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【洗剤の基礎知識】酸性・中性・アルカリ性、何の汚れに効果的?

TBSラジオ

TBSラジオで毎週月曜~木曜 11:00 - 14:00で放送中の『ジェーン・スー 生活は踊る』。ゲストに家事・掃除アドバイザーの藤原千秋さんをお迎えし、洗剤の基礎知識を学びます。

『藤原千秋のお掃除カレンダー』3月のオススメお掃除は?
3月ということで、年度末の大掃除! そして フローリングのワックス塗り がおすすめです!

年度末に大掃除
私は“年末”ではなく“年度末”に大掃除するのをオススメしています。というのも年度末の3月には不要な物がたくさん出てきます。特に注目してほしいのは‘紙類の大掃除’。自治体からのお知らせ書類(ごみ収集カレンダー等)や、お子さんがいる家庭では学校からのプリントなど。年またぎで不要な書類を処分できるタイミングでもあります。

フローリングのワックス塗り
床が綺麗になることはもちろん、コーティングなども行えるのでオススメです。コーティングをすることで、床が傷つきにくくなって、耐久性もアップ。大掃除の後で物が少ないタイミングであればフローリングのワックス塗りもやってしまいましょう。最新ワックスであれば、10分くらいで乾くので、待ち時間も少なく手軽に塗れます。

新生活にも役立つ洗剤の基礎知識

お掃除グッズの基本の洗剤ですが、本当にたくさんの種類が販売されています。今回は「新生活にも役立つ洗剤の基礎知識」ということで、「どんな汚れにどんな洗剤を使うのがいいのか」ということを、このタイミングで!お掃除初心者の方に覚えておいてほしい洗剤の選び方と、オススメの商品を教えていただきましたしますので、ぜひ参考にしてみてください。

日々お掃除をしているみなさん。お掃除に慣れてきたら、他の商品をあまり試さなくなってしまっていませんか?
中には新商品が出ていたり、リニューアルされていたり、アップデートされているものもあります。用途により合ったものがみつかるかもしれないので、これを機に改めて確認してみてください。

①洗剤の基本。3つのタイプを覚えておこう!

住居用の洗剤は中性、アルカリ性、酸性の3つのタイプがあります。それぞれ汚れの種類に対して得意、不得意があります。まずはこの3つの特徴を意識しましょう。

●中性…汚れ全般に使えますが、洗浄力はまずまず手肌に優しいので普段使いの洗剤として◎家の中の軽い汚れに幅広く使える。
●アルカリ性…油や皮脂汚れに強い。キッチンの油汚れは酸性の性質を持つので、それを弱めるにはアルカリ性/弱アルカリ性の洗剤が有効。
●酸性…水垢や石鹸カス、トイレの掃除に有効。水道水の中にはカルシウムなどのミネラルが含まれていて、それが固い水垢となってこびりついてしまう。こうした固い水垢を落とすのに効果があるのは、酸性・弱酸性の洗剤。

具体的には・・・
●中性: 東邦「ウタマロクリーナー」
●酸性・弱酸性: 金鳥「水回り用ティンクル」
●アルカリ性: リンレイ「ウルトラオレンジクリーナー」 など。

使っているものを確認してみて、用途が違う場合はこのタイミングで見直してみましょう!

②食器用洗剤が実はオールラウンダー!

新生活を始めるにあたって、最初から多くの洗剤は揃える必要ないなと思っている方には、まずは食器用洗剤だけ買っておくのがおすすめ。実は食器用洗剤は床、トイレ、窓拭きまで幅広く使えます。
⇒理由は食器用洗剤の主成分が「界面活性剤」だから。界面活性剤というのは、ひらたくいえば「汚れを水に溶かしやすく」して、「汚れたものから浮き上がらせ、細かくして、取り除きやすく」する成分。

具体的には・・・
●洗浄力ならP&G「除菌ジョイコンパクト(弱アルカリ性)」
●安全性なら、ライオン「ママレモン(中性)」

③重曹は油汚れに!クエン酸は水回りに!

洗剤と同じく汚れを落とすものに重曹やセスキ炭酸ソーダ、クエン酸といった物もよく耳にすると思いますが、洗剤との使い分けとしては…泡立てたくない、濯ぎの手間を省きたいような場合は重曹やクエン酸を使うといい。
また重曹、クエン酸の最大の特徴は洗剤と異なり、それ自体が「食品添加物」で安全性が高いこと。
※ちなみにセスキ炭酸ソーダは違います
主にキッチン周り、電子レンジ庫内や魚焼きグリル、冷蔵庫の自動製氷装置の水タンクなどに使うと良い。
洗剤には中性、アルカリ性、酸性の3タイプあるとお話ししましたが、こちらも同じです。

重曹・セスキ炭酸ソー⇒弱アルカリ性
・コンロや換気扇などのベタベタした油汚れに有効
・重曹は水に溶けにくいので、ペーストとして研磨剤としても使える。
・反対にセスキ炭酸ソーダは水に溶けやすく、スプレータイプの商品がある。
クエン酸⇒酸性
・電気ケトルや食洗機の水垢汚れなどに使える。
・こちらもスプレータイプの商品が売られている。

どれもダイソー、セリアなど主な100円ショップには200グラム弱入りの粉末が置いてあるので、初心者はその小さいパッケージのもので十分。すでにスプレーになっている商品も売っているが、粉末を水に溶かして自分で作る方がはるかにコスパが良いのでおすすめです。

ぜひ試してみてくださいね!

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