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映画『はたらく細胞』オリジナル展開に号泣!佐藤健のド級アクションほか“新感覚”アミューズメント体験を

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映画『はたらく細胞』オリジナル展開に号泣!佐藤健のド級アクションほか“新感覚”アミューズメント体験を

あの大ヒット漫画がついに実写映画化

あらゆる世代から熱烈な支持を集める大ヒット漫画の実写映画『はたらく細胞』が12月13日(金)より全国公開となる。

©清水茜/講談社 ©原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社 ©2024映画「はたらく細胞」製作委員会

2015年から2021年まで月刊少年シリウスにて連載された原作漫画は、およそ37兆個という人体内の細胞たちを擬人化し知られざるドラマを描いた傑作(全6巻)。白血球や赤血球、血小板といった馴染み深いものから、マクロファージ、キラーT細胞、NK細胞など人体には必要不可欠だけれど意外と知らないものまで、その働きや特性を見事にキャラクターに落とし込んでみせた。

「はたらく細胞 1巻」(シリウスコミックス)

その人気を受けて制作されたアニメ版(2018年から2021年まで放送)も評価が高く、「受験勉強にも役立つ」と全国の学校で鑑賞されるほどの反響を得ている。

唯一無二の世界観、物語の舞台は私たち人間の体内!?

そして映画『はたらく細胞』には、唯一無二のユニークな世界観が原作/アニメからしっかり引き継がれている。物語の舞台となる人体を一つの巨大な組織として描き、メインキャラクターの赤血球と白血球を軸に「人体に起こる様々なトラブル」に細胞たちが対処していく。そこにユルいギャグありアクションあり、サスペンス展開ありのドラマが繰り広げられる、壮大なファンタジーかつ最も身近なお話という奇跡を成立させているのだ。

©清水茜/講談社 ©原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社 ©2024映画「はたらく細胞」製作委員会

まさに総合エンターテインメントと言っても過言ではない内容だが、キャラ同士の安易なラブ展開など独自展開を持ち込まなかったあたりには原作リスペクトがうかがえる。さらに、ほぼ唯一の実写オリジナル要素となる“人間=カラダのオーナー”たちはリアルな感動を呼ぶドラマパートをしっかり担い、“細胞たち=超ド級の擬人化”との好対比と相まって観客の涙をがっつり搾り取る。

©清水茜/講談社 ©原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社 ©2024映画「はたらく細胞」製作委員会

永野芽郁×佐藤健のハマりぶりに原作ファンもテンション↑

さて、実写化制作発表時から大いに盛り上がったキャストだが、赤血球役の永野芽郁と白血球役の佐藤健は、黙って立っているだけでも漫画からそのまま飛び出してきたかのようなハマりぶり。力自慢のキラーT細胞を演じる山本耕史は自前の筋肉で「戦争なんだよ!」と今にも言い出しそうな迫力だし、かなり人間離れした強キャラであるNK細胞も、演じる仲里依紗の強個性のおかげで仰々しいセリフにも違和感がない。

©清水茜/講談社 ©原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社 ©2024映画「はたらく細胞」製作委員会

言わずもがな、佐藤は実写版『るろうに剣心』シリーズで培った殺陣の経験を存分に発揮していて、映像化は不可能かと思われた壮絶なアクションを発展させた形で披露。永野もロマコメからシリアスなドラマまでこなす芸達者ぶりと、持ち前のピュアで健気なオーラで赤血球に感情移入させてくれる。また、普段は冷静だがアドレナリンには抗えないヘルパーT細胞(染谷将太)、新人細胞たちの教育係も担うお姉さん的魅力を振りまくマクロファージ(松本若菜)、一人だけ「かわいい」の擬人化としか思えない血小板(マイカ・ピュ)などなど、各々のなりきりぶりを見るだけでも存分に楽しめる。

©清水茜/講談社 ©原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社 ©2024映画「はたらく細胞」製作委員会

なお、人体に仇なす「菌たち」を演じる片岡愛之助新納慎也小沢真珠は、いわゆる“ニチアサ”なヒーロー特撮ものと見紛うノリノリの怪人演技が最高。これはバトルシーンにおける過度なグロ演出を避ける効果も生んでいて、かなり自然かつ巧みなファミリー鑑賞対応とも言えるだろう。さらに、主人公たちが働くメイン人体のオーナーである漆崎日胡を芦田愛菜、その父・茂を阿部サダヲが人情味たっぷりに演じているのだが、茂の昭和気質なジャンク生活に振り回される新人赤血球(板垣李光人)は、肝細胞(深田恭子)と並ぶ眼福キャラである。

©清水茜/講談社 ©原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社 ©2024映画「はたらく細胞」製作委員会

ちなみに、まだ公式でも「???」となっているのがFukase(SEKAI NO OWARI)演じる謎のキャラクター。現実世界ともリンクする深い業を抱えたキャラなので、ぜひ本編でご確認を。

©清水茜/講談社 ©原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社 ©2024映画「はたらく細胞」製作委員会

ベテラン制作陣のイイ仕事!ギャグもアクションも全力注入

人気漫画原作という大きなプレッシャーのなかメガホンを執ったのは、『のだめカンタービレ 最終楽章』(2009年/2010年)や『テルマエ・ロマエ』(2012年)、『翔んで埼玉』シリーズ(2019年~)で知られるベテラン監督、武内英樹。つまり漫画原作映画はお手のものであり、猛烈にバカバカしいギャグも衒いなく全力投球、サスペンスやアクションは実写ならではのケレン味マシマシで味付けし、かつファンが愛する世界観は崩さないという手腕はよく知られている。

©清水茜/講談社 ©原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社 ©2024映画「はたらく細胞」製作委員会

そして先述した『るろ剣』映画でスタントコーディネーター/殺陣の演出などを務めた大内貴仁がアクション演出として、佐藤健と再タッグ。時代劇のセオリーを超越したアクロバティックな殺陣から幅を広げ、リアルな白兵戦も彷彿させるタイトなバトルが物語全体の熱を高めている。なお本作はかなりファンタジックなアクションが展開されるが、『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督も所属する映像制作プロダクション<白組>の手掛けるVFXが加わることで、ド迫力ながら違和感ゼロな“細胞 VS 菌”のリアルバトルが実現した。

©清水茜/講談社 ©原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社 ©2024映画「はたらく細胞」製作委員会

主題歌にはOfficial髭男dismの「50%」が決定し、そのエモみあふれる歌詞で最後まで物語の余韻を噛み締めさせてくれる、映画『はたらく細胞』。ぜひアミューズメントパーク感覚で映画館の大スクリーンで鑑賞してほしい、お子さんの”生物の授業”はじめの一歩にも最適な、この冬もっとも注目の日本映画である。

『はたらく細胞』は2024年12月13日(金)より全国公開

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