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【ネタバレ解説】『ジョーカー2』衝撃ラストの意味すること ─ 何かにつながる?

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『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』の解釈の一つはご紹介したが、ここではラストシーンの描写について、海外メディアで語られている一つの見方について考える。

この記事には、『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』のネタバレが含まれています。

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衝撃ラスト、あの男は一体-->

この記事には、『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』のネタバレが含まれています。

(c) & TM DC (c) 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

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『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』のラストで、アーカム・アサイラムに戻されたアーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)は、訪問客(何者かは不明)が来たと告げられ、廊下を渡るところで若い受刑者(コナー・ストーリー)に呼び止められる。獄中でよくアーサーの側にいた男だ。彼はジョークを思いついたらか聞いてほしいと伝え、アーサーは手短にしてほしいと返す。男はジョークのオチとして、「お前に相応しいものを」と、アーサーを刃物で刺す。

哀しきピエロが息絶えて行く後ろで、男は不気味な笑い声をあげながら、自らの口を刃物で裂いていた。彼こそが、このゴッサム・シティの真のジョーカーとなることを示唆するような結末だ。

アメリカ公開後にすぐさま話題になったのは、実はこの男、『ダークナイト』(2008)ヒース・レジャー版ジョーカーだったのではないかという説だ。『ダークナイト』のジョーカーは、出自や顔の傷の理由を出鱈目に語り続けるのみで、はっきりした出自がわかっていなかった。本作で若い受刑者を演じたコナー・ストーリーの風貌がどことなくヒース・レジャーに似ていることも注目された。

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言わずもがな、『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』との『ダークナイト』トリロジーは別世界である。そもそもウェイン家やハービー・デントの出自が違っているので、詳しく精査するまでもない。両シリーズを関連付けて考えることは自由だが、同一視することは不可能だ。

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米によれば、『ジョーカー』1作目の当初の脚本では、ラストでアーサーが公衆の面前で自らの口を笑顔に裂くという展開が書かれていたが、その行為は『ダークナイト』のヒース・レジャー版だけにするべきだとクリストファー・ノーランが反対したため、見送られていた。その後、ノーランはワーナーと不仲に陥ってスタジオを離れたため、本作では当時のアイデアをノーランの監修不要で使用できるようになった、という裏話がある。

皮肉っぽく書くのなら、この若き受刑者が真のジョーカーとなって、さらなる続編が製作される可能性について思案するのは、実質的に何の意味も持たない。『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』はフランチャイズ至上主義の上に成り立った続編で、こうした過信の脆さを描くものだったからだ。

演じたコナー・ストーリー本人も、「本作はホアキンの映画であるということは明確だ」と米に語り、自身が主役となる続編の可能性を否定している。「"これから僕はこうなるんだ、これが僕なんだ”ということではないんです。これはアーサーの物語の一部なのであり、そのことは非常に明確でした」といい、このキャラクターが今後どこに行くのかなどについては全く意識しなかったという。

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』のラストの後、アーサー・フレックの死は世間にどのように広まったのか。そして彼を刺殺した男は次なるジョーカーとなり、世界にまた狂乱をもたらすことになるのか。その続きとなる物語は、今度は観客の妄想の中のみで繰り広げられれば良いのだ。

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