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阿部一二三・詩兄妹が点灯!西新宿に20万球の輝き ナイトタイム観光活性化へ

おたくま経済新聞

中央左右は阿部一二三さんと詩さん、両脇左右は一般社団法人 新宿副都心エリア環境改善委員会 副理事長の佐藤伸朗さん、一般社団法人 新宿観光振興協会 専務理事の島田 治さん

 11月28日、新宿副都心の中央通りを会場とする「西新宿イルミネーションマーケット」の点灯式が開催。ゲストに柔道選手の阿部一二三さん、詩さん兄妹が登場し、関係者らとともに揃ってイルミネーションの点灯ボタンを押しました。

 点灯式では二人のイルミネーション、クリスマスにまつわる思い出話が。幼い頃から柔道一筋に取り組んできた兄妹ならではの、ユニークなエピソードが飛び出しました。

西新宿の通りに20万珠のイルミネーション

■ 20万球のイルミネーションとキッチンカー、マルシェで西新宿の夜を盛り上げる

 「西新宿イルミネーションマーケット」は、東京都産業労働局観光部による、西新宿エリア一帯におけるナイトタイム観光の活性化を目的としたプロジェクト「東京ナイトタイムプロジェクト」の一環として行われるイベント。

 新宿エリアを地盤に活動する団体と連携し、伝統と革新が交差する西新宿の“ナイトタイム“を20万球のイルミネーションで盛り上げるほか、江戸の文化を感じさせるグルメが楽しめるキッチンカーや、アーティストによる小物やアクセサリーなどの作品を手に取れるマルシェが開催されます。

■ 「昼間だけでなく、夜も楽しめる西新宿になる」地元団体代表が期待

 点灯式冒頭では、プロジェクトに参加する新宿エリアの団体を代表して、一般社団法人 新宿副都心エリア環境改善委員会 副理事長の佐藤伸朗さん、一般社団法人 新宿観光振興協会 専務理事の島田治さんが挨拶しました。

 新宿副都心エリア環境改善委員会は、西新宿のビル街を訪れる人や働く人、住む人にとっても魅力的で活力ある街にすることを目標に活動する団体。オフィス街でにぎわい空間を創造する「FUN MORE TIME SHINJUKU」のほか、建物のライトアップやプロジェクションマッピングなどを行っています。

 「今回のイルミネーションマーケットは、西新宿の街全体で皆さんをおもてなしするイベント」と佐藤さん。「昼間の賑わいだけでなく、夜も多くの方々が楽しめる西新宿に変わりつつあることを地元の一員として大変嬉しく思います」といい、「日頃は西新宿に親しみのない方々にも街の魅力を知っていただけると期待しています」と語りました。

 新宿観光振興協会は新宿中央公園での「パークシネマフェスティバル」をはじめ、新宿エリアを盛り上げるさまざまなイベントを開催しています。

 「春は桜まつり、夏はエイサー祭り、秋は『大新宿区まつり』や今年新たに始まった『歌舞伎町大歌舞伎』など、新宿では魅力ある催しが街を彩っています」と島田さん。

 「今回のイルミネーションマーケットも、新宿を代表する新たな目玉イベントとなることを確信しています」といい、「このイベントがみなさまの心に温かい思い出として残り、地域全体のさらなる発展に繋がることを願っています」と結びました。

■ 阿部一二三、イルミの魅力を語る「気分が上がりつつ、穏やかな気持ちになれる」

 続いて会場には阿部一二三さん、詩さんが登壇。イベントにちなんで、イルミネーションにまつわる思い出を語りました。

 「僕たちが生まれ育った兵庫県神戸市では、神戸ルミナリエという有名なイルミネーションが有名です。幼い頃から家族で毎年ルミナリエを見に行っていて、その時間が今でも大切な思い出として心に残っています」(一二三さん)

 「冬になると必ずルミナリエが点灯して、たくさんの人が集まる中、お父さんに肩車をしてもらいながら美しいイルミネーションを眺めていたのを今でもよく覚えています。とても懐かしく、温かい思い出です」(詩さん)

