東京湾の船ハゼ釣りでトップ152尾手中【深川冨士見】日によっては200尾超えも!
東京湾門前仲町の深川冨士見では、9月の彼岸からハゼ乗合の出船を開始。29日はトップ219尾の2束超もマークとのことで、様子をうかがうため10月6日(日)に同宿を訪れた。
船に乗って東京湾のハゼ釣り
6時から受け付けが開始され、電車釣行なら最寄りの東西線門前仲町駅から徒歩10分。送迎もおこなっている。車の人は数に限りがあるが駐車できる(有料)。
当日は仕立、乗合の2隻出し。本紙は乗合船に同乗した。
釣行の様子
6時40分すぎに斉藤正雄船長の操船で出船。航程約1時間で、木更津港内のポイントに到着。まずは、沖堤防内側に入り潮浜公園前のポイントをチェック。すぐに移動となり、中の島大橋をくぐり抜け内港公園の先端付近水深2~3mほどを探る。
朝のうち小雨が降ったりやんだりで、北東の風が少々吹いていて薄着では寒い。潮回りは中潮でずっと下げの状態。水温23.3度。
開始早々順調にハゼが釣れる
30分ほど経ったところで釣果を聞いて回った。
右舷ミヨシは、今シーズン初のハゼ釣りで同宿へは何度も通っていると言う杉本祥帆さん(江戸川区)。カーボンの中通しの手ばね竿2対で、ハゼを流れるような動きで取り込んでいる。
エサを大きく見せるため2段バリ。エサは青イソメで、2cmほどにカットしたものを房掛けしてアピール(船長が伝授)。一荷もときおり魅せつつ釣果を重ね11尾。
左舷側は、茨城からハゼの時期に毎年同宿へ訪れているという仲間。ミヨシの藤島勤さん(つくば市)は3mの中通しの手ばね竿をメインに、6フィートのトラウトロッドにスピニングリールで置き竿。
いずれもタングステンのオモリを介した遊動式の1本バリ(ハゼ5号)仕様。
その隣は、普段はフローターでブラックバス釣りを楽しんでいるという岡本隆義さん(土浦市)。
長め、短めのコンパクトロッドに、藤島さんと同様の仕掛け。すでに2人ともオケには10尾ほどのハゼが入っていた。
左舷胴の間では、船長の熱血指導で和竿の中通し手ばね竿を借りて1本竿でハゼと対峙している紅一点の西木奈緒美さん(中野区)。同宿へ毎週通っている常連で、ていねいにアタリを取ってハゼの心地いい引きを楽しんで15尾。
船長はこまめにポイントを移動して群れを探る。再度、中の島大橋をくぐって潮浜公園前のポイント(中の島大橋寄り)を流す。
束釣り成功の釣り人も
杉本さんは、昼過ぎにはすでに139尾と束超え達成。藤島さんもどれも型揃いの15cm前後で、「天ぷら、甘露煮といろいろ作れて晩酌が楽しみです」と語る。
時折ヒイラギの幼魚が邪魔をするが、杉本さんは順調に釣果を伸ばし、沖上がりの13時20分を迎えた。
最終釣果
船内の釣果は6~17cm60~152尾で杉本さんが竿頭。岡本さん92尾、西木さんは89尾と、土産になり喜んでいた。
なお、別船の仕立は東京はぜ釣り研究会の月例会で、参加15人のトップは176尾、2番手164尾で束釣りは7人とさすがの釣技を見せつけていた。
杉本さんのタックル
竿はカーボン中通し2.7m2本、ミチイト1.5号50m巻き、ハリス1.5号、オモリ3号、ハリは競技キス7号または赤ハゼ6号。
船長コメント
「今年のハゼは昨年同様な感じ。例年に比べて少し数は落ちている様子だが、これからは落ちのシーズンに入り、型もよくなるので楽しみ。手ぶらでもレンタルタックルが揃っているので、気軽にお出かけください」
※同宿では今年も勤労感謝の日に誰でも参加できる「ハゼ釣り乗合競技会」を開催予定なので、参加してみては。
<週刊つりニュース関東版・岩下和弘/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2024年10月18日号に掲載された記事を再編集したものになります。