保土ケ谷警察 高橋さん、剣道で世界一 団体戦9連覇に貢献
「第19回世界剣道選手権大会」の女子団体戦に出場した、保土ケ谷警察署(本田悦二郎署長)の巡査部長・高橋萌子さん(30)の優勝報告会=写真=が7月11日に同署で行われた。
同大会は1970年から3年ごとに実施。2021年大会は新型コロナウイルスの影響で中止となり、6年ぶりの開催となった。今年は7月4日7日まで、イタリア・ミラノで開催され、61カ国から約1千人の選手が参加してしのぎを削った。
女子団体戦には45チームが参加。高橋さんは大学1年生だった12年から4大会連続で団体戦のメンバーに選ばれた。予選のフランス戦では副将を務め、終始、持ち味である積極的に相手の懐に深く入って攻める剣道を見せた。決勝の韓国戦では次鋒で出場。「先鋒の選手が勝利し、その勢いを止めたくなかった。相手に隙を与えず、守りに入らずに攻め続けることを意識して戦った」といい、2本勝ちを収めた。日本は4―0で韓国を破り、1997年から9大会連続で優勝した。
高橋さんは優勝報告会に集まった署員らの前であいさつ。「連覇がかかるという重圧の中、たくさんの方に支えていただき、背中を押された。優勝報告をすることができて良かった」と話した。高橋さんを応援する保土ケ谷地区警察官友の会の板橋悟会長や神奈川県警親会保土ヶ谷支部の星野昌史支部長も駆け付け、高橋さんを労った。
高橋さんは今後も複数の大会に出場予定だといい、狩場町の県警武道館で稽古に取り組み、日々汗を流す。「目の前の一戦一戦に集中し、勝利を積み重ねていければ」と慢心しない。保土ケ谷区を拠点に、さらなる飛躍を誓う。