猫も『テレビ』を楽しむことがある?テレビを見る行為の理由4選 おすすめの番組はある?
1.目の構造がテレビに向いている
猫は、その獲物を追う様子から視力が良いと思われがちですが、実は猫の視力は人間より低いのです。その差はなんと人間の10分の1ほどで、視力としては0.1~0.2くらいしかないといいます。
しかし動体視力は優れており、なんと1秒間における4mmの動きも目で追えるとか。わかりやすく例えると、猫の動体視力は人間の約4倍なのです。
そんな目の特徴をもつ猫なので、動画を見るのは得意分野で、静止画を見るのは不得手。画像が動くテレビは、猫にとって得意分野なのです。
2.音が気になるから
テレビからはいろいろな音が聞こえてきます。動物の鳴き声や鳥が羽ばたく音、水が流れる音など猫にとって気になる音も多いものです。
またテレビでは、番組内やCMなどにたくさんのBGMが使われます。曲調によって猫が好むものもあるため、音楽を流すとリラックスしたり興奮して遊び出したりするなどの声も耳にします。
ちなみに動物医療の現場においても、クラシックが猫にリラックス効果をあたえると報告されているんですよ。
3.画面の中の動きに興味をもつから
猫の視力は、先述したように動くものに反応する仕組みになっています。よって、猫はテレビの画面に映る様々な動きを、つい目で追ってしまう傾向があるというわけです。
実はテレビは高速の「紙芝居」のようなもので、1秒間というわずかな時間の中に、30枚分もの静止画が流れているといいます。動くものを目で捉えることを得意とする猫にとっては、興味の対象となりうるでしょう。
なお天気予報の「指し棒」やクラシック演奏の「指揮棒」は、どことなく猫のオモチャに似た動きをしています。そのようにわかりやすく動く物にも猫は反応するのです。
4.動物に反応する
テレビでは、猫が実際にあったことがない様々な動物を見ることができます。犬や鳥から馬やキリンまで、たくさんの動物が映るのです。
ペットとして人と共存する前の猫は、野生の暮らしをしていました。「イエネコ」になった現在でも本能はまだ残っているので、様々な動物が気になるのは当然のことです。
実際、愛猫が好むテレビは「動物番組」「番組内のペットコーナー」という意見が多数をしめています。
おすすめの番組
猫は動物番組に興味を示しやすいので、たとえば「坂上どうぶつ王国」が定期放送されていますし、「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」の姉妹番組で「わんにゃん観察バラエティ アニマリング」もよさそうです。
また猫にリラックス効果をもたらすというクラシック音楽や指揮者の棒が同時に楽しめる「題名のない音楽会」もおすすめです。
このほか「ピタゴラスイッチ」もおすすめ。猫が好きな動きに加え、高めの音のBGMがきっと猫の興味をそそります。小さいお子さんのいる家庭なら、猫も子どももテレビを楽しめるので一石二鳥ですね。
まとめ
猫にとってテレビが興味の対象になることがわかりました。実際、多くの猫がテレビを見たり画面に触れたりしており、テレビ番組ではなくゲームの画面に反応することもあります。
そんな猫の習性が浮き彫りになったのが『猫用アプリ』の登場です。実は、令和の時代には「猫用のアプリ」があり、タブレットやPCの画面で猫がじゃれたり遊んだりするのです。
実際に猫を飼っている人の意見によると、猫がテレビを見るというケースは約5割。ただし、時代の流れとともに今後は増えていく可能性もあります。
猫にとって自宅で過ごす楽しみが増えることは良いことですが、テレビや電子機器は気晴らしていどにとどめるのがおすすめです。愛猫と飼い主さんとのスキンシップも大切にしてくださいね。