釣りにガチなIT企業が200kg超えクロマグロ釣った!【bluecode】1時間の死闘は意外な結末に?
釣りにガチなIT企業「bluecode株式会社」の休日釣行に密着。休日釣行の釣り物はなんと「クロマグロ」。鳥山を追い、最後の最後にビッグファイトを繰り広げた緊迫感のある釣行の様子をお伝えしていこう。
釣り人の夢「クロマグロ」
人生一度でいいから釣ってみたい魚「クロマグロ」。食べて美味しいのはもちろんのこと、クロマグロ漁にスポットを当てたTV番組などもあり、釣りをしない人にも人気のある魚だ。
近年では、資源保護の観点から漁獲量の規制などが厳しく設定されており、遊漁者もより一層の配慮が必要だ。定められているルールをしっかりと順守しなくてはならない釣り物である。
詳しくは水産庁の「クロマグロ遊魚の部屋」ページにまとめられているので、ぜひ一度覗いてみてもらいたい。
釣りガチIT企業『bluecode株式会社』
bluecode株式会社は、ITコンサルティング、ソフトウェアのプロトタイピング・技術調査などを事業として展開している会社だ。
一見お堅い企業にも見えるが、釣りにガチなメンバーが多く在籍しており、釣り人必見の「釣り補助」や「船舶免許取得援助」、「サーフクラブ会員補助」といった釣りやマリンアクティビティに関する福利厚生が充実している。
また、全員がフリーランス(業務委託)採用で、フルリモートも可能という次世代の働き方を推進している会社でもある。
会社で複数のボートを所有
bluecode株式会社では、「社内艇」として複数のプレジャーボートや大型クルーザーを所有しており、休日はもちろん、平日も業務の進捗次第ではボートを使用し、釣りを楽しんでいる。
中でも目を見張るのが、「ヤマハEXULT38 CONVERTIBLE」。ラグジュアリーな居住空間を備え、ビッグゲームフィッシングも対応できる釣り人なら誰しもが憧れる大型クルーザーを「社内艇」として所有。
平日はこのボートで釣りをしながら海上リモートワークをするメンバーもいるようだ。
休日の「クロマグロ釣り」に密着
4月5日、bluecode株式会社の休日釣行に密着。狙う釣り物はなんと「クロマグロ」。当日は同社メンバーの他に、ご友人4名の合計5人で臨んだ。
クロマグロ採捕のルール
前述の通り、クロマグロ採捕にはルールがあり、月間採捕上限も5トンと決まっている。最新の採捕実績は水産庁のHP「クロマグロ遊漁の部屋」から確認することが可能だ。
このクロマグロ採捕に関するルールは、2025年4月1日より大幅に変更されており、特に採捕できる尾数や報告のルールが厳格化されている。遊漁者は新ルールをしっかりと把握し、順守しなければならない。
活きエサのサバを釣る
当日は早朝5時に久里浜から出船し、1時間程度で千葉県・房総半島沖に到着。まずは、泳がせ用のエサとなるサバを特製のフラッシャーサビキ仕掛けに錘150号をつけて調達していく。
30~40cmのサバ20尾程度を釣り上げて準備完了。釣り上げた内の数尾はポイント到着後にすぐ使えるようバケツに移動。活きの良い状態を維持させるため、こまめな水替えも欠かさず行っていった。
クロマグロ狙い泳がせ釣りの釣り方
少し船を移動させ、7時頃クロマグロ釣りをスタート。仕掛けを投入し、150mまではドラグを緩めてラインをどんどん出していく。
150mを超えたらタイミングでドラグを締め、ラインを自然に出していく。ラインテンションが掛かると泳がせのサバが浮いてきてしまうため、その対策として糸ふけを取りながら自然に出していく必要があるからだ。ラインを注視しながら水深70~150mにサバを送り込んでいった。
クロマグロ釣りのタックル
クロマグロ釣りで使用するタックル~仕掛けに至るまでどれも剛健だ。
ライン一つとってみても、他の釣り物ではまず使用することない太さのものを使用する。針も泳がせでのクロマグロ釣り専用のものを使用。
マグロが食った際に飲まれにくいような形状になっており、曲がった針先がカンヌキ部分まで滑り口元に刺さるような設計になっている。
鳥山を全速で追跡
実釣をスタートした後、複数回ポイント移動しつつ仕掛けを流すものの、魚探にはサバの反応ばかりで、クロマグロの「紐のような」反応は見られない。
アタリもなく時間だけが経過していく中、10時ごろ1km程先に鳥山が発生しそうな気配が。これまで和やかだった船内の空気が一変。船を全速力で走らせ向かった。到着時には、鳥山は非常に大きくなっており、その中からひときわ大きな魚体が跳ねるのを目視できた。
「クロマグロだ!」という声が上がるのと同時に、大急ぎで泳がせの仕掛けを投入。一同固唾を飲んで竿先とラインを見つめるが、鳥山がなくなるまでアタリはなかった。
その後も、鳥山を見つけては現地へ全速力で向かい仕掛けを流すということを繰り返していった。
待望のビッグヒット到来!
