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小川未明文学賞 大賞は大阪府の黒田季菜子さん

上越妙高タウン情報

「日本児童文学の父」小川未明の文学精神を受け継ごうと行っている小川未明文学賞の受賞作品が決定し、大賞作品に大阪府の主婦、黒田季菜子さんの「ほーちゃんと、旅に出る」が選ばれました。

文学賞は上越市出身の児童文学作家、小川未明が大切にしていた「人間愛と正義感」を育む作品づくりにつなげようと、上越市などが毎年開いています。

今年は全国から短編部門に352編、長編部門に287編、合わせて639編の応募がありました。そのうち、上越市内からの応募は12作品です。審査の結果、大賞に選ばれたのは、大阪府の主婦、黒田季菜子さんの長編作品「ほーちゃんと、旅に出る」です。

黒田季菜子さん

物語は、発達障害のある兄がいる小学5年生の女の子が主人公です。1つ年上の兄はまわりの人から「ほーちゃん」と呼ばれ、ある時、かぜで修学旅行を欠席します。作品では、代わりになる旅行の計画が練られ、主人公が旅行の準備をする中でこれまで分からなかった兄のことや障害のことを理解していく様子が描かれています。

26日(水)選考委員が上越市役所を訪れ、結果を中川市長に報告しました。

 小川未明文学賞委員会 宮川健郎 会長
「大賞作品では家族や地域で問題を共有していくなかで、兄への理解も深まるし主人公も新しい世界が開けていく。みんなが出来ることをしあって生きていければ良いということがすごく肯定された良い作品」

黒田さんは「受賞の電話を頂いた時は本当に驚きました。うれしい気持ちはもちろんありますが、大変なことになってしまったという気持ちの方が大きい。今後もずっと『頑張って書き続けなくてはいけないな』と思っています」とコメントしています。

岩田早苗さん

また、優秀賞には東京都の学童保育指導員 岩田早苗さんの長編作品、「まねき猫よろず相談所」が選ばれました。

小川未明文学賞委員会 宮川 健郎 会長
「今、子どもの本の世界は中高生が読むような作品に広がってきている。そこにも良い作品は集まっているが、小川未明文学賞は小学生が読者の主体。小学生が読める内容を大事にしたい」

大賞作品は、単行本として、今年11月ごろに出版されることになっています。なお、応募方法について、今回から電子メールでの受け付けを始めたことで、応募数は例年に比べて100編ほど増えたということです。

 

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