【その発想は無かった】知人がふいに見せた「げんこつハンバーグ」の食べ方が天才すぎた / 勝手にさわやか通信︰第18回
数年前の話となるが……同じ部署の変わり者な先輩と、初めて一緒に「さわやか」へ行く機会を得た。
お互い生粋の静岡人。頼むのはもちろん「げんこつハンバーグ」。
自称さわやか通として、完璧な食べ方を披露しようと思っていたその矢先、その先輩は想定外の食べ方でげんこつハンバーグを食べ始めたのだ……! こやつ、もしや天才だったのか……!?
・げんこつハンバーグの新たな楽しみ方
どんな食べ方だったかを伝える前に、まず「さわやか」の基本をおさらいしておこう。
さわやか名物のげんこつハンバーグは、中身が少し赤いくらいの、ジューシーな焼き加減が特徴だ。
ソースはオニオンかデミグラスから選べるのだが、個人的なオススメはオニオンと塩コショウのハーフ&ハーフ。まあ、ここらへんの詳細については過去のさわやか通信を見てもらうとして⋯⋯。
で、メインと一緒に何を頼むかなのだが、普通の感覚だとハンバーグのお供はライスだろう。さわやかのスパイスの効いた肉々しいハンバーグには、なにより米が合う。
だが、先輩は「パン」を選んだ。現場仕事をしている年上の男性があえてパンを選んだのだ。それを見て私は心の中でニンマリ。
知ってる人は知っているのだが、さわやかのライ麦パンって実はめちゃくちゃおいしいの。ハンバーグとの相性や満足感を考えるとなんだかんだライスを選んでしまうが、ライ麦パンのポテンシャルは相当高いんだよね。だからパンを選ぶ人が一定数いるのは頷ける。
20ほど歳が離れているだけあって、この人もなかなかのさわやか経験値をお持ちのようだ。これは私があれこれ口を挟むまでもないな……なんて思っていた矢先、先輩が思いもしなかった行動をし始めた……!!!!
なに!? パンに切れ込みを入れて……
挟んだ……だと!?
え!? 天才かよ! そんなことする人、私は今まで見たことないぞ?
というのも、さわやかには「炭焼きバーガー」というレギュラーメニューがちゃんと存在するのだ。
バーガーを食べたい人は最初からコレを頼むわけで……。だからこそ、パンさえあれば自分でバーガーを作り出せるというのは完全に盲点だった。
炭焼きバーガーの写真を見てわかる通り、どうしてもお肉のボリュームはげんこつハンバーグに劣る。だからか、せっかくさわやかに来てわざわざバーガーを頼もうってなることがなかったんだよね。
でも、この自作ハンバーガー方式なら、げんこつハンバーグをしっかり楽しみながらも、肉々しいハンバーガーまで味わえるのだ!
野菜を挟まずあえて肉オンリーというところも良いし、オニオンソース味のハンバーガーが食べられるというところも正規の「炭焼きバーガー」と差別化ができている。やはり先輩は天才なのかもしれん……!
まあぶっちゃけげんこつハンバーグにはライスがベストなんだけど、久々に食べたライ麦パンとハンバーガースタイルはなんだかんだおいしかった。
長年さわやかに通っているとはいえ、知らない食べ方がいろいろあるもんだなぁ。今回の体験を通して、また1歩、さわやか通に近づけた気がするぞ。
参考リンク:炭焼きレストランさわやか
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.