ソフトバンクの2025「年男」 18年目のレギュラー獲りに挑む中村晃と飛躍期す若鷹5人衆
中村晃がプロ2度目の年男で再びのレギュラー獲りへ
2025年に「年男」を迎えるのは、2001年生まれの24歳、1989年生まれの36歳となる選手たちだ。2025年の干支は「巳」。巳年生まれの年男たちを球団ごとに紹介していく。今回は2014、15年以来のリーグ連覇を目指すソフトバンクの選手たちを取り上げる(支配下選手のみ)。
チーム唯一の1989年生まれ、生え抜き18年目の中村晃が年男を迎える。昨季はFAで山川穂高が加入した影響もあり、出場機会が減少。スタメン起用は30試合にとどまり、主に代打の切り札として101試合に出場、打率.221、16打点の成績で2013年から11年連続で記録していた本塁打もゼロに終わった。
それでも9月15日のオリックス戦では通算1500試合出場を達成。シーズン終盤の9・10月は、21試合で42打数13安打の打率.310と安打製造機ぶりを取り戻していた。プロ入り後2度目の年男を迎えたベテランが、これまで培ってきた打撃で再びレギュラー獲りに挑む。
2年目の廣瀨隆太も2001年生まれの年男。ルーキーイヤーは開幕二軍スタートも5月末に一軍昇格を果たすと、6月4日の中日戦でプロ初安打、同月14日の阪神戦ではプロ初本塁打もマークした。今季は自慢の長打力をいかんなく発揮し、セカンドのレギュラー定着を狙いたい。
高卒6年目を迎える石塚綜一郎も2001年生まれ。昨季は7月に念願の支配下登録を勝ち取り、プロ初安打、初本塁打もマーク。登録は捕手ながら一塁などで出場し、自慢の打撃で存在感を示した。ただこのオフに甲斐拓也がFAで巨人へ移籍。正捕手獲りへまたとないチャンスだけに、キャンプから本職でアピールしたいところだ。
2年目の飛躍期す岩井俊介、村田賢一の同期コンビ
投手では大卒で入団した松本晴、岩井俊介、村田賢一の3人が年男。プロ3年目を迎える松本は昨季8月18日のロッテ戦でプロ初勝利を挙げるなど、5試合に登板して2勝1敗、防御率2.81と一軍でも通用する力を示していた。
今季狙うは先発ローテーションの座。石川柊太がFAでロッテへ移籍した一方、通算70勝の上沢直之、DeNAからトレード加入の濵口遥大とライバルは増えた。昨季16イニングで17三振を奪った奪三振能力を武器に、さらなる飛躍を目指す。
松本の1学年下となる岩井は、昨季開幕一軍入りすると、4月4日のロッテ戦でプロデビュー。9月にはプロ初勝利、初セーブ、初ホールドを立て続けにマーク。最終的に15試合に登板し、防御率3.46、1勝1敗1セーブ2ホールドの成績を残した。今季は持ち前の剛球を武器に、勝ちパターン入りを狙う。
岩井と同じく2年目の村田はルーキーイヤーの昨季、一軍登板は1試合のみで同期入団の岩井、澤柳亮太郎、大山凌がプロ初勝利を挙げる中、未勝利に終わった。二軍では12試合に登板し、3勝5敗、防御率4.38の成績。1年目の悔しさをバネに今季は同期で一番の成績を残し、チームの勝利に貢献したいところだ。
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記事:SPAIA編集部