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清水桜が丘のエース田中莉安が2ゴール!圧巻のロングシュートも「もう一度強い桜が丘に」<サッカー静岡県高校新人大会1回戦>

アットエス


サッカー静岡県高校新人大会1回戦
<清水桜が丘 3-2  静岡東 1月11日・清水桜が丘高G>

今年の清水桜が丘を最前線で牽引するのは、この背番号9の点取り屋だ。ワントップに入った田中莉安(FC桜が丘出身)が先制点と追加点。1回戦からエースの役目をきっちり果たし、新チームに公式戦初勝利をもたらした。

先制点は前半18分のショートカウンターから。味方のパスを前線で受けると、ドリブルで持ち出してGKと1対1に。相手の動きを見極め、右足アウトで冷静に流し込んだ。

圧巻だったのは前半28分の2点目だ。ゴールまで30メートル以上の距離から、浮き球に合わせて右足を思い切りよく振り抜いた。前に出ていたGKの頭上を抜き、相手の意表を突くロングシュートを決めた。

決勝点となったDF村上太郎(清水ジュニアユース出身)のPKも、DF裏に抜け出した田中がファウルを誘って獲得したものだった。

小学時代は田子浦SSS

生まれも育ちも富士市で、小学時代は地元の田子浦SSSでプレー。清水桜が丘高出身の兄の影響もあり、中学に上がるタイミングでFC桜が丘のセレクションを受けた。

167センチと小柄だが、武器は抜群の身体能力だ。50メートルは6秒1。緩急を生かした突破と、難しい体勢からでもシュートまで持ち込む強引さが光る。

本人が課題に挙げるのは「決定力」。貪欲にゴールを狙うストライカーらしい積極性が印象的だが、その分だけ仕上げの甘さも目立ち、「もっと磨いていかないと」と自分に言い聞かせるように話す。

この日の清水桜が丘は先発メンバーのうち7人が田中と同じFC桜が丘出身だった。「新人戦、総体、選手権の3冠を取るつもり。自分たちの代で、もう一度強い桜が丘にできたら」。中学時代から一緒にプレーしてきた仲間たちと伝統校復活を宣言するつもりだ。

 

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