【絶句】松屋の「和風だしのスパイスカレー」が今のままじゃ全国展開は厳しいと思うたった1つの理由
2025年7月1日、松屋が店舗限定で『和風だしのスパイスカレー(850円)』の販売を開始した。松屋恒例のトライアルメニューだと推測されるが『和風だしのスパイスカレー』なんて、さすが松屋。目の付けどころが素晴らしい。
ところがどっこい、『和風だしのスパイスカレー』を食べた私は一口目で絶句してしまった。ズバリ、今のままじゃ『和風だしのスパイスカレー』の全国展開はないだろう。その理由とは……。
・料理における完成度の高さ
少々話は飛ぶが「カレー」は料理としての完成度が非常に高いメニューである。誰が作っても、どこで食べてもある程度はウマい。それはひとえにカレーが料理として完成されているためだろう。豚の生姜焼きなんかもそうだよね。
そういう意味で『和風だしのスパイスカレー』は食べる前から「外すことはないだろうな」と思っていた。ましてや「ごろチキ」を挙げるまでもなく、松屋のカレーは安定してウマい。『和風だしのスパイスカレー』は鉄板のハズであった。ところが……。
・!!!!!!!!
正直に申し上げて、私は『和風だしのスパイスカレー』を「なんとか食べ切った」といった感じ。もう、一口目から「これはなかなかキツイな~」と苦戦を強いられたと言わざるを得ない。
たっぷりの青ネギ、カレー味のほぐし鶏、梅だしのきゅうりと大根はいずれもウマい。今回注文した『和風だしのスパイスチキンカレー(1000円)』のチキンも、ごろチキ系統の味わいだ。
では何がそんなにキツかったのか? 一口目から意表を突かれたその味とは? ズバリ……
しょっぱいッッッ!!!!!!!
・塩分過多
私はオーガニック主義の薄味好きでもなければ、体をいたわる減塩派でもない。なんなら濃い味上等で47年間生きているが、そんな私ですら「しょっぱ!!!」と驚くほど『和風だしのスパイスカレー』は塩分が濃かった。
確かに和風系のだしも感じるには感じるが、あまりの塩分の濃さに「旨味が付いていけていない」といったところ。ほほう……鉄板かと思いきや、なかなかの問題作ですぞ、これは。
夏向けに塩分を強めにしたのか? それともカルローズ米に切り替えたことが理由なのか? 詳細についてはわかりかねるが、あまりの塩分の濃さに何とか食べ切るのがやっとであった。
・改良求む
たっぷり青ネギのシャキシャキ感や、ソフトな口当たりのほぐし鶏は大変よろしく、和風に寄せた梅風味の漬物も工夫が垣間見えた。ただ、ルーの過剰な塩分のインパクトが全てを持って行ってしまったのは残念だ。
先述の通り、私は濃い味上等でむしろ濃くないと物足りないと感じる人間である。そんな私が「しょっぱいな~」と感じるくらいだから、全国展開したらなかなか厳しい評価が待ち受けているのではないだろうか?
いずれにせよ『和風だしのスパイスカレー』は塩分の調整が最重要課題であろう。あの塩分ならライスが3倍くらいは必要。記録はともかく記憶には確実に刻まれるカレーであった。
参考リンク:松屋
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.