13時を過ぎ、鳥山も周囲に見えなくなったタイミングで、bluecode株式会社メンバーの方から「サバを釣ったポイントに戻ってラスト流します」とアナウンスがあり、船を移動。
ポイントに到着後、サバの反応がある水深の少し上あたりに仕掛けを当てるイメージでラインを350mほど流していく。
仕掛けを流し始めて20分程度経過したあたりで、とてつもないスピードでラインが出て、剛健なロッドが大きくしなった。「食った食った!」と声が掛かり、船内では一気に臨戦態勢に。待ちに待ったビッグヒットだ。
クロマグロと死闘
ヒット後は意外とすんなりと巻いてくることができていたが、280mまで巻いたところで状況が一変。トルク全開で400mまで走られてしまった。それでも魚の動きに合わせ、船を旋回・前進させ、それを繰り返して250mまで再度巻き上げてくることができた。
格闘から15分が経ったタイミングでいきなり魚がへばりだし、チャンスが到来。210mから一気に120mまで巻き上げた。100mを切ると魚の首振りが感知でき、さらに35mまで上げてくることに成功。
このままランディングかと思われたが、そう甘くはない。トルクフルな動きで再び100mまで潜られてしまった。
魚体見えても攻防続く
格闘から40分が経ち、なんとか残り10mというところまで到達。時折、黒く輝く大きな魚体が海面に姿を現し、一同大興奮するとともに今日一番の緊張感が船内を包んだ。
ここまできてもクロマグロは粘りを見せる。ナイロンラインの伸びもあり、中々船に寄せることはできず、一進一退の攻防が30分程度続いた。
サメのアタックが奏功?
格闘開始から1時間20分が過ぎたタイミングで、これまでの粘りが嘘のように巻けてくるようになった。浮上してきたクロマグロを見ると尾鰭の部分が欠損し、血が大量に出ていた。
その周りには大型のサメが回遊していたため、サメが尾鰭の部分を食いちぎり弱ったのだとわかった。
200kg超えクロマグロ参上
サメのアシストもあり、船にクロマグロを寄せていき、ギャフを打つ。4人がかりでなんとか甲板に引き上げランディング成功。筋肉質な200kg超えの巨大クロマグロをキャッチすることができた。
固い上顎にフッキング
釣りあげたクロマグロを見てみると、シングルフックが掛かっている箇所はカンヌキではないものの、外側から固い上顎にフッキングされており、これならフックアウトも中々ないだろう。
船内では、メンバー全員が興奮冷めやらぬ様子でハイタッチやグータッチが連発。記憶に残るビッグフィッシュに抱き着く方もいて、皆思い思いに記念撮影をして、大満足のまま納竿。大急ぎで帰路についた。
※水産庁には当日届け出済
ルール順守でロマンを味わおう!
クロマグロ釣りは釣り人のロマンではあるものの、採捕に関する細かなルールが取り決められている釣り物でもある。資源保護の観点から、ルールはしっかりと順守した上で、記憶に残るビッグファイトを楽しもう。
bluecode採用情報
今回クロマグロ釣行に密着させてもらったbluecode株式会社では求人を募集中だ。大型クルーザーやボートを複数所有し、マリンアクティビティに特化した福利厚生も手厚い。
ロマン溢れるビッグゲームが好きな方はもちろん今すぐチェックだ!
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<河野陸/TSURINEWS編集部>