【鎌ケ谷市】相撲部屋・朝日山部屋を訪問!若手力士たちの熱い朝稽古に密着
鎌ケ谷市に相撲部屋があることをご存じですか? 平均年齢24歳と若い力士が多い朝日山部屋です。桜満開、花冷えの雨の朝、部屋を訪ねました。
大汗ぶつかり稽古!気合で一気に押す
2016年に元関脇・琴錦の朝日山宗功親方(56)が都内江東区から千葉県鎌ケ谷市(くぬぎ山2-1-5)に朝日山部屋を移転開設しました。
所属力士は6人。日頃から礼儀、稽古、清潔、自覚の力士心得4カ条を大切にする小さな部屋です。
午前7時から始まった朝稽古は半ばを過ぎ、気合の声を上げ一気に相手を土俵の外まで押す、ぶつかり稽古の真っ最中。
ちょんまげはすでに乱れ、全身から汗が噴き出しています。
朝日山宗功(元関脇・琴錦)
1968年6月8日、群馬県高崎市(旧・箕郷町)出身。
佐渡ケ獄部屋に所属し平幕優勝2回の記録保持者。
殊勲賞7回、技能賞8回。
あの若貴兄弟と同じ時期に活躍した実力派。
【所属力士】(地名は出身地)
悠錦(はるにしき)
三段目、24歳、茨城県古河市、181.0cm/126.1kg
錦乃竜(にしきのりゅう)
三段目、21歳、群馬県前橋市、181.7cm/150・0kg
志摩錦(しまにしき)
序二段、24歳、三重県志摩市、186.2cm/140.6kg
安芸錦(あきにしき)
序二段、25歳、広島県東広島市、166.1cm/81.9kg
大國山(おおくにやま)
序二段、32歳、東京都府中市、188.3cm/132.6kg
錦丸(にしきまる)
序ノ口、22歳、千葉県市川市、174.5cm/220.5kg
「もう一丁!」と親方は愛のムチ!
実戦形式の申し合い稽古が始まると、親方から「腰を上げるな」「終わった後、考えろ!」と一人一人に的確で鋭い指摘が飛びます。
人一倍たっぷりと指導を受けていた三段目の錦乃竜(21)はハアハア息を弾ませ、土俵の土まみれ。
それでも「もう一丁、もう一丁!」と、親方は休ませません。
ちゃんこ鍋を当番力士が準備し始める頃、稽古は仕上げに。
横スライド、股割り、腕立て伏せ。
最後まで徹底的に下半身を鍛えます。
土俵を掃き清め、中央に「山」を作って、稽古は午前11時にようやく終了。
見学者にちゃんこを振る舞い、部屋を掃除してようやく朝昼兼用のちゃんこにありつけます。
帰り際、錦乃竜が「親方には感謝しかありません」とポツリ。
5月場所の活躍を祈り、力士心得4カ条と神棚が見守る朝日山部屋を後にしました。
(取材・執筆/マット)
ごっつぁんです
ちゃんこは番付順に食べます。記者もだしの利いたしょうゆ味のちゃんことご飯をいただきました。
部屋で食べる米の量は年間約2.2トン。
朝日山親方の優勝額の前には、ずらーっと米袋が積まれていました。
朝日山親方一問一答
―鎌ケ谷市に部屋を構えた理由は?
古巣の佐渡ケ嶽部屋が隣の松戸市に部屋を構えて約30年、現役の頃から鎌ケ谷市の方たちと交流があったことがきっかけです。
―鎌ケ谷市民へのメッセージを
いつか鎌ケ谷市で幕内優勝のパレードをやりたい。そして鎌ケ谷市出身の力士を育てたい。
―鎌ケ谷市民は部屋の見学ができますか?
外国からの見学申し込みが多くて難しいです。事前の問い合わせをお願いします。
問い合わせ
電話番号/070-3667-1500
朝日山部屋