 話題は、二人が「東京という街」「東京の夜」に抱くイメージに。一二三さんは、「東京の夜を見ると『本当にキラキラした街だな』と思います」と語ります。

 「西新宿をはじめ、この時期の東京はクリスマスの雰囲気があふれていて、たくさんの場所がライトアップされています。そんな場所に行って食事を楽しんだりすると、気分がとても上がりつつ、穏やかな気持ちになれますね」(一二三さん)

 「私にとって『東京』といえば東京タワー。夜に美しくライトアップされた姿はまさに『東京らしさ』を感じさせてくれる特別な存在です」と詩さん。自らが取り組む柔道を「伝統を守りながらも進化を続けている文化」と表現しながら、「東京も同じように、日々新しい変化を受け入れながら、さらに魅力的な街へと進化していると感じます」と語りました。

 二人の挨拶の後、冒頭の佐藤さん、島田さんも再び登壇し、4人揃ってイルミネーションの点灯式へ。

 「5・4・3・2・1」のカウントダウンに合わせ、一二三さんと詩さんが二人あわせて大きなドーム型の点灯ボタンを押すと、通りの街路樹に設置されたイルミネーションが一斉に輝きだし、その光景に感動の表情を浮かべていました。

■ 阿部兄妹、クリスマスの思い出は「いつも合宿で……」「兄のプレゼントが自分より大きくないか確認を……」

 幼い頃から柔道に打ち込んできた阿部兄妹、クリスマスはどのように過ごしていたのでしょうか。司会者から尋ねられ、二人はそれぞれの思い出を語りました。

 「クリスマスの時期は必ず合宿で練習漬けだったので、あまり兄妹で過ごした思い出がなくて……。強いて言えば、家族で行ったイルミネーションくらいですかね」(一二三さん)

 「実家では家族そろって川の字で寝ていたので、クリスマスの時期は兄のプレゼントが自分のより大きくないかを確認していました」(詩さん)

 2024年を振り返って、「漢字一文字で表すならば、2連覇の『覇』」と一二三さん。今年開催されたパリオリンピックで2大会連続金メダルを獲得したことについて、「東京オリンピックが終わってからの3年間、ずっと掲げていた目標を達成できたので、本当に『連覇の“覇”』を手にしている実感がありますね」と語りました。

 一方、「今年は人生の中で一番悔しい1年だった」と詩さん。「悔しいこと以上にいろいろな感情がありましたが、自分自身が目標にしていたことを達成できなかったというのが大きかったです」と振り返りました。

 残り1か月となった今年の目標について、一二三さんは「オリンピックが終わってからもなかなか休みが取れず忙しい日々が続いていますが、今年のうちに少し遠出したり旅行に行ったり、温泉に入ったり、しっかり体を休めてリフレッシュしたいです」とコメント。

 詩さんは「今年は本当にたくさんの思い出が詰まった濃い1年で、もう自分の中ではお腹いっぱい」としながらも、「残りの1か月でさらに練習を重ねて強くなり、来年に向けて良いスタートを切りたいです」と、次に向けての期待を語りました。

 点灯式の後、二人はキッチンカーエリアで、江戸前寿司「鮨 さきがけ」の握り寿司を試食。

 「外で食べるお寿司って新鮮ですね!」という詩さんに、一二三さんも「イルミネーションの中で食べるというシチュエーションがさらに美味しさを感じさせますね」とうなずき、「こんな特別な場所でお寿司屋さんを見かけたら、思わず『食べてみようかな』と興味を持っちゃうと思います」とコメントしました。

 「西新宿イルミネーションマーケット」イルミネーション点灯は、11月28日から来年1月13日まで毎日開催。初日となる11月28日は17:30から点灯され、29日以降は毎日16:30~24:00に点灯します。キッチンカー、マルシェについては、金~日曜日にあたる11月28日~12月1日、12月6~8日、12月13~15日、12月20~22日に開催。オープン時間は各日17:00~22:00となっています。

取材協力:東京都産業労働局観光部 東京ナイトタイム魅力創出プロジェクト実行委員会

(取材:天谷窓大)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 天谷窓大 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024112910.html

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