入り帰路に就くが、その進行方向にナブラが沸くのでまた投げ始めてしまう。それが数回続いた。イシグロのテーマソングにある『今日の最後の一投が終わらない』状態であった。

全員分のカツオを確保

そんなことを続けていれば流石に群れもスレて来る。ジグを投げ込めば進行方向が真反対になり、上手くジグが入っても全く喰ってこなくなった。これではもう釣れないだろう、ということで納竿。無事、全員分のカツオを確保することができた。

小型だが脂ノリノリのカツオも獲れた(提供:TSURINEWSライター・黒犬ちこり)

最終結果

筆者の釣果としてはタチウオ2、シロアマダイ4、マダイ2、カツオ3と大満足の釣果。初心者も、酔い止めが効きすぎて寝てしまう時間があったものの、良型シロアマダイ1を釣ることができた。

釣果を夕飯に振舞うと、食べた事のないシロアマダイを喜んでくれ、「また行きたい。タイラバの着底から巻き上げが上手くできなかったので、次回は頑張りたい。」と言ってくれた。案内した甲斐があった。

自宅で妻が料理してくれた(提供:TSURINEWSライター・黒犬ちこり)

シロアマダイ釣りを楽しもう!

シロアマダイは餌釣り・タイラバ・エビラバ・ジギング等々、様々なスタイルで3月いっぱいまでロングランで楽しめる。また、今回のようなカツオはイレギュラーにしても、タチウオや中深海などのリレー便にできるのも魅力である。

大丸

今回お世話になった大丸は船が小さい分、少人数でも要望を聞いてくれる。初心者の面倒見も良い船長なので、挑戦してみたい方は問い合わせてみてはどうだろうか。

釣具のイシグロ

さらに、釣具のイシグロ各店では釣り方からそれに合った船宿の紹介もしてくれる。この釣りをやるか分からなくても平気なので、少しでも気になるなら相談すると良いだろう。シロアマダイ、本当に美味しい魚なので多くの人に挑戦してみてもらいたい。

<黒犬ちこり/TSURINEWSライター>

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