パヤオでのジギング&キャスティングゲーム開幕!【三重・漁盛丸】15kg級ビンナガ連発で好スタート
ついに三重のパヤオジギング&キャスティングゲームのシーズンが到来。2025年最初の釣行では、三重県鳥羽から出船の漁盛丸さんにお世話になりました。5月末日、午前5時30分に出港し、7時30分ごろには戦場付近に到着。すでに数隻の漁船が火花を散らして奮闘中で、同船の強者4人もそれぞれ定位置で戦闘準備に入りました。
パヤオでマグロを狙う
当日は航行中から海鳥が表層付近を低空飛行しているのを何度も目にしました。戦場に着くと、ところどころでカツオのナブラに張り付き、ホイッスルのような鳴き声を上げている様子も見られました。
今回の自分の狙いはキハダかメバチマグロ。海水温は21〜23℃を推移しており、海中の様子は90mから50m付近にそこそこまとまった魚群が通っているとの船長からのアナウンスがありました。
今回の戦闘装備としては、計6タックルを持ち込んでいましたが、ここではスタメンのみを紹介します。
<ジギングタックル>
ロッド:オシアジガーインフィニティーモーティブ6番
リール:オシアジガーFカスタム2000
ライン:PE4号
リーダー:フロロカーボン24号
<キャスティングタックル>
ロッド:ソルティガ82HS
リール:ソルティガ5500エクスペディション
ライン:PE6号
リーダー:ナイロン30号
朝イチの釣り方
午前8時、戦闘開始。まずはジギングタックルからスタートです。自分の戦略としては、朝一番やポイントを大きく移動したタイミングでは、最低でも10投ほどはトンジギでも共通して行っている釣法を試します。それが「ただ巻き&テンションフォールの繰り返し」です。
そしてもうひとつ大事なことは、できるだけ“無”の心で臨むこと。時間が経過するにつれて、つい気合が入りすぎてしまうので(笑)。
1流し目から船中ビンナガ連発!
1流し目、400gのジグをフォールレバーを強めにして落としていくと、70m付近で違和感が。「んん?」と思った瞬間、隣の戦闘員のスピニングリールのラインがふけています。ファーストヒット!
自分は絡み防止のために一度高速でジグを回収し、タイミングを見計らって2投目。90m付近でビタ止まり!ここから連続で3匹をキャッチすることに成功。あがってきたのは、なんとビンちゃん(ビンナガマグロ)。
同船者たちも次々とビンちゃんをヒットさせており、船中が一気に盛り上がりました。
フォールに好反応
今年はなんだかんだ言って、特に3〜4月にかけてはトンジギで7kg前後のマグロがヒットラッシュモードで楽しめましたが、5月上旬にはパタッと終息したような感覚がありました。今回上がってきたのは、15〜16kgのなかなかいい魚体で、久しぶりに手応えのあるファイトが楽しめました。
すべてのヒットパターンは、テンションフォール中のストップでした。レバードラグを使ってフォールスピードを調整しながら、船長の指示棚や潮目など、海中の変化があるポイントを丁寧に探っていきました。
後半戦は苦戦
午前10時、午前の部の後半戦に突入しますが、魚探の反応には朝とは違ってムラが見え始めました。キャスティングに切り替えるも、カツオのナブラはあちらこちらで出ているものの、ヒットには至らず。苦戦モードに突入します。
再びジギングタックルに持ち替え、今度はワンピッチやロングジャークなどのコンビネーションで攻めてみましたが、手応えは得られず……。
そこで船長からは、「帰路の途中で鳥山や魚探反応があれば、その都度狙っていく作戦で行こう」と提案をいただきました。しかし残念ながら、帰路途中には海鳥がちらほら飛んでいる程度で、鳥山までは発見できず、そのまま入港となりました。
今後の展望
今回のパヤオ釣行1回目で、良型の中トンが釣れ、十分に楽しませてもらいました。次回はエビングやヘビータックルでもう一段階攻めてみたいと思います。戦略的にもすでに整っているので……!
<池田直史/TSURINEWSライター>