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静岡市の地酒のお噺し

アットエス

2024年12月22日放送の「静岡市歴史めぐりまち噺し」。今日は、静岡市の地酒のお噺しです。
語り:春風亭昇太

南アルプスを水源とする名水に恵まれた静岡市。

その清らかな軟水から造られる静岡の地酒は軽くきれいな味わいになるといわれています。

現在、静岡市内で酒づくりをしている蔵は6つ、そのうち清水区には100年以上の歴史をもつ3つの蔵があります。

かつての東海道、由比の宿場町、神沢川の傍らに1912年に創業した神沢川酒造場。

神沢川の水は、急な山から一気に降りてくる、混じり気のない軟水です。

そのやわらかな水から生まれる酒は地元生まれの兵法家にちなんで「正雪」と名付けられ、由比正雪の名に恥じない、ごまかしのない酒造りを目指しています。

江戸時代前期、1686年創業の三和酒造。時代に即した努力や挑戦を重ねて300年以上の歴史を守り続けるこの蔵から2002年に生まれた銘柄が臥龍梅。

地元、清水の清見寺に残る、家康公お手植えとされる梅の木にちなんでその名がつけられました。

由比川を上っていくと現れる蔵屋敷。1881年創業の英君酒造がこの地を選んだのは桜野沢の湧水を見つけたからだといいます。

深い山中の取水口から、沢の清らかな水を仕込み水として引き入れ、鉄分を除いてさらにやわらかにして使っています。

昭和50年代に静岡県が開発した静岡酵母。

この酵母から生まれる静岡型の吟醸は「静岡の地酒」の特徴のひとつとなっています。

静岡市歴史めぐりまち噺し、今日のお噺しはこれにて。 <!-- tag:/area:静岡市清水区 -->

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