山頂がゴールじゃない登山!初めてのテント泊へ!いつもと違う景色と時間を大満喫
北海道生まれ北海道育ち。生粋の道産子であるHBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)が、趣味である「登山」と「山ごはん」を紹介する連載「堀内美里の言いたいことは山々ですが」。
自分の足で歩いた先にある絶景と、おいしいごはんは、もう最高!
文化部出身・運動神経ゼロの私でも楽しめる「コスパはなまる山」が盛りだくさんです!
今回はあこがれのキャンプ泊へいざ出発!
大雪山系・黒岳です。
いつもとはちょっとちがう持ち物でパンパンのザックをかつぎ、まずは頂上を目指します。
※北海道の山に登るときは、クマについても知っておきましょう。「クマに出会ったら」「出会わないためには」の基本の知恵は、HBCのサイト「クマここ」で、専門家監修のもとまとめています。
正午 登山開始!
札幌を午前8時に出発し、11時ごろ黒岳ロープウェイのビジターセンターに到着しました。
そこから、ロープウェイとリフトを使用して正午ごろに7合目に到着!
登山開始です。
手に持っているのは、ビジターセンターで販売されていたナキウサギのぬいぐるみ。
ナッキー(命名しました)を手に1時間半ほど登ります。
テントや寝袋などが入っていて、いつもより重たい荷物。
重心が後ろにいきそうになりますが、腰ベルトをきつく締めて一歩一歩登ります。
1時間ほど登ったら、もうこんな絶景です!
大雪山系の雄大さを存分に楽しめる黒岳。
2024年に日帰りで行ったときには登山初挑戦の友人も楽しく登ることができました。
夏休み&お盆休みの時期ということもあり、家族連れで登っている方が多くいらっしゃいました。
子どもたちの元気な「こんにちは!」に癒される…!
午後1時半 山頂!
山頂の標識にこんにちは!
広〜い山頂ですが、30~40人ほどの人がいて賑わっていました。
いつもなら、ここで荷物をおいてひと休み。
お楽しみの山ごはんの時間…ですが、今回は違います!
標識を越えて、奥の山々へ!
いつもの登山とちがう!
山頂からどんどん下っていきます。
岩場あり、お花畑ありの楽しいコース。
20分ほど絶景を歩くと、歴史ある石造りの避難小屋「黒岳石室」があります。
午後2時 きょうの宿泊場所は…?
黒岳石室に到着しました!右側の建物が管理棟です。
北海道の山小屋は無人のところがほとんどなのですが、こちらは夏の間(2025年は6月21日~9月30日まで)管理人さんが常駐してくれるので、私のようなテント泊初心者にはありがたい場所!
山に慣れた管理人さんたちとお話ができて安心感があります。
売店には、軽食や飲み物、手ぬぐいなどの山グッズが売られています!
なんとビールも…!
協力金としてテント泊の場合は500円、黒岳石室の中に宿泊する場合は2000円を売店で支払います。
黒岳石室の寝床
寝袋やマットのレンタルはありませんので、石室の中で寝る場合も持参しましょう。
また、この辺りは携帯電話の電波はありませんでした。
黒岳の山頂か、石室から歩いて15分程度の「桂月岳」山頂は繋がっていましたが、大事な連絡は登山前に済ませておいた方が良さそうです。
ありがたいことに黒岳石室にはトイレブースもあります。
バイオトイレは、排せつ物を微生物の働きで分解・処理するトイレのことです。
使用後は自転車を前に20回、後ろに10回漕ぐことで排せつ物が攪拌されて微生物の働きが活発になるそうです。
ただあまりに多くの方が利用すると環境汚染につながるため、携帯トイレブースの使用が推奨されていました。
午後2時半 テント設営
石室のすぐ隣にテント場があります。
午後2時過ぎに到着したところ、まだスペースはありましたがすでに大量のテントが張られていました。
30分弱かけて、なんとか一人で設営!
山でテントを張るには、一般的に「地面が平坦で水平であること」「風が当たりにくい」「水はけがいい場所」が良いとされていますが、選ぶほど空いておらず隙間にお邪魔しました。
笑顔でやり切った顔をしていますが、いちばん外側のレインフライをピンと張れていないため風に煽られ続け、眠れない夜を過ごすことになります…。
午後3時 最高の景色をお散歩!
テントの中に重たい荷物を置いて、大雪山系の絶景を楽しみます。
息を吞む絶景があまりにも続くものだから、逆に感動が薄れてきてしまうほど(笑)
家に帰って写真を見返したときにもう一度感動するのは、「山あるある」じゃないですか?
黒岳石室から1時間ほどで「お鉢平展望台」に到着。
もっと奥まで足をのばしたかったのですが、ゆっくり山ごはん&夕焼けを満喫したかったのでここで引き返しました。
石室にもどって、お楽しみの時間です。
今回は、パスタにおつまみにカレーと、いっぱい作りましたよー!楽しかった…!
次回くわしくお伝えします!
連載「堀内美里の言いたいことは山々ですが」
※北海道の山に登るときは、クマについても知っておきましょう。「クマに出会ったら」「出会わないためには」の基本の知恵は、HBCのサイト「クマここ」で、専門家監修のもとまとめています。
文:HBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)
北海道生まれ・北海道育ち。2021年入社。HBCテレビでは「グッチーな!」「ジンギス談」「吉田類 北海道ぶらり街めぐり」「大江裕の北海道湯るり旅」などを担当。登山歴4年。おいしくごはんを食べるために山に登っています。登山の魅力はインスタグラムでも発信中
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は登山時(2025年8月)の情報に基づきます。