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「東日本のんびり旅パス」発売開始、どんなきっぷ? 「青春18きっぷ」とは何が違い どちらが良いの?

鉄道チャンネル

JR東日本が、2025年7月から新たに「東日本のんびり旅パス」の発売を開始しました。
東日本のんびり旅パスは、土休日を含む連続する3日間、JR東日本エリア内の普通・快速列車の普通車自由席とBRTが乗り降り自由となる周遊パスです。2025年7月1日から12月26日まで利用可能で、「えきねっと」限定で販売されます。新幹線や特急列車では見過ごしがちな地域の魅力を発見する「急がない旅」のニーズに応えるためのもので、「青春18きっぷ」に似ている部分もありますが違いもありますので、その比較を含めてご紹介します。上手に利用して列車旅・鉄道旅を楽しんでみて下さい。

のんびり列車旅を叶える「東日本のんびり旅パス」の魅力

JR東日本グループは、「変革2027」で掲げる「地方を豊かに」をコンセプトに、観光流動の拡大を目指しています。その取り組みの一環として登場したのが「東日本のんびり旅パス」です。このパスは、一人旅でも家族や仲間との旅行でも、利用者が自由に旅の計画を立て、「気の向くままに途中下車ができるようなのんびりとした旅」を可能にするためのものです。
利用の際に土休日を必ず含めるというものではなく、土日祝という3連休であっても、連続する平日3日間でも利用が出来るというパスです。新幹線や特急列車では素通りしてしまうような地域の魅力を、普通・快速列車で時間をかけて発見する旅を提案しています。

「東日本のんびり旅パス」の概要

「東日本のんびり旅パス」の詳細は以下の通りです。

利用期間:2025年7月1日(火)~12月26日(金)(ただし、8月10日(日)~19日(火)は除く)
発売期間:2025年6月18日(水)5:00~12月24日(水)23:50 (利用開始日の1ヶ月前から当日まで発売)
有効期間:購入時に指定した利用開始日から連続する3日間

利用内容:JR東日本のフリーエリア内の普通・快速列車の普通車自由席およびBRTが乗り降り自由
※新幹線・特急列車、普通・快速列車のグリーン車指定席は利用できません。普通・快速列車のグリーン車自由席は、グリーン券を追加購入で利用できます。

発売額:9,000円(おとな・こども同額)
発売方法:「えきねっと(Web)」限定発売
その他:「えきねっと」で購入後、指定席券売機での発券が必要です。

フリーエリア(対象路線):JR東日本管内の幅広い路線が対象です。詳細はフリーエリア図をご確認ください。青い森鉄道線の一部区間(青森~八戸)は、JR線から青い森鉄道線を経由して当日中にJR線へ乗り継ぐ場合に限り利用可能です(青森、野辺地、八戸駅に限り途中下車可能)。

「東日本のんびり旅パス」の楽しみ方

このパスは、3連休をフル活用するだけでなく、土日に1日プラスして少し贅沢な旅を楽しむことも可能です。初日は日帰りで気軽に、2日目・3日目はゆったりと宿泊するプランもおすすめです。もちろん、3日間全てを楽しむために2泊する旅も選択肢の一つです。利用者のスタイルに合わせて、自由に旅の計画を立てることができます。利用期間も長いので、秋の旅行などでも活躍するのではないでしょうか

「東日本のんびり旅パス」と「青春18きっぷ」の比較

「東日本のんびり旅パス」と、多くの鉄道旅行者におなじみの「青春18きっぷ」は、どちらも普通・快速列車の普通車自由席とBRTなどに乗り放題のきっぷですが、「青春18きっぷ」が全国なのに対し、「東日本のんびり旅パス」はJR東日本エリアに特化しています。

有効期間と発売額は、「東日本のんびり旅パス」は3日間有効で9,000円(おとな・こども同額)、「青春18きっぷ」は3日間用が10,000円、5日間用が12,050円と設定され、いずれも1人でのみ利用できます 。

利用期間も異なります。「東日本のんびり旅パス」は2025年7月1日~12月26日(ただし8月10日~19日は利用不可) お比較的長期間設定されており、「青春18きっぷ」は2025年7月19日~9月9日までという長期休暇期間限定で利用可能です。また、購入方法にも違いがあり、「東日本のんびり旅パス」は「えきねっと(Web)」限定発売です が、「青春18きっぷ」は全国のJRの主な駅(指定席券売機を含む)、JRの旅行センター、主な旅行会社で購入できます。

どちらがおすすめなの?

この2つの商品のどちらも利用できる期間で、JR東日本エリアにしか行かないという場合には、価格での比較になるかと思います。「青春18きっぷ」の3日間が10,000円で、「東日本のんびり旅パス」は3日間有効で9,000円ということで、その差は1,000円ということになります。

全ての行先を決めずに旅に出る場合、特にJR東日本エリアの端となる新潟や長野、山梨、神奈川、静岡、青森などに行く方は、現地へ行ってからもう少し先まで足を伸ばしたくなるという事もあるかと思います。その場合には、1,000円高くはなりますが、「青春18きっぷ」であればエリアの心配をせずに、列車旅を楽しむことが出来ますので、そちらがおすすめです。

このように、「東日本のんびり旅パス」はJR東日本エリア内での鉄道旅に特化しているのに対し、「青春18きっぷ」は広範囲のJR線を網羅しての鉄道旅行に適しているといえるでしょう。また、夏季期間以外の旅行においては、「東日本のんびり旅パス」を使えばJR東日本エリアでののんびり旅を楽しむことが出来ます。

7/1~9/30利用なら お得な「北海道&東日本パス」も

また、JR北海道とJR東日本からは、連続する7日間有効の「北海道&東日本パス」も発売されています。
こちらは、JR北海道、JR東日本、青い森鉄道線、いわて銀河鉄道線、北越急行線の普通・快速列車が乗り放題となるパスで、大人11,530円と、「青春18きっぷ」の5日間(12,050円)よりも安い設定になっています。こちらには小児運賃設定もあり、小児は5,760円で利用ができるのもポイントです。特定特急券を別に購入することで、北海道新幹線(新函館北斗~新青森間)の立席(空いている席)も利用が可能です。

2025年夏季は7月1日~9月30日の期間で利用可能なので、東日本+北海道というより広範囲で、最大7日間までという特徴を活かした長期間の鉄道旅行を計画する際には、こちらも有力な選択肢の一つとなるでしょう。

JR東日本が新たに発売する「東日本のんびり旅パス」は、忙しい日常から離れて、じっくりと東日本の魅力を再発見する絶好の機会を提供します。ご自身のペースで気の向くままに旅ができるこのパスを手に、新たな発見に満ちた鉄道の旅へ出かけてみてはいかがでしょうか。
(画像:PIXTA、JR東日本)

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