犬がサイレン音を聞くと遠吠えする理由とは なぜ反応してしまうの?やめてもらうための対処法まで
犬がサイレン音を聞くと遠吠えする理由
サイレン音と遠吠えの周波数が似ているから
犬がサイレン音を聞くと遠吠えする理由は、犬同士が危険を知らせるときの遠吠えの周波数と似ているからです。
人間と暮らすようになってからの歴史も長く、野生の群れで生活することがなくなってしまった犬ですが、サイレン音を聞くことで本能が刺激され、遠吠えをするのでしょう。
救急車のサイレン音とパトカーのサイレン音を私たち人間は聞き分けることができますよね。音にも違いがありますし、リズムにも違いがあるからです。
しかし、犬が反応しているのは音やリズムではなく、周波数です。そのため、どれも同じように聞こえ、どれも危険を知らせるものとしてとらえているのかもしれません。
危険を仲間に知らせたいから
犬がサイレン音を聞くと遠吠えする理由は、危険を仲間に知らせたいからです。
周波数の似ているサイレン音を危険を察した仲間からの知らせだと思い、「自分も他の仲間に知らせなければ!」と、遠吠えをするのです。
また、危険を知らせてくれた仲間に「危険の知らせを受け取ったよ!」と、返事をするための遠吠えでもあるかもしれません。
遠吠えは犬同士のコミュニケーション手段ではありますが、飼い主や家族を群れの仲間だと認識している場合、飼い主や家族に危険を知らせたくて遠吠えしている、と言う可能性も考えられるのではないでしょうか。
遠吠えをやめてもらうための対処法
救急車やパトカーのサイレン音は、深夜に鳴り響くこともありますし、早朝に鳴り響くこともあります。
命にも関わるかもしれない緊急事態に鳴り響くサイレン音ですが、“うるさい”と苦情の電話がかかってくることもあるのだそうです。
サイレン音が鳴り響く度に犬が遠吠えをしていたらどうでしょう。うるさいな、迷惑だな、と感じる人がいらっしゃることでしょう。
遠吠えをやめさせたいのであれば、まずは「叱らないこと」「怒らないこと」が大切です。犬が遠吠えをすることは本能であり、しつけでやめさせることができるというものでもないのです。
おやつを与えて気を逸らす
愛犬がサイレン音に遠吠えをするときは、おやつを与えて気を逸らしましょう。ひとつおやつを食べている間に、サイレン音は遠ざかっていきます。
今後一切遠吠えをしなくなるという対処法ではなく、その場での遠吠えをやめてもらうための対処法ではありますが、愛犬を怒鳴ったりイライラしたりせずに済みます。
遠吠えをやめてもらうためにおやつを与えるときは、ただ与えるのではなく、事前に芸をさせましょう。「オスワリ」「オテ」「オカワリ」の3つをクリアできたらおやつを与えるなどです。
芸をさせる理由は、「遠吠えをして危険を知らせたからご褒美がもらえたんだ」と、間違った学習をさせないためです。
すでに芸を覚えている犬は、「芸をするとおやつがもらえる」と学習しています。遠吠えをやめてもらいたいときも芸とおやつをセットにし、芸をしたことのご褒美として与えることが必要なのです。
まとめ
犬がサイレン音を聞くと遠吠えする理由を2つ解説しました。
✔サイレン音と遠吠えの周波数が似ているから
✔危険を仲間に知らせたいから
最近では、私は犬の遠吠えを耳にすることが滅多にないのですが、みなさんはいかがですか?
犬の遠吠えを耳にしたとき、私は「上手だな~」「オオカミに近いのかな?」なんてことを思うのですが、みなさんはどんなことを思うのでしょうか。
遠吠えは犬同士のコミュニケーション手段です。“うるさい”と叱ることだけはやめたいですよね。