伊賀ブランド クラフトビール「泡の音」 ブリュワリーラボ芭蕉庵
三重県伊賀市西明寺のヒルホテルサンピア伊賀館内にある「ブリュワリーラボ芭蕉庵」。サラヤ株式会社（本社・大阪市）が運営し、ビールなどの発酵飲料を研究・製造している。ここで醸造しているのが、昨年夏から発売しているクラフトビール「名月や香りはじける泡の音」だ。
ドイツの都市ケルン発祥のクラシックスタイルのビールで、じっくりと時間をかけて熟成しており、フルーティーな香りと苦みの少ない味わいが特徴。徹底した品質管理の下、麦芽を粉砕して麦汁から製造しており、絞りかすは地元養豚場で飼料として再利用されている。
2022年にオープンした同ブリュワリーでは現在、峯恵一さん、辻旺一郎さん、下野夏樹さんの3人のスタッフがクラフトビール2品種と、紅茶と砂糖に酢酸菌と酵母を加えて発酵させた発酵紅茶（コンブチャ）2品種を製造している。伊賀ブランドに認定されたクラフトビール「泡の音」は、昨年10月に札幌市で開かれた世界5大ビール審査会の一つ、国際コンペ「インターナショナル・ビアカップ2024」（主催・日本地ビール協会）で銅賞を受賞した。
価格は330ミリリットル瓶で税込み780円。同ホテル本館売店の他、同ブリュワリーのホームページ（https://www.basho-an-iga.com）で販売している。
辻さんは「全国行脚した芭蕉さんのように、ここで造られた製品が全国を巡っていくよう今年は生産能力を上げ、商品陣容も増やす計画」と話している。
問い合わせは同ホテル（0595・24・7000）まで。
